レモン日記|春枝は大事だがいらない春枝は切った話

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レモン日記

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「レモンの春枝」です。もふもふ農園のレモンは2021年の12月に栽培を始め、約70本をビニールハウスで、10本程度を露地で栽培しています。

この記事を書いている2023年5月は栽培から1年半ほど経過した頃で苗木だったレモンはたくましく成長しました。今回はレモンの雑談と春枝の話を中心に記事をまとめていきます。

今年はレモンの収獲を考えており、レモネードやレモンシロップなどを作りたいと思っています。柑橘類は人気の果樹で農家のみならず一般家庭でも庭に植えられていることが多いです。レモン記事が栽培の参考になれば嬉しいです。

ちなみに当ブログではレモン記事をカテゴリー「レモン日記」にまとめています。レモン栽培に興味があれば他の記事も読んでみて下さい。

レモン日記

うちの主力品種(栽培しているレモンの品種)は「ビアフランカ/姫レモン/璃の香」です。今のところ1本も枯れることなく順調に栽培を続けられています。

気になる点としてはチラホラ「ナミアゲハ」の幼虫が確認され、今年も幼虫との闘いがありそうです…柑橘にはアゲハ類の幼虫がよく発生します。最初の幼虫は小さくて食害量も少ないですが、幼虫は徐々に大きくなりモスラのような巨大幼虫になっていきます。対処を怠ると柑橘の葉っぱがほとんどなくなることも珍しくありません。

うちも去年はアゲハ類に苦しめられました。過去にアゲハ類との闘いを記事にまとめて投稿していますので興味があればこちらの記事も読んでみてください。

他に注意すべきは「ハモグリガ」「カイガラムシ」ですね。アブラムシも時には大発生しますが上記の害虫に比べたら可愛いものです。個人的にはアゲハ類>カイガラムシ>ハモグリガの順で危険だと感じています。

カイガラムシとハモグリガに関しても過去に記事を投稿していますので興味があればこちらの記事も読んでみてください。

雑談:レモン鉢の雑草対策

皆さんは「ナギナタガヤ」と言う植物をご存じでしょうか?

ナギナタガヤは果樹栽培に役立つ魅力的な植物です。簡単に特徴を説明すると、秋に種を蒔いて発芽、少し伸びた状態で冬を越して春から生育が活発になり、夏には自然に倒伏する。

つまり他の雑草が出ていない時期に芽を出して、春には他の雑草が伸びてくる前に自身が大きく伸びて倒伏する。夏には地表を覆って他の雑草を抑制する。実に魅力的な植物です。

もふもふ農園ではキウイを中心に栽培している果樹園でナギナタガヤを使っており、個人的には大満足です。

トライとしてポットにもナギナタガヤを使って雑草抑制に効果があるか検証しています。

見た感じは鉢から雑草が出ているように見えますが、これがナギナタガヤです。倒伏時期になれば鉢の中を覆うようにして他の雑草抑制に効果があるか検証予定です。ちなみにナギナタガヤは枯れた後にゆっくりと分解され土が肥えるメリットもあります。特に果樹園では毎年ナギナタガヤによって雑草抑制と土壌改良の効果が期待でき、今後が楽しみです。

果樹園のナギナタガヤの様子は最近記事を投稿しました。倒伏状態も紹介していますので興味があればこちらの記事も読んでみてください。

雑談:アゲハ類対策

ヒラリヒラリとアゲハ蝶が飛んできます。昨年は虫取り網を使ってアゲハ蝶の捕獲を頑張ったり、幼虫の駆除に時間をかけたりしていました。

昨年の反省点はアゲハ蝶が簡単にハウス内に入れることです。反省点を活かして2023年はアゲハ対策としてネットを取り付けました!

写真では分かりにくいですが、網目は大きめにしています。理由としては「蒸れない」「小さな虫は通ってヨシ」この2点です。

網目を小さくしていくと当然ながら熱がこもります。夏場になると熱がよりこもって生育に悪影響が出るため網目は大きく(広く)しました。一般的な「ナミアゲハ」は5㎝程度だそうでそこよりも小さい網目ならば通り抜けできないと言う訳です。

他の虫に関しては特に気にしていませんので通ってハウスに侵入しても良いと思っています。

さて、先ほどナミアゲハの幼虫が確認された…そう書きましたが、ネットがあるのになぜ?そう感じた方もいるかもしれません。理由は簡単で、時間が足りずハウスの片側しかネットを張れなかったからです(笑)

レモンを栽培しているハウスは長さ50mで1列分だけでもネットを張るのは大変でした。タイミング的にアスパラ春芽の収獲が始まったため途中で中断することになりました。農作業の合間にネット張りを進めようと思っていますが今シーズンは厳しそうです…

余談:露地柑橘の冬越し

まずはこちらをご覧ください。

2023年は強烈な寒波がたびたびやってきましたね。うちの露地柑橘は大ダメージで葉っぱがなくなったものも出ています。それでも芽を出して必死にリカバリーしようとしており生命力に驚かされました。

さすがに防寒対策は必要だと感じ、今年は年末頃に簡易ビニールハウスを設置しようと思いました。

そしてこちらが簡易ビニールハウスで冬の寒さを乗り越えた柑橘です。

簡易ビニールハウスは簡単に言うと「トンネル」です。全て手作業で作りましたがそれほど難しくなく、効率よく進められたら1時間程度で完成します。

簡易的なトンネル作りは過去に記事を投稿していますので興味があればこちらの記事も読んでみてください。

トンネル以外にもDAISOの衣類カバーを使って防寒対策もやってみました。うまく冬越しできたものもありますが、一部は破れたり強風に飛ばされたりして失敗してしまいました。

レモンの春枝と簡易剪定

余談が続きましたが、ここからがタイトルにもあるレモンの春枝の話です。

レモンやミカンなどの果樹は「春枝」「夏枝」「秋枝」と言った枝の呼び名があります。その名の通り、春に伸びる枝・夏に伸びる枝・秋に伸びる枝です。季節が入っていて分かりやすいですね。

春枝は4月から5月、夏枝は6月から8月、秋枝は9月から11月頃に出てきます。

それぞれの枝の中で最も重要な枝は「春枝」です。春枝は良質な果実が実る枝で基本的には切らない枝です。夏枝や秋枝は太い徒長枝になったり立枝・細い枝など基本的には不要です。特に夏枝はグーンと上に伸びることが多く、余計な養分を使ってしまいます。夏枝にも果実を実らせることはできますが、良質な果実はできにくいです。過去に夏枝の活用法を調べていたことがあり、「ねん枝」と言う徒長した枝を成り枝にする技術もあるそうです。

さて、もふもふ農園のレモンハウスはモサモサしてきました。

栽培から2年目のレモン、主幹はまだ細いですが高さや葉の量はかなりのものです。露地レモンと比べると生育速度は天と地の差があります。

ハウス栽培では3月下旬頃から春枝が伸びてきて、5月になるとモサモサしてきました。

春枝は重要な枝と認識しつつも、多少切ろうと思います。

ここまでモサモサすると枝や葉が混み合って光の当たらない中心部分が枯れたり、害虫の住処となったりします。特にカイガラムシは光の当たらない場所を好むため適度に剪定を行う必要があります。

私が春枝を切るにあたって意識していることは「枝は重要な位置から出ているか?」です。その枝が今後どのような役割をするか、その位置は使いやすいかなどを考慮して春枝を切るか残すか決めています。

分かりやすい例を出してみます。

レモンの下部です。このレモンは2本主枝の双幹形で仕立てており、2本の主枝から外側に亜主枝を展開して果実を実らせます。つまりV字の主枝と主枝の間に出た枝は不要と言えます。

理由は単純で内側に出た枝はもう片方の主枝があるため伸ばせずメリットがありません。内側で枝や葉を展開すると影になる部分が多くなり先ほど書いた悪影響も出てきます。

そのため春枝でも不要なものは落とす必要があります。

内側から出た枝を落としてスッキリしました。せっかく出た春枝を切ることは抵抗がありますが将来的に不要な枝となるのであれば先に落としてしまった方が良いのではないでしょうか。

他にも1か所から複数枝が出た場合も落としておいた方が良いと思います。個人的には切るか残すか迷った時は残すようにして、確実に不要と判断した場合のみ切るスタンスが良いと思います。

基本的にレモンの剪定は冬に行うものですが、枝を少し落とす程度ならどの時期にやっても大丈夫です。うちのレモンも昨年は双幹形の仕立てにするため栽培1年目の春に3分の1ほどバッサリ主幹を切ったこともありますが、今でも枯れずに栽培を続けられています。

むやみに切りすぎるのはダメですが、春でも夏でも適度にプチ剪定を行った方がしっかり形を整えられると思います。

まとめ

春枝は重要な枝です。しかし、出る位置によっては不要と言えます。たとえ春枝であったとしても切って理想となる状態にしていくことが大切である、そんな話でした。

うちのレモン栽培は2年目になりました。特にビニールハウス栽培ではかなり成長が感じられ、枝の展開・花の開花は昨年と比べものにならないほどです。

栽培は2年ですが、今年は多少の果実を実らせて収穫しようと考えています。ビアフランカ/姫レモン/璃の香の食べ比べをしたり、から揚げにレモンを絞ってみたり、レモネードを作ってみたり今から楽しみです(笑)

今後もレモン記事は定期的に投稿しますので読んでもらえたら嬉しいです。

今回も最後まで読んで頂き感謝です。

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