レモン日記|ニームの散布とアゲハ対策と摘果の話

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レモン日記

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「レモン日記」です。この記事を書いている6月上旬はアスパラの閑散期シーズンで果樹管理がはかどっています。レモンの管理をしたりブドウ棚やキウイ棚を増設したり、雑草堆肥でかぼちゃを栽培してみたり他の作業に時間をかけられています。

ちなみにうちの場合はアスパラを5月上旬に立茎(詳細はカテゴリーアスパラ日記にて)しているため6月中旬まで収穫量が少なくなっています。そろそろ本格的なアスパラ夏芽の収獲が始まりますので今後は果樹管理に時間をかけられなくなります。

今のうちにできることを進めて万全の状態にしていきます。

今回はレモンに「ニームオイルを散布した話」「アゲハ対策の話」「摘果した話」を中心に記事をまとめていきます。レモン栽培は2021年の12月に開始してそれなりに管理方法が分かるようになってきました。今回の記事が誰かの役に立つと嬉しいです。

このブログ内では定期的にレモンの内容を記事にして投稿しています。苗木を購入した話や樹形を考えた話、選んだ品種の話などレモン栽培の始まりから定期的に投稿しています。レモン栽培に興味があればカテゴリー「レモン日記」から興味のある記事を読んでみてください。

では、今回のレモン日記、始まります。

レモン日記

2021年の12月に始めたレモン栽培ですが、2023年には新しく「ジャンボレモン」という品種を追加しました。特にレモンを追加する予定はなかったのですが2㎏の果実が収穫できるそうで面白そうなので5本追加しました(笑)

サブローCEO
サブローCEO

2㎏のレモンて…。

販売先や加工方法もまだ決まっていませんが、ノリで仲間に加えました。こちらも収穫目指して頑張ります!

ちなみにうちのレモン栽培はほとんどをビニールハウスでポット栽培しています。全てに給水ホースを繋いでレバーをひねるだけで柑橘220鉢に水やりができます。

手作業で水やりしていると時間と手間がとられてしまいますので屋内での栽培なら給水ホースでの水やりがおすすめです。

栽培品種は過去の記事でも説明していますが「ビアフランカ」「璃の香」「姫レモン」と新しく加わった「ジャンボレモン」がビニールハウス栽培、「瀬戸内レモン」「アレンユーレカ」が露地栽培です。

個人的には姫レモンの生育が一番良いと感じています。ただ、姫レモンは強烈なトゲと小さな果実のため栽培・販売しにくそうなイメージがあります。

では、ここからが作業内容の話です。

レモンにニームオイル散布した話

たびたび記事内で紹介していますがレモンに「ニームオイル」を散布しました。

過去にニームオイルの記事を投稿していますので詳細が知りたい場合はこちらの記事を読んでみてください。

簡単に説明するとニームオイルは農薬ではありません。よって害虫に散布してもすぐには駆除できません。

ニームオイルは天然の防除資材と言われており、害虫忌避に効果があると言われています。このニュアンスは農薬ではないので害虫に効きますとか駆除できますとか言えないからです。

この点を正しく理解しておかないと害虫にニームオイルをかけたけど効かなかったと感じてしまいます。

ではどんな効果があるのでしょうか?

よく言われている効果として「食欲衰退」「脱皮阻害」があります。要は食欲を無くして餓死させたり、うまく脱皮ができずに死滅することが期待されています。

ニームオイルを散布したら必ずこの効果がありますとは言えませんが、うちではハモグリガが出た時やアブラムシが大量発生したときには重点的にニームオイルを散布しています。

農薬ではないため定期的に散布できたり散布タイミングを考えなくてよい、予防散布にも使えるところが良いですね。

ちなみに効果は10日程度で切れるそうで予防散布ならけっこう手間がかかります…

私は現状2Lの散布機でニームオイルを希釈して使っていますが全てのレモンに散布するとなると容量が全然足りません。

苗木の状態だとまだ散布できるレベルでしたが今のレモンだともっと容量の大きい散布機が必要です。

このクラスだとあっという間になくなります(笑)

ただ、栽培規模が少ない場合はこちらの散布機でじゅうぶんです。

2Lの小型散布機でコスパも良いです。ちなみに私は2台持っています。

気になるニームオイルですが250mlタイプがおすすめです。散布にあたっての希釈倍率が180倍~500倍で2L散布機なら1回10ml程度の使用を仮定すると単純計算で25回分です。予防散布なら1回4mlくらいですので60回分(500倍希釈)はいけそうですね。

農薬を使いたくない方にとって天然の防除資材ニームは魅力的なアイテムなのではないでしょうか?ただ…私は農薬散布も視野に入れておくことも大切だと思います。

もともと私は農薬否定派で農薬を使わずとも栽培できると考えていました。2年前にキンカンでカイガラムシが大量発生した時には歯ブラシで落としたり、ニームオイルの散布で対処したことがあります。しかし大量発生したこととすす病の併発、対処が遅かったこともあり10年以上栽培していた果樹が枯れてしまいました。この教訓からどうしても必要な時は農薬散布も行っています。使用にあたっての注意事項をしっかりと守って適切な防除を行うことや減農薬のためにできることを行う、これが今の考えです。

大切に栽培している果樹や野菜ですのでよく考えて管理を行います。

レモンのアゲハ対策をした話

アゲハ蝶の幼虫は柑橘類の葉っぱが大好きです。私はあのモスラのような幼虫が苦手です…

昨年はビニールハウスの中にアゲハ蝶が入り放題でたくさんの幼虫が発生しました。葉っぱの食害もひどくてこの時は市販の薬剤スプレーで駆除しました。この教訓を活かして2023年はアゲハ蝶の対策を行うことにしました。

対策としてビニールハウス全体にネットの設置を行い、合わせて防草シートも敷きました。

全体の見た目はこんな感じです。

入口もネットをかけました。

ネットは「防獣ネットの1m×50mでカラーは緑、目合は16㎜」にしました。価格が安かったからです。

ビニールハウスのサイド部分と入口にネットを設置して物理的にアゲハ蝶が入れないようにしました。ネットの網目に関しては狭すぎず・広すぎないことを考慮しています。

網目が狭すぎるとビニールハウス内に熱がこもったり授粉を手助けする虫まで入ってこれない、逆に網目が広すぎるとアゲハ蝶が入れてしまうため本末転倒です。

昨年は6月上旬ごろから夏の終わりまでアゲハ蝶が発生しており途中から対処を諦めました。しかしネットで囲ってからはアゲハ蝶の侵入が見られず今のところは効果が出ています。

気になる点としてはところどころに隙間があって侵入される可能性は0ではないこと、ネットを設置する前にアゲハ蝶の侵入が確認されておりその時の幼虫が生存している可能性があります。

ネットに関しては果実の結実具合や幼虫の発生状況、課題や改善点を確認して来年に活かしていきたいと思います。

ちなみに防草シートに関しては雑草によりネットが損傷したり害虫が侵入することを軽減する狙いがあります。

ツル系雑草の代表格「アサガオ」「ヤブカラシ」はネットをつたって中に侵入してきます。無理に引きちぎろうとするとネットが破れたりします。又、雑草をつたって芋虫が登ってきたりするので防草シートで対策することを推奨します。

防草シートは値段もピンキリで安いものは50mで5,000円程度です。逆に1万円を超えるものも多く、購入する際は性能や値段を考慮して選んでください。ちなみにうちでは耐久性を重視して少し高価なものを購入しました。

レモンの摘果した話

最後はレモンの摘果です。2023年はレモンにたくさんの実がつきました。今年は果実を収穫しようと考えているため摘果を行い品質の高い果実作りを目指します。加えて少し多めに実を落として樹を弱らせないようにしていきます。栽培開始が2021年の12月ですので果実をたくさん収穫するよりも樹形を完成させる方を重視します。

では「摘果」について意味合いや手順を説明していきます。

柑橘類は果実をつけすぎると隔年結果と言って翌年に果実がつかない・量が極端に少なくなります。これを防ぐには実らせる果実の量を減らして樹にエネルギーを残しておく必要があります。

余談ですがうちでは柑橘栽培としてポンカン不知火(しらぬい)を栽培していますが摘果を一切行っていません。隔年結果は出ていますが果実は大きいものも収穫できますし枯れてもいないので手間をかけて摘果をしようと思っていません。栽培環境もビニールハウスですので冬の寒さで弱ることもなく今後も摘果はしないと思います。

ただ、レモンに関しては栽培年数が浅いため樹が大きくなるまでは管理します。(ポンカンや不知火は栽培10年以上)

ちなみに栽培の教科書によると摘果作業は8月頃の作業だそうです。ただ、ハウス栽培のレモンはそこそこ大きく6月でも摘果の適期かと思い作業しました。

余談ですが柑橘類は果実1果あたりの葉っぱ目安と言うものがあるそうで、キンカンのように小さい果実は1果8枚(果実1個あたり葉っぱ8枚を目安)、レモンクラスは1果25枚、不知火クラスは1果80枚と書かれていました。もちろん1枚1枚葉っぱの数を数えることは現実的ではないため目安で実をつけます。

今回のレモンに関しては全体的に形の悪い・小さな実を落として1か所から2果以上結実していれば1果に間引くことを意識しました。体感ですが1果40枚くらいを意識して摘果作業をしました。

これを…

摘果しました。

最後に私が摘果で使用しているハサミを紹介しておきます。摘果用のハサミはたくさん種類がありますが、私は岡恒のハサミを使用しています。このハサミはとても使いやすく、価格も安いのでコスパの良いアイテムです。摘果のついでに細い春枝も落としていました。

まとめ

レモン栽培は順調で2021年の12月から栽培を開始して2023年は果実が収穫できそうです。順調な要因はハウス栽培とも感じ、同時期に植えた露地レモンはまだまだ小さく今年の収獲は厳しいと思います。

特に露地栽培での課題は雑草対策・アゲハ対策・寒さ対策でどれか1つだけでも致命的なダメージになります。今後は防草シートを敷いたり露地レモンにもネットを設置したり、冬場は簡易トンネルを設置したりして露地栽培もしっかり行いたいと思います。

今回はレモン栽培の作業として、ニームオイルの散布や防草シートとネットでアゲハ対策をしたことやレモンの摘果を紹介しました。個人的にはどれも効果があると感じた内容ですので参考になれば嬉しいです。

防草シートを使えば雑草処理が楽になり、ネットを使えばアゲハ対策が楽になり、ニームオイルを使えば害虫発生の緩和が期待されます。どれも初期費用がかかってしまいますがこれも設備投資です。今まで時間のかかっていたものが緩和されると空いた時間で別の作業ができるようになります。あまりにも高い設備投資は悩むところですが数千円クラスならばとりあえず試してみてもいいのではないでしょうか。

魅力的な柑橘栽培。是非ともレモンを検討してみてください。

今回も最後まで読んで頂き感謝です。

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