雑草堆肥に種を蒔こう|0円堆肥使った話

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もふもふ農園

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「雑草堆肥」です。もふもふ農園では雑草堆肥チャレンジとして様々な形で雑草堆肥を作ってみました。肥料袋を使ってみたり雑草と土を使ってみたり雑草のみを積み重ねたり、豆の残渣だけで作ってみたりしました。今回は完成した雑草堆肥で0円野菜栽培をしてみた話を記事にまとめます。

一般的に野菜を栽培しようと思ったら土作りをして必要な肥料を与えたり農薬での病害虫防除等をしますが、今回は追肥や土作りはしません。昨年に完成した雑草堆肥だけで栽培を行います。0円堆肥でどこまでやれるか分かりませんが収穫目指して頑張っていきます!

※結論から言うと今回は雑草+土で作った雑草堆肥を使いました。加えて個人的におすすめしているコーランネオと米ぬか・モミガラを合わせた雑草堆肥です。コーランネオのみお金がかかっていますが完全0円なら雑草と土だけで作れます。

雑草堆肥の話

雑草堆肥について説明します。と言っても言葉通りで雑草を堆肥化するということです。堆肥化の方法としては雑草を微生物に分解してもらい栄養豊富な土の状態にしていきます。

雑草って栄養あるの?と疑問がありそうですが、雑草も土から養分を吸収、光合成をして栄養を作り出しています。その雑草を使った堆肥に栄養がないわけがありません。刈り取った雑草はゴミとして捨てればそこまでですが堆肥化して再利用すれば肥料代の節約になったり草刈りが楽しくなったりします。

雑草堆肥に興味があれば一度はやってみてほしいです。

過去の記事で雑草堆肥に関するものがありますのでこちらも読んでみてください。

雑草堆肥の作り方

過去の記事内ではいろいろなやり方で雑草堆肥を作り、それぞれを紹介しましたがその中でも一番完成度が高く、土がフカフカしていたやり方がこちらです。

抜いた・刈り取った雑草をある程度積んだら土をかぶせます。この繰り返しで1m近くまで雑草と土の山を作りました。土は周りの土を適当にかぶせましたがカチカチに踏み固められた土も使いました。それでも1年経つ頃にはフカフカの土に変身してミミズがたくさんいました。

雑草と土、このままでも雑草堆肥が作れますが、個人的には微生物を増やしてより分解を早めたいので「米ぬか」を入れることをおすすめします。加えて「モミガラ」も入れるとベストだと思います。お金のかからない良質資材として私は「米ぬか」「モミガラ」を推します。

米ぬかは分解されやすく微生物のエサとしてとても良いです。モミガラは分解されにくいですが形状が舟型で水が溜まりやすい構造となっています。つまり水分を保ちつつ微生物のエサもある状態は分解の環境として最高の状態です。どちらも無料で手に入れやすい資材ですので手に入れば使ってみてください。

余談ですが個人的におすすめしている資材を紹介しておきます。過去の記事でもたびたび紹介している「コーランネオ」です。コーランネオは米ぬかをベースとしてアミノ酸などの菌のエサを配合した極上の資材で別名「インスタント堆肥の素」です。

これを雑草を積んだ上にかるく振りかけます。1回一握りほど振りかけるくらいですのでコスパも良いのではないでしょうか。

完成した雑草堆肥

約1年間、雑草と土(米ぬかやモミガラやコーランネオ含む)を積み重ねた雑草堆肥はフカフカで良い土に見えました。一部分解されていなかった草も見えましたがほぼ完成と言っても良さそうです。

スコップがサクっと入って土をひっくり返すと小さな生き物が出てきます。自然の力を借りて堆肥化できました。

雑草のみを積み重ねたものは土ありと比べて堆肥化していなかったので今回は使わず来年に活用しようと思います。

こちらが雑草のみを積み重ねて堆肥化したものです。

それでも下の方は土っぽい状態でミミズも多かったため時間をかければ良い堆肥になりそうだと思いました。

雑草堆肥に何植える?

雑草堆肥は作って終わりではありません。何かを植えて収穫するまでやってみようと思いました。

今回チョイスした野菜は「かぼちゃ」です。特に深い意味はなく、種苗屋さんで様々な種を見ていてかぼちゃが目に留まったので選びました。

ちなみに苗ではなく種を購入しています。1から収穫を目指したかったからです。

と、言う訳で「かぼちゃ日記」始まります。

かぼちゃ日記

私はかぼちゃ栽培はしたことがありません(笑)よって、1から勉強して栽培を進めます。

雑草堆肥かぼちゃ栽培での決め事は「枯れても記事としてまとめること」「追加の肥料は与えない」「よほどのことがない限り農薬は使わない」にしました。

栽培の過程での手入れはできる限り行おうと思っていますが優先はアスパラや果樹などで時間の合間に手入れしていきます。

選んだ品種は「ぼくちゃんかぼちゃ」で小さいかぼちゃのようです。品種に関しても特に理由はなく、ぼくちゃんの響きが面白かったからです。

5月上旬:種蒔きと発芽

ゴールデンウィークが始まった頃、雑草堆肥にかぼちゃのタネをまきました。

種蒔き前には雑草堆肥場の目立つ草を抜いて軽く土を掘りました。

5/1に種を蒔き、5/10頃に発芽を確認しました。

どれだけ種を蒔いたらいいかも分かっていないですが、とりあえず30㎝ほどの間隔で4粒蒔きました。

5月中旬:発芽と成長

5月中旬になると最初に発芽した芽は少し大きくなり、もう1か所から新しい芽が出てきました。かなりの時間差で少々驚いています。恐らく他の2粒はダメだったのでしょう。

最初に発芽したかぼちゃは葉っぱが傷んでいます…何か害虫にやられたのか?と思いましたが、何もいませんでした…少し心配です。

まだ始まったばかりですが今のところは枯れておらず雑草堆肥でもしっかり生育しそうな気がします。

6月上旬:成長

麦刈りシーズンにかぼちゃの様子を見に行きました。

手入れもしなければ病害虫対策もしていないかぼちゃですが、大きくなっていました。

せっかく見に来たので大きな雑草だけむしっておきました。ちなみにかぼちゃの後ろに見えているビニールは過去にトンネル作りをした時のものです。風でかぼちゃ付近に移動してきたようです。

かぼちゃの生育は順調と言えそうですが後から発芽した方はまだまだ小さいですね。両方が大きくなって収穫できれば良いと思います。

6月中旬:害虫出現

かぼちゃの成長は早いもので見に行くたびに伸びていってます。

伸びて欲しい方向には麦わらを敷いて雨水の跳ね返りによる病気が出ないようにしましたが、それ以外の方向にもツルを伸ばしています。狙った方向以外は摘心をして伸びないようにしても良かったのですが、できる限り手をかけない栽培をしたいのでそのまま様子を見ることにしました。

6月中旬、かぼちゃを観察していると葉っぱに穴が開いていました。よくよく見るとなにやら小さな虫がついていました…

葉っぱについていた虫を調べると「ウリハムシ」のようです。ウリハムシはその名の通りウリ科の植物につく虫で、葉っぱや花を食害するそうです。

自然界にはウリハムシのハンター(天敵)はあまりいないため、農薬による駆除が一般的とのことでした。しかし手間をかけずにかぼちゃを栽培したいので一旦様子見することにしました。

理由としては他の農家さんも含めて近くにウリ科の圃場がないためうちのウリハムシを放置しても迷惑にならなさそうなこと・栽培中の農薬不使用を目指していること・かぼちゃ自体が成長したため多少の食害は平気なこと、このあたりの理由から様子見することにしました。

害虫が大量発生した場合や食害・病害がひどい場合は防除を考えるようにしていきます。

6月下旬:かぼちゃ

夏日も増えてきた頃、かぼちゃがいました。

サイズとしてはソフトボールくらいで収獲は先だと感じました。

私はかぼちゃの栽培をしたことがないためここからの実の扱いは分かりません。

分からないながらも実が地面と接していると腐ったりいい色がつかないのでは?そう考えました。時間のある時にかぼちゃを宙づりにしようと思います。

7月上旬:宙づりかぼちゃ

農園に余っていた単管パイプをかぼちゃエリアに打ち込み、実を宙づりにしました。実が地面に接していると色が付かなかったり腐ったりするとの情報があったため麻紐で単管パイプと固定しました。

さて、栽培開始から約2ヵ月が経過した7月上旬。現在のかぼちゃはこんな感じです。

ツルが四方に伸びてキウイエリアを侵食し始めました。キウイ方向に伸びたツルは方向転換し、空きスペースに誘導しました。

本来であれば追肥をしたりツルの管理をするのでしょうが、なんせかぼちゃ栽培はやったことがないので放任に育てています。今のところは果実もついて大きくなっていますので栽培としては成功しているのではないでしょうか。

雑草堆肥のエネルギーを吸収して美味しいかぼちゃができれば嬉しいです。

ちなみに行き場を失ったツルは忍者のようにネットをつたって上方向へ伸びていました。

最初からネットに這わす栽培をしても面白いかもしれません。(もしや…この栽培方法が支流なのか…?)

7月下旬:無法地帯に

アスパラが忙しく、気が付けば10日以上かぼちゃのことを忘れていました。

7月下旬のかぼちゃはこの通り。

雑草とかぼちゃが入り乱れて無法地帯となりました。かぼちゃはツル系植物で思いのほか強いと感じました。他の雑草が伸びてきても弱らずに自身のツルを四方に伸ばしています。

とりあえず最後まで手をかけずに完結しそうだと感じました。

懸念材料として、かぼちゃの実が思ったより大きくなっていません。理由を考えると自由奔放にほったらかし栽培をしているので摘果やツルの管理を一切行っていません。植物に任せて実をつけすぎたため1つの大きさはかなり小さくなったと思われます。

いまから摘果をしても間に合わないだろうと判断し、最後まで何もせず結果を見守ることにしました。それにしても雑草堆肥のみでここまでツルを伸ばし、雑草にも負けないとは驚きです。

8月中旬:葉が枯れてきた

暑さが増した8月中旬、かぼちゃは相変わらず勢力を拡大し続けています。次々と誕生するミニかぼちゃ…たぶん摘果が必須なんでしょう。

特に管理をしていないので今回収穫できるかぼちゃは全て小さいと思いますがたくさん収穫できそうです。

さて、飽きてきた方も多そうですが、こちらが8月中旬のかぼちゃです。

特に変わったところはありませんが、しいて言うなら根本付近の葉が枯れてきました。6月頃から展開していた葉っぱなので役目を終えて枯れたのでしょう。ちなみにかぼちゃの収獲タイミングが分からなかったので検索してみると「果梗部に白っぽい筋」が目安のようです。

コルク化が進んだタイミングが収穫適期のようで早すぎても遅すぎてもよくないとのことでした。他にも開花後50日程度とも書かれており、6月30日時点で小さなかぼちゃを確認できていたため8月中旬頃には収穫タイミングと言えます。

えっ?8月中旬て今やん?

当てはめると開花後50日ならうちのかぼちゃは収穫タイミングであるが、果梗部のコルク化はまだと感じる。とりあえずは白っぽくコルク化の方を信じてもう少し待ってみようと思います。

余談ですが、新しく伸びている部分は行き場を失ってきたためキウイ棚に吊ってみました。やはり花が咲いてかぼちゃができています。こいつらは9月末ごろの収獲と思われます。

もしも全てのかぼちゃが食べられるくらいのレベルなら…毎日かぼちゃ料理です(笑)

9月中旬:ついに収穫

9月中旬、ついにその時がやってきました。果梗部のコルク化が済み、何気なく手に持ったら、ポロっと取れました(笑)

果梗部を残して追熟させようと思っていましたが、中身が見えてしまっているので追熟なしで様子を見てみます。

ちなみにサイズは手のひらサイズです。

摘花も摘果もせず、ツルの管理もしていないので1つ1つの果実が小さいのは仕方ないですね。今回は1個だけ収穫して他のものは一旦そのまま栽培を続けてみます。

かぼちゃエリアでは未だに花が咲いて次々とかぼちゃが実り始めています。パッと見ただけでも15個以上の果実が確認でき、どこまで成長を続けるのか気になります。

追熟させていないので水分が多そうですが種の状態からみて食べられるレベルと判断しました。本来であれば2週間程度涼しいところで追熟させていきますが、今回はこのまま煮て食べました。

まぁ、当然ながらほくほくよりもべちゃっとした感じでしたが、しっかりとかぼちゃの味もあり、美味しかったです。他のかぼちゃはしっかり追熟させてホクホク感を楽しみたいと思います。

10月上旬:かぼちゃ日記完結

10月に入り、ついにかぼちゃ日記の完結です。

10月に入り、かぼちゃエリアで大きな変化がありました。だいたいの葉が枯れてかぼちゃだけになりました。それぞれが手のひらサイズでゴロゴロ出てきました。

満足いく量が収穫できたと感じます。ただ、地面に接していたかぼちゃは色むらがあったり虫食い痕があったりして品質面は少し悪かったです。

一方宙づりしていた空中かぼちゃは綺麗なもので傷や色むら、虫食いは見当たりませんでした。

今後はこのスタイルで栽培するのも良さそうですね。

まとめ

今回は雑草堆肥を使ってかぼちゃを栽培しました。追肥や手入れを一切行いませんでしたがかぼちゃを収穫することができました。かぼちゃエリアはまだまだ成長が続いており、たくさん収穫できそうです。今回のチャレンジは成功なのではないでしょうか。

雑草はゴミとして捨てたり、刈りっぱなしで放置していることが多いと思いますが、雑草だって立派な資材です。今回は雑草と土をベースとした雑草堆肥を使ってみましたが、雑草のみの堆肥も作っていますので機会があればそちらも紹介したいです。

雑草堆肥を作るならトッピングで「米ぬか」「モミガラ」を入れたいところです。どちらも無料で手に入れられる魅力的な資材です。農家の多い地域なら快く分けてもらえると思います。

厄介な雑草をうまく活用できればお金をかけずに野菜作りに最適な土が手に入る。これは魅力的ではないでしょうか?雑草堆肥は放置しておくだけで自然に分解されていきますので手間もかかりません。(分解を早めたい場合は切り返したりします)

気になったら是非ともやってみてください!

今回も最後まで読んで頂き感謝です。

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