農家の強い味方|トンネル作ってみた話

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もふもふ農園の小ネタ

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「トンネル作り」です。分かりやすい例えはミニビニールハウスのようなものですね。家庭菜園をされていたり、畑で野菜を栽培されている方でもトンネルを活用されている方は多いです。今回はトンネル作りの手順を記事にまとめてみました。

ちなみに今回はトンネルを作っただけで何も栽培する予定はありません(笑)

農作業でやることがなく、暇つぶしとしてトンネルを作ろうと思いました。ほぼ毎日農業をしていると何もなくても農園に行っています。何か使えるものはないかと農機具小屋を物色していたら「グラスファイバーの支柱」を発見したため、何か作ろうと考えました。

加えて以前にビニールハウスの張り替えで大量の廃棄ビニールがあったのを思い出し、廃棄ビニールとグラスファイバーでトンネル作りをしようと決めました。

農家の味方|トンネル作り

今回の記事で紹介するトンネル作りは私が作った手順を説明するものです。他にもたくさんの作り方がありますので参考程度にしておいてください。ちなみに完成してから半月ほど経過しましたが、壊れたり・飛ばされたりすることなく機能しています。中の温度も高くてすぐにでも栽培を始められる状態です。

トンネル作りは様々な記事が出ていますが、大切なのは自身がやりやすいことです。それぞれの作り方を参考にしつつ自分なりのトンネル作りを目指してください。

先ほども言いましたが、休日の暇つぶしです(笑)

トンネル作りの時間と規模

今回作ったトンネルの話をしておきます。トンネルの規模としては全長7m横幅80㎝程度です。完成までに要した時間は1時間半くらいですが、材料を探す時間も含まれているためスムーズに進められたら1時間程度で完成すると思います。

トンネル作りの材料

使用した材料を先に書いておきます。

「グラスファイバー支柱2400mm」「廃棄POフィルム」「麻紐」「単管パイプ」「固定ピン」となります。別途ハンマーなどの打ち込み道具があるとスムーズに作業が進められます。

さて、最初にPOフィルムの話をしておきます。うちでは15棟のビニールハウスを管理しており、アスパラガスや柑橘類の栽培をしています。一般的にビニールの耐久は数年から長くても10年程度で全面張り替えの必要があり、うちでも毎年更新をしています。

張り替えたビニールは毎回捨てていましたが、最近は何かに使えないかと考えて破れていない部分を切り取って残していました。

そんな時、グラスファイバーを発見したのでトンネルを作ることに決めました。

毎回全て捨てていたビニール(POフィルム)が再利用できる。これは魅力的ではないでしょうか。

ついでにグラスファイバーの話もしておきます。農機具小屋で見つけたものは2400mmのものです。販売されているものはこれより短いものも長いものもあります。作ろうと思うトンネルに合わせて選んでみてください。

グラスファイバーの支柱は過去にアスパラを栽培していたそうです。私は全く知りませんでしたがその時使ったものを保管していて、今回再び活躍します。

アスパラで使っていた時も支柱を曲げてトンネルにしていたとのことですが、支柱を抜いたらグラスファイバーは写真の通り真っすぐもとに戻っています。使いやすい便利グッズですね。

トンネル作りの下準備

トンネル作りには下準備が必要です。と言っても当然なことですが、トンネルを設置してしまうと土を耕したり肥料を撒いたり、苗を植え付けたりすることがやりにくくなります。

植え付けくらいならトンネルの支柱を立ててからでも進められますが、土作りはそうはいきません。畝を立てたり、耕したりする作業は前もって行っておきましょう。

最初に麻紐などを使って区画を決めておくと後々の作業がやりやすくなるのでおすすめです。間違っても自分の間隔で位置決めしないようにしてください。初心者がやると絶対ズレます(笑)

横幅80㎝、全長7m程度の区画を決めて土作りや畝作りをしておきましょう。

私は麻紐を使いましたが、普通の糸やハウスベルトなどでもできます。

トンネルの作り方

作り方と言ってもたいして説明することはありません。ただ間隔を空けて支柱をアーチ状に立てて固定、紐で一直線に固定してビニールをかけて風で飛ばないようにする。それだけです。

後は自分の栽培スタイルに合わせて換気窓をつけたり、ビニールを2重にして中央で開けられるようにしたり改良していきます。

ちなみに私は単管パイプを一部切断して開閉できるように作りました。

ではトンネルの作り方を見ていきましょう。最初はグラスファイバーの支柱をアーチ状に刺していきます。

間隔に関しては60㎝にしましたが、特に決まりはありません。強度を上げたいならもっと間隔を狭くすれば良いですが、その分支柱もたくさん必要になります。

作ろうとしている長さまで支柱を刺したら2本の支柱を両端に刺しますが、斜めに刺します。

トンネルを想像してもらうと分かりますが、形としてはスイートポテトのような形をしています。最初と最後が斜めになっているのは骨組みが下の写真のようになっているからですね。

角度は45°くらいにしました。地面と最初の支柱の真ん中くらいですね。

全ての支柱を刺したら高さの微調整をして大きなずれがないか確認しておきましょう。左右のズレや高さが揃っていないと見た目も悪くなります。

そこまで終わればトンネル作りはだいたい半分ほどの進捗です。

次は単管パイプや杭や棒など何でも良いので地面に打ち込み、それぞれの支柱を麻紐で結んでいきます。

最初から最後まで固定したらいよいよビニールをかけていきましょう。風の強い日はビニールが飛ばされてうまく張れないので風のない日にビニール張りを行いましょう。

今回は選びませんでしたが上の写真の状態で両端の余分なビニール部分に土を盛る作り方もあります。土を盛ってビニールを固定すると強風が吹いてもビクともしません。

ビニールを片付ける時も土をどかせば簡単に取れるやり方です。

元々はこの方法で固定しようと思っていましたが土が集められず断念しました(笑)ここの土は踏み固められており全然掘り起こせませんでした。

結局、単管パイプを使い、余ったビニールを巻いてピンで固定する方法に変更しました。

強度が心配だったので気休めですが麻紐で固定ピン同士を結びました。本当はハウスベルトを使いたかったのですが地味に高いので今回は麻紐で固定しました。恐らくすぐにボロボロになると思いますが、一旦はこれで様子見です(笑)

これで完成です。ちなみに私はトンネルの一部を改良して窓を作りました。単管パイプを30㎝ほどにカットしてそこだけ開けられるようにしました。どこかに開閉できる場所がないと換気や管理ができないため何かしらの対策が必要です。

ビニールを2枚使って天井部分を開けられるようにする作り方も効率がいいですね。

ちなみに単管パイプを切断するのにおすすめグッズがあります。少し切りたいだけなのに電動の切断機を準備するのは大変です。そんな時に活躍するのがパイプカッターです。

48単管クラスはさすがに厳しいですがこの程度の細い単管パイプなら1分2分くらいで簡単に切断できます。底の治具を回して少しずつ刃を出してパイプをカットする仕組みです。

思ったよりも早く・簡単に・綺麗にカットできますので単管パイプを使う方は1つ持っておくと重宝します。

まとめ

今回は休みの日を活用してトンネル作りをやってみました。とても簡単に作れて、完成から数時間後にトンネル内に手を入れるととても暖かく、気温の低い秋でも野菜の栽培をしていけそうだと感じました。

簡単に設置できて高い温度が期待できるトンネルは農家の強い味方と言えますね。だからこそ畑や田んぼにトンネルがたくさん設置されているんですね。

作ったトンネルは活用する予定がありませんがこのまま解体するのも勿体ない気がします。せっかくなので何か栽培するように考え、収穫までしたいと思います。

皆さんもトンネルを作って農作業の幅を増やしてみてはいかがでしょうか。

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

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