レモン日記|ついに初収獲!グリーンレモンの話

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レモン日記

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「グリーンレモン」です。グリーンレモンは聞きなれない方もいるかもしれませんが、その名の通り緑色の状態で収穫したレモンです。一般的にレモンと言えば黄色を想像される方が多いと思いますが、あれは簡単に言えば完熟した状態です。冬から春前に収穫される完熟レモンと秋から冬頃に収穫されるグリーンレモンがあり、グリーンレモンは早熟の状態で収穫されます。

今回はレモン「璃の香」をグリーンレモンとして初収獲したため、グリーンレモンの話やおすすめの使い方などの話を記事にまとめていきます。

グリーンレモンを収穫・使用してみて、個人的には柑橘栽培をするならミカン系よりもレモン系をおすすめできると感じました。ミカン系は熟していないと酸味が強いため商品として販売しにくいですがレモンは違います。グリーンレモンとしても完熟レモンとしても需要はあると感じ、秋から春前にかけて長期的な収入源となりそうです。

初収獲したグリーンレモンは揚げ物に絞ってみたり、激辛やきそばに絞ってみたり、炭酸水に輪切りレモンを入れてみました。どれもおすすめできる魅力があり、引き立て役として最高の存在だと感じました。

市販されているレモンは防カビ剤や農薬の使用されているものが多い印象がありますが自分で栽培して収穫したこだわりレモンならより安心して食べることができそうですね。うちでは2023年は農薬使用0でレモンを収穫することができました。昨年はアゲハ蝶の幼虫が大量発生したためポイントで薬品を使いましたが、今年はネットで対策したため被害は限定的で薬品を使うまでに至りませんでした。対策さえすれば農薬使用なしでも収穫できることは自信に繋がりました。

※防カビ剤や農薬を使われたレモンがダメと言うことではありません。1970年代にはポストハーベスト問題(収穫後に使用される農薬や防カビ剤)で特に輸入農産物が危ないと言われていましたが、今の安全基準は厳しく基準値をクリアしたものが販売されています。

うちのレモン栽培は大きな問題もなく順調に成長し、2023年はたくさんの果実を収穫できそうです。これからレモン栽培をしようと考えているなら過去に投稿した記事が参考になるかもしれません。過去の記事ではハモグリガやアゲハ蝶の幼虫に苦しめられた話や効率的な剪定・仕立てを考えた話などを投稿しています。興味があればカテゴリー「レモン日記」から気になる記事を選んで読んでみてください。

レモン日記|グリーンレモンの話

2021年の12月からスタートしたレモンプロジェクトですが、ついに初収獲となりました。うちがメインで栽培している品種は「ビアフランカ」「璃の香」「姫レモン」の3品種で、まずはこちらの10月現在の様子を見ていきましょう。

2023.10生育状態

ビアフランカ

まずはトゲなしレモンビアフランカです。レモンと言えば強烈なトゲが印象的で剪定や収穫等は気をつけないと手に刺さって痛い思いをします。しかしビアフランカはトゲなしをアピールしている品種です。

トゲは璃の香や姫レモンとは違い、ほぼありません。時おり1㎝に満たないトゲのような突起が出ていることもありますが管理面で気にならないレベルです。レモンのトゲは栽培する上で不要なため落とす(トゲ切り)ようにしていますが、正直かなりの手間でほとんどやっていません。一方ビアフランカはその作業が不要なため手間をかけずに栽培できています。

特に露地栽培している場合は風によってレモンの枝や葉が揺れますがトゲがあると葉や果実を傷める原因となります。傷んだ部分から病気が出てしまうこともあるためレモン栽培ではトゲの管理が重要となってきます。

レモン栽培を始めようと思っている方はビアフランカも候補に入れておくことをおすすめします。

そんなビアフランカの果実は10月現在120gくらいの大きさです。

ちなみに果樹の苗木は挿木や接木などの記載がありますが個人的には「接木」一択です。異なる種類の植物とつなぎ合わせた接木は言ってしまえば良い部分を掛け合わせた存在で、組み合わせにより病気や害虫に強いメリットがあります。

挿木にもメリットがありますが長期的に栽培していく果樹に於いては接木を選んだほうが無難に感じます。

璃の香

最初は生育の一番悪かった璃の香ですが2023年の果実量・大きさは璃の香がダントツで優れていました。大きいものでは250g程度の大粒な果実が実りました。あまりにもたくさんの果実が実ったため間引きも兼ねてグリーンレモンで収穫することにしました。

この璃の香は農研機構によって登録された品種でとても注目されています。病気に強く果実も大きいため用途が幅広いです。

今回の記事では璃の香をグリーンレモンとして収穫した話がメインとなりますので、ここは簡単な説明にしておきます。

注意点として璃の香はそこそこ鋭いトゲがあり、今回の収獲でトゲが手に刺さりました(笑)定期的なトゲ切りをしておくと作業がやりやすくなりますが栽培本数が多いとかなりの労力です…

栽培初期は葉の色も悪く生育が遅かった印象があります。枯れるのではないかとヒヤヒヤしていましたが問題なく収穫できてホッとしました。

姫レモン

ちょっとした変わり種の姫レモンです。姫の名がつくように小さい可愛らしい果実ですね。1果あたりは約80g程度でレモンと言うより杏やライムのようなサイズ感ですね。

現在はまだ緑色のレモンですが、熟すにつれて赤い色に近づいていきます。姫レモンは別名で紅レモンとも呼ばれており絞ると香りが強いのが特徴です。

他のレモンにはない魅力的な部分もありますが、果実が小さいことや種が多いことも影響してか栽培量は全国的にみてもそれほど多くはありません。うちでは5本の姫レモンをビニールハウス栽培しており、今年の収獲量・品質面を考慮して今後栽培を増やすか検討しようと思っています。

生育に関しては姫レモンが一番よく、次々と枝を伸ばして大きく広がりました。1果あたりが小さい姫レモンですがそれを補うようにたくさんの果実がついて今年の冬には収穫が期待できます。

栽培をしていて印象的だったのはトゲの長さです。璃の香よりも強烈で長いトゲはもはや凶器レベルです。姫レモンを露地で栽培する場合はトゲの管理はしっかり行った方が良いと思います。

グリーンレモン璃の香の話

さて、璃の香ですが2023年の10月上旬にグリーンレモンを初収獲しました。

理由として思ったよりも多くの果実が結実して枝が垂れ下がっていたためです。想像よりも多くの結実・想像よりも大きな果実だったため嬉しい想定外です。しかし、それだけ樹に負担がかかっていることも事実です。

樹によっては1本から15個程度の果実が実っている状況でこれは果実を付けすぎたと感じました。

レモン栽培は2021年の12月に始めました。つまり栽培から2年経たずにこれだけの果実をつけてしまいました。本来であれば今年は摘果をしっかり行い、樹の骨格作りを優先させますが自然に任せこれだけの量を残しました。

垂れ下がった果実が地面についたままだと腐ったり虫が侵入しやすくなったりします。果実の量も多いと感じたため間引きの意味も込めてグリーンレモンとして収穫することにしました。

ひとまず1本あたり果実を5個くらいに減らすように意識して収穫していきます。来年以降は樹勢を見つつ増やしていこうと思います。

グリーンレモン収穫の時

収獲での注意点はレモンのトゲ!これにつきます(笑)

素手での収穫は危険ですので手袋をつけることをおすすめします。

ちなみに写真に写っている収穫ハサミは最近のお気に入り「サボテン」の摘果ハサミです。コンパクトで使いやすく、フィットして手を開いても落ちずに作業ができます。私はこれで梨の収獲や摘果・プチ剪定なども行います。価格も手を出しやすいため1本持っておくと重宝すると思います。

収獲したレモンですが、見た目をよくしたいなら収穫した果実をタオルなどで拭き上げるといいです。思っているよりも汚れが付いているもので拭くだけでつやが出て綺麗に見えます。商品として鮮度をアピールするなら葉っぱを1枚つけて収穫するのも1つです。防曇袋に入れておくとしばらくの間は葉が枯れないため収穫して鮮度の良い状態を演出できます。

間引きと収穫

摘蕾や摘花や摘果は重要ですが、私はあまり積極的に行っていません。理由としては樹が調整していると感じるからです。栽培の教科書ではそれぞれをしっかり行うことで大きな果実・樹勢を維持した収穫ができると書かれています。

ただ、うちの管理しているポンカンや不知火は栽培を10年以上続けていますが摘花・摘果は一切行っていません。弱っている樹は果実が少ししか実りませんし(隔年結実ですが…)強い樹は大きな果実がたくさん実ります。個人的には隔年結実を起こしても手間をなくして収穫を続けられることにメリットを感じています。

ひとまずレモンはグリーンレモンとして収穫できる時期になりましたので果実の間引きも兼ねて全体量を減らしていきます。

特に璃の香は細い枝で大きな果実をたくさんつけてくれました。おそらく来年は収穫量が少なくなるのではないかと思います。でも、それでいいんです。来年は今年に果実が少なかった樹が頑張ってたくさんの果実をつけてくれると思います。半分がたくさん実をつけて、半分があまり実をつけない。次の年は逆になると全体的に見て収穫量は変わらないのでそれでいいと思います。

栽培の基本はありますが、やり方は人それぞれです。ただ、梨やキウイのように摘花・摘果をしないと小さい果実ばかりになる果樹もあるのでそこの見極めは重要です。

まとめ

苗木を購入して土作りから始めたレモン栽培はついに収穫の時です。果樹栽培は1年目の収獲はほとんどできないため初年は出費だけです。2年目も基本的には収穫せずに樹の成長を優先します。ただ、果実を収穫して味わうことを楽しみにしているため私は2年目からしっかり収穫します(笑)

基本を理解したうえで自分に合う農業をする。失敗したと感じれば方向転換すればいいんです。そして新しい道を探す、農業は奥が深いです。

栽培2年目でたくさんの果実を収穫し、私は大満足です。ビニールハウス・鉢栽培で栽培しやすい環境だったこともあり、大きくて綺麗な果実が収穫できました。

今回は一部の璃の香を収穫しましたが、ビアフランカ姫レモンも収穫を控えています。味や香りの違いを比べてみたり完熟レモンになるまで待ってから収穫したり今後も楽しみが待っています。

レモン栽培で何か変化があれば都度記事を投稿していきます。興味があればカテゴリー「レモン日記」から読みたい記事を探してみてください(^^)

最後に余談ですが、写真のグリーンレモン(璃の香)ですが消費しきれないので農産物を出荷している直売所で1個150円の値段をつけて販売してみました。こだわりポイントは2023年農薬不使用・ビニールハウス栽培グリーンレモンです。すぐに完売して追加をお願いされました。輸入レモンが1個100円くらいで販売されていますが1.5倍の値段でも購入していただける、嬉しい限りです。

レモン栽培はまだまだ始まったばかりです。今後も努力していきます。

今回も最後まで読んで頂き感謝です。

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