こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「雑草抑制」です。過去の記事でも雑草抑制の内容はたびたび投稿していますが、是非とも伝えたいことがあったため雑草抑制をテーマに記事を投稿することにしました。
「雑草」は農業につきもので、定期的な草むしりをしたり除草剤を散布して枯らしたりすることがほとんどだと思います。うちでは新しい取り組みとして「植物」を使って雑草を抑制できないか?これをテーマに活動してきました。
記事として投稿しているものでは繁殖力の強い「クローバー」を使って他の雑草を抑制することや自然倒伏する「ナギナタガヤ」を使って雑草を抑制する内容を書きました。投稿してい話ですが、横に伸びる「ヤエムグラ」と言う雑草を使ったり、大量の「モミガラ」を敷いて雑草が伸びないようにも挑戦しました。
そんな中でも「ナギナタガヤ」が個人的には最高だったため、もふもふ農園の様子と合わせて記事を書いていきます。
この記事を読めば、雑草抑制の新しい形が見えてくるかもしれません。
本題に入る前に注意点ですが、うちが「ナギナタガヤ」を取り入れたのは「果樹」栽培エリアです。ナギナタガヤは成長すると種をつけて毎年発芽しますので「野菜」を栽培するエリアなら向いていないのかもしれません…一度植えたら長期的に栽培できる果樹エリアに向いていると感じます。
ナギナタガヤってどんな植物?
ナギナタガヤについて簡単に説明しておくと、秋に種を蒔き、春に伸びて出穂する。夏になれば地上部が枯れて自然倒伏、地面に広がって他の雑草抑制に役立つ&枯れたナギナタガヤは徐々に分解され良質な栄養分となり土が肥える。
要は雑草が勢いよく伸びる夏に草を抑える「草マルチ」となる。そんなイメージです。
ナギナタガヤについては過去の記事で詳しく話をしていますので興味があればこちらの記事も読んでみてください。
もふもふ農園では3a(3アール)ほどのキウイ・柑橘エリアにナギナタガヤを使っています。昨年が初めての播種だったため様子見で部分的に種を蒔きました。
気温の上昇してきた3月下旬以降はぐんぐん伸びて他の雑草を抑制していると感じます。
果樹エリアのナギナタガヤ
こちらが果樹エリアのナギナタガヤです。
果樹園の端に植えたナギナタガヤです。ここには毎年アサガオ・ヤブカラシが芽を出して近くの柑橘に絡みついていました。
今年はナギナタガヤによって全く雑草が出てきません!唯一スギナが出ましたがアサガオやヤブカラシなどのツル系雑草に比べたら全然マシです(笑)
ナギナタガヤをよく観察すると根本もびっしりと茎や葉で覆われており、他の雑草が出にくい状況が感じられました。控えめに言って最高です。
ちなみに「クローバー」の方もかなりエリアを広げました。最初に移植してきた時は1つ1つの葉が小さかったのですが、今では「ラジノ種」かと思うほど巨大な葉でした。こちらも雑草抑制に効果を出していますが草丈が高く、夏場もそのままだと思うと「ナギナタガヤ」の方がメリット大だと感じます。
キウイの近くにもナギナタガヤを播種しました。こちらは10㎝程度のモミガラ層の上に種を蒔きましたがしっかり成長しました。
こちらにはポットから植え替えたナギナタガヤも混ざっていますがどちらも同じくらい成長しています。写真は5月1日のものですが一部のナギナタガヤには穂が確認でき種子のようなものも付いていました。今後自然倒伏して種子が地面に落ち、秋になれば発芽する。何もしなくても自然に雑草抑制サイクルができると思うとワクワクします。
ムラなくナギナタガヤを配置するためには自然倒伏後に種子を移動させたり新しくナギナタガヤの種子を購入して蒔いたりする必要がありそうです。2023年に関しては追加でナギナタガヤの種子を購入する予定です。
ナギナタガヤの倒伏
5月になると一部のナギナタガヤが倒伏していました。倒伏タイミングが早い気もしますが様子を見ているとしっかり仕事をしていました。
風の強い日だったことも影響していそうですがベタっと倒れました。もう少しアップで見てみます。
日付で言うと最初の写真が5/1で下の写真が5/2です。今後は他のナギナタガヤも倒伏していって綺麗な見た目になりそうです。ただ…今回の果樹園には部分的に種を蒔いただけなので非ナギナタガヤゾーンは雑草が目立っています。10月・11月頃の播種適期には追加で種を蒔き、来年の果樹ゾーンはナギナタガヤ一色にしたいと思います。
※2023.10追記
ナギナタガヤはしっかりと倒伏して枯れました。10月になるとこぼれ種も発芽し始めました。来年はさらにエリアを拡大したいため追加でナギナタガヤの種子を購入して播種を行いました。この内容は記事にまとめて投稿していますので倒伏後やこぼれ種の発芽の様子を知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。
果樹ポットナギナタガヤ
最後に余談ですが、もふもふ農園では柑橘ポット栽培に力を入れています。主力柑橘は「不知火」「ポンカン」「キンカン」「レモン」でだいたい220鉢を管理しています。
ポットからは雑草が伸びて時にはアブラムシを呼び出したり、果樹のために入れた肥料を雑草に吸われたりしています。何か雑草抑制方法はないか…、もうお気づきですね(笑)
ビニールハウス内のナギナタガヤはとてもよく伸びました。草丈も高く露地ナギナタガヤより10㎝ほど伸びました。
新しい取り組みとしてポットナギナタガヤを試し、倒伏タイミングで鉢内にグルグル収めようと思います。
見た目的にはしっかり仕事をしそうな気がします(笑)デメリットを言うとしたら自然倒伏タイミングで鉢内に収納する手間があります。ひとまず今年は収納作業を頑張りますが翌年以降は今年の結果が出てから考えます(笑)
まとめ
個人的に「ナギナタガヤ」はとても魅力的な植物でおすすめできると言えます。
果樹栽培では草丈の低い雑草を残して雑草と共生する栽培方法もあり、ナギナタガヤもそのようなイメージだと思います。雑草に対して除草剤を使って枯らすことは簡単ですが草があることで適度な水分が保たれたり小さな生き物が増えたり土壌が豊かになったりします。
倒伏したナギナタガヤは分解されて土が肥える。毎年繰り返すことで除草剤使用エリアと比べると天と地ほどの差が出るのではないでしょうか。
魅力的な「ナギナタガヤ」、自身の栽培スタイルに合えば是非とも使ってみてください。
※楽天やYahoo!では取り扱いがなかった為、商品リンクはAmazonのみとしました。ナギナタガヤの種子は時期によって品切れ状態が続きます。
今回も最後まで読んで頂き感謝です。
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