魅力的なモミガラくん炭|野焼きスタイルで燻炭作った話

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もふもふ農園

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「籾殻燻炭(もみがらくんたん)」です。農業に携わる方はよく知っていて、自分で作られたり購入して使用されていることも多いと思います。今回は基本的な野焼きスタイルで籾殻燻炭(以下モミガラくん炭)を作りましたので内容を記事にまとめて伝えていきます。

気になる点を先に伝えておくとうちのやり方では市販のくん炭器を使って4時間から6時間ほどで仕上げます。1回でできる量としては60サイズの鉢で約7個から8個分程度です。(くん炭器1台あたり)くん炭作りのやり方はだいたい同じですが人によっては2時間程度で仕上げたり半日以上かけてじっくり仕上げる場合もあります。うちのやり方が正しいかは分かりませんが参考になれば嬉しいです。

※使用するくん炭器・使うモミガラの量によって完成量は差が出ます。参考程度にしてください。

最初に

モミガラくん炭作りに否定的なことをコメントやDMでいただくことがあります

匂いや煙が不快なことは分かりますし、野焼きやくん炭シーズンに煙が流れ込むと憂鬱になることは容易に想像できます。又、認められているとは言え、農家側の肩身が狭いことも分かります。

少なくともうちでは風向きは気にしますし民家に煙がいかないように配慮しています。ネット上で攻撃せずに直接その農家さんに言いにいけばよいのではないでしょうか?と思ってしまいますが、今回は頂いたコメントが少しでも伝わるように記事内にてこのような意見もある。と書いておきます。

いただいたコメントは否定部分や攻撃的な表現が多いため非公開とさせていただきますが、困っている人がいることも伝えておきます。各自治体に相談しても対処してもらえず、煙の被害を受けている方からのコメントでした。

農家さんの中には煙を全く気にせず野焼きを行う方もいるかもしれません。認められた権利ですが配慮も必要なことを再認識してくだされば嬉しいです。ちなみにうちの管理する田んぼで住宅地に近い場所では稲刈り後も野焼きはしていません。トラブルになりそうな作業は控えておくのが無難ですね。

記事を読んでモミガラくん炭を作られる方はしっかりと配慮をお願いします。煙が長時間住宅にかかり続けるような場所では作らない方がいいでしょうし、トラブルの原因にもなります。

魅力的なモミガラくん炭

最初にモミガラくん炭について説明していきます。言葉でだいたい分かると思いますが「モミガラ」を「炭化」させたものになります。

では「モミガラ」は知っていますか?モミガラとはお米を守っている殻のことで稲刈りが行われ、皆さんが知っているお米の形にする作業(もみすり)をすると大量のモミガラが出ます。その量はモミガラ2割、お米(玄米)8割と言われています。

うちでも毎年大量のモミガラが出ており一部をモミガラくん炭にして活用しています。そもそもモミガラは万能な素材で土壌改良に使ったり、堆肥に混ぜたり、マルチングにつかったり、長期的なケイ酸補給のために、そしてモミガラくん炭作りなど、たくさん使い道があります。

しかし地域によっては焼却処分されたりしているのが現状です。モミガラの魅力を知って役立てる人が多くなれば嬉しいですね。

余談ですが、稲作をしていないからモミガラが欲しくてもない…そんな人は地域の農家さんやライスセンターを訪ねてみてください。ほとんどタダでもらえますよ(笑)稲わらや麦わら、モミガラなどは大量に出ますので好きなだけもっていって(笑)そんな感じになります。

それぞれのシーズンになるとご近所さんがもらっていっていい?と農園にこられます。モミガラが販売されていたりもしますが、ちょっと勇気を出して聞いてみると無料でもらえるかもしれませんよ。

モミガラくん炭の特徴

魅力的なモミガラくん炭を少し勉強してみましょう。モミガラくん炭は大きく「土壌改良効果」と「ケイ酸補給」この2点が優れています。

モミガラを見たことがある人は形を思い浮かべてください。その形はお米を守る殻が半分に割れて舟の形をしています。何が言いたいかというと舟の形をしたモミガラを土と混ぜると土の中がフカフカになります。舟の中に空気が蓄えられたり、水分が蓄えらえたりして保水性・排水性が向上します。

そしてその船の形を維持したままのモミガラくん炭はさらに保水性・排水性がアップします。炭にすることにより内部が多孔質状態となりより高い効果が得られます。

ケイ酸も注目するべき成分です。植物がケイ酸を吸収すると葉が直立し光合成を行いやすい状態になったりケイ酸のバリアを展開して(ケイ化細胞)病気にかかりにくかったりします。

ではどのような植物体にケイ酸は多いのでしょうか?そうですモミガラです(笑)

通常のモミガラでは成分の約20%がケイ酸と言われています。しかしモミガラを直接地面に撒いても分解しにくいためケイ酸補給は即効性がありません。そこでモミガラくん炭が活躍します。モミガラを炭にすると成分の約50%がケイ酸となり分解されやすい最高の資材となります。(灰では脅威の約90%がケイ酸)

このモミガラくん炭を使いこなせば農作物の品質向上に役立つと思います。以前に農家さんの実体験が書かれた記事を読みましたが、育苗の土にくん炭を混ぜると根張りが良くなったり、独特の臭いで特定の病害虫が減少したり、果樹の品質が向上したと言うことも書かれていました。

今回作ったモミガラくん炭は果樹とアスパラにメインで使い、一部を育苗に使って違いを観察しようと思います。

では、ここからが本題です。

くん炭作りの方法

今回紹介するのは一般的な「野焼き」と呼ばれる作り方です。特徴としてはくん炭器さえあれば簡単に始められますのでコストが安いです。野焼きのくん炭器は数千円で購入できますので始めるハードルが低いですね。

稲刈り・籾摺りのシーズンでは田んぼの中でモミガラくん炭を作っている光景もよく見られます。

煙突を立てて周りをモミガラで囲っています。モミガラの量もアバウトで時間はかかりますが大量に焼くこともできます。

うちでは市販のくん炭器を2台使って一度に大量のモミガラをくん炭にしています。

余談ですが、モミガラくん炭を作る方法は今回紹介する「野焼き」以外にドラム缶を加工したくん炭作り(風でモミガラが飛びにくい・消火が容易)とくん炭製造器を使用した方法(ものによっては10万円~高額なものでは100万円以上)の3パターンがあります。

2023.9追記

ホンマ製作所から発売されている燻炭工房を使ってモミガラくん炭を作ってみました。いわゆるドラム缶を加工したくん炭作りです。興味のある方はこちらの記事も読んでみてください。

それぞれメリットとデメリットがありますが、最も手軽にくん炭作りができるのは野焼きスタイルですので、まずはこの方法を知っておいてください。

step①場所の確保

モミガラくん炭作りは場所を考えなければいけません。一度作り始めたら数時間は煙が出た状態が続きます。

要注意なのは近くに住宅がある場合です。くん炭作りは農家に認められた権利とは言え、煙が住宅にかかり続ければ不満が出て場合によっては苦情がくるかもしれません。作業時には風向きと近隣の状況を加味することをおすすめします。

くん炭作り周辺に燃えるものがないかも重要です。くん炭作りでは最初に火を起こして温度を上昇させます。火起こしの材料で使いやすい素材は新聞紙ですが火の粉となって近くに飛ぶことがあります。火災の原因とならないように周囲を確認しておきましょう。

水の確保も必須です。意図せぬ燃え方をしたり危険だと感じた時、水がないと消火ができません。すぐに水が出せるようにホースを繋いでおくことやバケツに消火用の水を確保しておきましょう。

後ほども書きますが、野焼きのくん炭作りでは大量の水が必要になります。シャワー状態にして水をかけますが少なくても30分以上、うちでは念入りに1時間近く完成したくん炭を広げながら水をかけています。表面が冷えて煙が出なくなっても中心は燃えたままのことがあります。気付かずその場を離れて戻ってくると灰になっていたことや周辺に燃え広がっていた…そんなヒヤッとする話も聞いたことがあります。

火を使う以上は責任持って作業を行いましょう。

step②火起こし

安全な場所を確保したら火を起こします。

一般的な素材を挙げるなら枯草や剪定枝・新聞紙や着火剤などで、しっかり火が出ればくん炭器を被せます。

ここで重要なのは火力で温度が低いと完成まで時間がかかります。では高火力で一気に仕上げた方が良いのか?と言われればそれも違います。ピンとこないと思いますがモミガラは800℃以上の高温で焼くとケイ酸成分が結晶化して植物が吸収できない状態になります。低温で仕上げることで可溶性ケイ酸の豊富なくん炭となります。

うちのやり方ですが、写真にあるように剪定枝をかためて燃やし火が見えたらくん炭器を被せます。着火には新聞紙を使用しています。風のある日は新聞紙が舞う恐れがあるため注意してください。

step③モミガラ投入

くん炭器を被せたら周りにモミガラを盛って山にしていきます。市販のくん炭器であれば煙突にいくつか穴があいていますのでそこを埋める程度までモミガラを盛ります。

写真では煙突部分の6割~7割ほどまでモミガラを盛りました。

数分様子を見て煙突から煙が出ていれば第一関門は突破です。じわじわとモミガラがくん炭に変化していきます。モミガラの山からパチパチと音がしていれば最高の状態で4時間から5時間程度で完成です。(私の師匠より)

この日は早朝の5時からくん炭作りを行いました。同じ感覚で火起こしをしてモミガラの山を盛りましたが左側は4時間、右側は6時間かかりました。微妙な違いが完成までに大きな差となります。

step④様子見

最初の1時間から2時間程度は特にやることはありません。下からじわじわ炭になっていきますので下手に触らず時が来るのを待ちましょう。

写真のように山の頂点が煙突部の熱で炭になってきますので、この状態になってきたら上からモミガラをかけます。要は放置すると灰になっていきますので軽くモミガラをかけていきます。

高火力で始めた場合は数十分でこの状態となります。火力が弱い場合は1時間以上かかりますので様子を見るようにしましょう。

こちらが放置した状態です。

白く見える部分は灰になっています。これでも使えますが、今回作りたいのはモミガラくん炭ですのでこの状態まで放置してはいけません。適度にモミガラをかけてじっくり炭にしていきます。

step⑤切り返し

印が出たら1度目の切り返しです。切り返しとはスコップで山の下からモミガラをすくいあげて上にかけていきます。要は下の炭化したモミガラを上にかけて全体を混ぜるイメージです。

これを一周下から上に切り返していきます。今回であれば開始から1時間半くらいで1度目の切り返しを行いました。

私が参考にしている切り返しのタイミングですが、モミガラの山に印が出た時を目安にしています。

その印がこちらです。

山の中央から煙があがり、徐々に黒くなってきたら切り返します。イメージとして中央からじわじわ炭化が進み、外側まで繋がったと言うことです。この印を目安に1度目の切り返しを行い全体をぐるっと1周下から上へ切り返します。

やってみれば分かりますがスコップで切り返すと山が崩れて全体的に広がった山になってしまいます。私のおすすめですが、切り返しはスコップで行い山の調整はレーキを使うと良いと思います。

レーキで山の下から上へとなぞると良い感じに整います。

step⑥切り返しの繰り返し

1度目の切り返しが終わるとそこからは早いです。レーキで調整しながら先ほどの印が出たら2度目、3度目の切り返しを行い全体を炭化させていきます。

繰り返して9割程度を炭にしていきます。写真では手前の山はかなり炭化が進んでいますが、奥の山はほとんど変化がありません。今回、ほぼ同時に火をつけましたが火力による差が大きく出ています。要は手前の山は高火力で奥の山は火力が弱いと思われます。同じように始めたつもりでもけっこう差が出るものです。

このあたりからはよく見ておかないと灰になってしまいます。風が強い時は火が出ることもありますので注意し、必要に応じて水をかけて火を消したりモミガラを上からかけたりしてください。

step⑦全体の仕上げ

9割ほどが黒く、炭になれば煙突を倒します。想像できると思いますがめちゃくちゃ熱いので触らないようにしてください。キャンプ用品で耐熱手袋が売っていますのでそちらを使うのも良いと思います。

ちなみに私は煙突部分にレーキをかまして倒すようにしています。倒したくん炭器は安全な場所に移動させ、冷えるまで触らないようにしましょう。

煙突のなくなったくん炭の山ですが、まだまだ炭化は進んでいます。山を混ぜながら炭化していない場所がないか確認し、モミガラの状態で残っていればもう少し炭化させます。

満足いく状態となれば全体に水をかけて十二分に冷やしていきます。ここが最も重要なポイントですのでしっかりと学んでください。

step⑧冷やす【超重要】

野焼きでのくん炭作りは冷やす工程が超重要です。炭は熱を持つとなかなか消火できません。今回のくん炭の山では大量の水をかけて煙が出ない状態になっても中心は高温のままで、放置すると灰になったり、他の場所に燃え広がることもあります。

「確実に冷えたかどうかを確認する」これが超重要になります。

冷やし方ですが、人数が2人以上いれば作業的には楽です。1人がレーキなどで切り返しながらもう1人が水をかけていきます。コミュニケーションをとりながら効率よくくん炭を冷やすことができるでしょう。

ちなみに私の場合は1人でやっています。もふもふ農園の猛者つーさんはくん炭作りにあまり興味がありません(笑)時間のかかることを嫌う傾向にありますのでこの日も私がくん炭作りをしてつーさんは籾摺りや農機具のメンテナンスをしていました。

さて、1人で消火しながら効率よく作業する方法、それはホースを固定してしまうことです。写真でも分かる通り、私は脚立にホースを固定してちょうどよい角度でシャワーを出し続けています。あとは私がレーキで切り返して全体を冷やすという流れです。

今回はくん炭器2セットを使ってくん炭作りをしましたが、冷やす時間はそれぞれ45分から1時間ほど水をかけ続けました。やりすぎと思われるかもしれませんが絶対に熱を持ったままではいけません。火災の原因となったりせっかく作ったくん炭が灰になったりしては元も子もないです。

冷やすやり方としては全体に水をかけ、煙が出なくなったら端から少しずつ山を崩してたっぷりと水をかける。それを繰り返して山の最後まで水をかけたら別の角度から同じことを行います。イメージとしては縦方向から山を崩し、次は横方向から崩す。そんな感じです。

step⑨最終確認

これでもかと言うほど水をかけても安心してはいけません。

私はこの後に最終確認するようにしています。

写真ではたくさんの穴が見えますが、これは私が手を突っ込んだ跡です。素手で地面までくん炭を触りながら熱を持っていないか確認します。危険ですので同じことはおすすめしませんが、どうしても熱を持っていないか確認しておかないと不安でしかたないのでやっています。もちろん事前の冷やす工程でやりすぎなほど水をかけていますので念のため触っているだけです。

最終確認が終われば作ったくん炭を容器に移していきますが、時間に余裕があればさらに念のため1日屋外で放置しておきましょう(笑)念には念を入れて、さらに念を入れます。適当にやったり作業を簡略化したり水代をケチったりすると思わぬ被害が出ますのでご注意を。

step⑩完成

報われる瞬間、それはできたくん炭を容器に詰める瞬間ではないでしょうか。私は持ち運びに便利な肥料袋と60サイズの大型鉢に分けて保管しています。肥料袋は使いやすいのですが入る量が少ないので大量に袋詰めしなければなりません。

大型の鉢ならギリギリまで入れて2段、3段積みにすれば場所も有効活用できます。モミガラくん炭は軽いため60サイズの鉢に入れても簡単に持ち運びできますのでおすすめです。

後はくん炭を使うときまで大切に保管しておきましょう。ちなみに私はさっそく一部の果樹に撒きました。特に昨年12月から栽培を始めたレモンはくん炭を使うものと使わないものを分けて生育にどんな差が出るかを調べていこうと思います。

ちなみにこちらが私のくん炭保存の流れです。

しっかり熱を取ったくん炭を大型鉢に入れます。(写真は60サイズの鉢)この状態で1週間程度放置して水分を抜いていきます。

水分が抜けたら肥料袋で保存する。この方法なら肥料袋の下に水がたまったままにならず使いやすいのでおすすめです。

以上が野焼きのモミガラくん炭作りとなります。やってみれば簡単で達成感もありますのでおすすめです。極論、くん炭器と場所さえあればモミガラは0円で手に入れることができますので超低コストで最高の資材を作れます。魅力的なモミガラくん炭を作ってみたくなりましたか?

興味があれば商品ページを見てみてください。評価も高く、価格も安いです。これとは別にステンレスバージョンもありますが価格が高めですので最初のくん炭作りはこれで十分だと思います。

モミガラくん炭失敗例

上記の手順通りにモミガラくん炭を作ったけど…うまくいかない。その場合は初期の段階から失敗しているかもしれません。ここでは私が感じる失敗例を挙げていきます。

失敗例-火力-

それはズバリ火起こしです!野焼きのくん炭作りではくん炭器を被せて周りにモミガラを覆う形で作ります。温度が低い状態ではモミガラが炭化せず(しにくく)時間がかかったりいつまでたっても完成しません。要は火力が弱いため失敗しているパターンです。

新聞紙や剪定枝などをたくさん並べて火起こしした場合でも失敗することはあります。自分では火力があると思っていても実際は燃えていないことがあります。このパターンは新聞紙だけ燃えて枝まで燃えていません。対策としてはしっかりと火があがったことを確認してからくん炭器をかぶせます。新聞紙が燃えた状態で満足してはいけません。(新聞紙だけを詰め込んでくん炭作りをすることもあるので一概には言えませんが(笑))

私が思う火力が弱い状態はくん炭作りを始めて5分してもモミガラからパチパチと音がしないことです。くん炭作りでは音にも注目してみてください。

失敗例-触りすぎ-

くん炭器を使った野焼きスタイルでは切り返しが必要になります。くん炭器から近い部分からモミガラが炭化していき何もしないと灰になってしまいます。タイミングをみてスコップやレーキで切り返しの作業を行いますが、やりすぎは失敗の原因です。

炭化が進んでいないのに何度も切り返しをすると中心の温度が低下してしまいます。結果的にくん炭器自体の熱も奪われて失敗する原因となります。しっかり見極めてから切り返すようにしてください。

ポイントは上面のふちが炭化してきたらレーキを使ってモミガラを被せる。中央が黒くなってきたらスコップで切り返す。ここを守っていればうまく完成します。

煙の話

個人的にうちが参考にしていることは「煙」です。写真では伝わりにくいかもしれませんが「青白い煙」を出せるようにしています。

一般的に炭化温度は特徴があり、300℃程度までは白い煙が出て400℃近くまで上昇すると青白い煙があがります。モミガラくん炭作りでは300℃から400℃で炭化させていきます。

くん炭作りで白い煙状態だと仕上がるまでに時間がかかっていると感じ、青白い煙だと早く仕上がっています。YouTubeでくん炭作りの動画を見ていると白い煙で半日や丸1日かかるような動画もあれば超高温でわずか2-3時間で仕上げてしまうものもありました。

うちでは4時間から6時間程度で完成くん炭400ℓ程度を仕上げています。(くん炭器1台あたり)

余談ですが400℃から700℃で炭化させると黒炭、1000℃を超える高温で炭化させると白炭となります。竹や木材での炭作りではこのあたりの温度で炭を作ることが多いようです。

炭は焼く温度によってpHや硬さ重さが変わり、モミガラくん炭のように比較的低温で作るものは軟らかく、低pH(中性よりのアルカリ)、ミネラル溶出が少なめとなり、高温で作る白炭になれば硬くて重く、アルカリ性が強くなり、ミネラルの溶出も多くなります。

まとめ

基本的な野焼きスタイルのくん炭作りを紹介しましたが、全国には様々な応用をしたくん炭作りをする農家さんがいます。例えば鉄板をサークル状に置いてモミガラが風で飛ばないようにしたり、ロングくん炭器を自作して超巨大なモミガラの山でくん炭作りをしたり、冷やす工程を効率化して加工したパイプをくん炭の中に入れて直接冷やしたり、極力煙の出ないやり方を編み出した農家さんもおられます。

基本を知ってやりやすいように工夫する。それも面白いですね。

余談ですが仕上がったくん炭はさっそく果樹に撒きました。

くん炭効果の記事で読んだのですが、モミガラくん炭の独特なニオイを嫌ってアブラムシやヨトウムシやナメクジなどに忌避効果もあるそうです。それが本当だとしたら、アスパラハウスには是非とも使用したいと思いました。

大型の鉢で栽培する果樹にもモミガラくん炭を使いました。害虫の忌避効果とケイ酸補給を期待して様子を見ていきます。

来年にはアスパラハウスの春芽に向けた準備がありますので肥料や堆肥と合わせて今回作ったモミガラくん炭を使っていきます。もしも病害虫被害が減少したと確信できれば来年は出たモミガラ全てくん炭にしようと思います(笑)

何度も言うようですがくん炭作りはくれぐれも注意して「場所」「風向き」「冷やす」をしっかり意識して楽しんでください。

最後になりますが、今回「野焼き」にてくん炭を作りましたが保米缶を使ったくん炭作りが注目されています。農業の指南書「現代農業」ではこの件についてしっかりと解説された本が出版されています。長期的にくん炭作りを続けようと思われている方は購入することを強くおすすめします。

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

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