モミガラくん炭のみ栽培|土を使わない野菜作りをした話

もふもふ農園の小ネタ

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「モミガラくん炭のみ栽培」です。その名の通り、土を使わずモミガラくん炭だけで野菜を栽培することをテーマに記事を書いていきます。

きっかけはネットサーフィンをしていて興味深い記事を見つけたことでした。内容はモミガラくん炭だけで育苗苗を育てていたり、レタスを栽培しているものでした。私の中でモミガラくん炭は土壌のケイ酸補給であったり微生物の働きを活発にしたり土をフカフカにしたり土壌のpH調整に使用するイメージはありましたが、まさか土を一切使わず単体で使えるとは驚きでした。

後で書きますが、モミガラくん炭はpHが高く8~10ほどのアルカリ性寄りで一般的な野菜は生育しにくい・できないと言われています。現に私も試そうとすらせず、思い込みから栽培できないと考えていました。

モミガラくん炭単体で野菜が栽培できるとしたら今後の農業にもきっと役立つと思います。そのためくん炭100%で野菜作りにチャレンジすることにしました。

モミガラくん炭100%栽培

この記事を書いている10月下旬は朝晩の冷え込みが厳しく、気温も1桁台が増えてきました。その状態で野菜を栽培することは良い環境とは言えません。なので自宅にて栽培をすることに決めました(笑)

栽培する環境としてはリビングのそこそこ日当たりのある場所1日1回の水やりを行い、野菜を育てて収穫を目指します。液肥や追肥は行わず、モミガラくん炭だけで栽培していくことにしました。ちなみに水は水道水米のとぎ汁を使いました。

栽培する野菜は迷いましたが、初めての試みで成功するか不安なため、早く結果が出る野菜を選ぶことにし「はつか大根」をチョイスしました。

栽培のコツがつかめて、うまく栽培していけそうなら他の野菜にも挑戦していきます。

pHの話

先ほども少し話が出ましたが、pHの話をしておきます。

理科の授業で習ったpHを覚えていますか?リトマス試験紙を使って色が変わる実験やりましたか?pHは普段あまり考える機会がないため忘れているのではないでしょうか。

pHはピーエイチと読んだりペーハーと読み、意味合いとしては「酸性かアルカリ性かを表す数値」のことです。数値は0から14まであり、0に近づくほど酸性が強く、14に近づくほどアルカリ性が強くなります。中央値のpH7は中性です。

さて、このpHですが、実は野菜や果樹が順調に育つために「適正な値」というものが存在します。要は中性土壌を好む植物があったり、酸性土壌を好む植物があったりします。例を挙げるとうちの主力作物のアスパラガスですが、適正はpH6から6.5あたりを好むと言われています。要は栽培する土壌がやや酸性気味なら順調に育ち、極端な話ですがpH9のアルカリ寄りの土壌では育ちにくい・育たないと言うことです。

一般的な植物はpH5.5からpH6.5あたりの酸性土壌から中性よりの土壌を好みます。農家さんの中には定植前に土壌診断を行い石灰を使ったりしてpHの調整をしてから適正状態で植えられる方もおられます。

説明が長くなるので簡単な説明にしますが、pH5.5からpH6.5は様々な成分が溶け出しやすい状態です。当然ながら植物は根を張って養分や水分を吸収して成長します。土壌に溶け出す養分が少ないとうまく成長できずに〇〇欠乏症と言う状態になってしまいます。

例えば鉄の成分はアルカリ土壌では溶け出しにくいため、栽培している野菜に鉄欠乏症が出た時に土壌のpHを測るとアルカリ性だったため鉄成分が溶けなかったのか。そう考えることができます。

以上の点をふまえて「モミガラくん炭」の話に戻しますが、モミガラくん炭のpHは8から10程度と言われておりアルカリ性であることが分かります。差が出ているのは焼く温度が影響しており、低温で焼くとpHは低くなり高温で焼くとアルカリ性が強くなります。300℃から400℃あたりで焼いたくん炭や消し炭はpHが低め(アルカリ性)で1000℃で焼いた白炭はpHが高め(アルカリ性が高い)です。

機会があればうちが作ったモミガラくん炭のpHを計測してどのくらいの数値か調べてみたいと思います。

ちなみにはつか大根の生育に適したpHは5.5~6.5やや酸性寄り土壌となっています。

モミガラくん炭の作り方に関しては過去に記事を投稿してい一般的な般的な「野焼き」と言われる方法で、市販のくん炭器を設置して周囲にモミガラを積んでくん炭にしました。作り方に興味があれば、こちらの記事も読んでみてください。

くん炭栽培-準備-

この挑戦はあくまでも試しですので必要以上にお金をかけて資材を買うことはしません。簡単に・シンプルに・お金をかけずをモットーに栽培をしていきます。

イメージとしては余っている小さな鉢にくん炭を入れ、タネを撒き、栽培して収穫する。そこを意識してさっそく小さな鉢探しを始めました。

しかし…農園にあまっているのは60ℓの大型鉢でした。言い換えると17号鉢クラスで圧倒的に大きいです(笑)ちょうど良いサイズの鉢は見つかりませんでしたが購入しようとは思いませんでした。結局選んだ方法はこちらです。

ビニール袋です(笑)家に余っていたアルミラックとビニール袋、小物入れなどで初期の準備を済ませました。ビニール袋には水抜きの穴を空けて水分が抜けるようにしておきます。構造上、ビニール袋に水が多少は溜まってしまいそうですがくん炭(炭)ですので水が腐ることはないのかなぁ?的な考えで栽培することにしました(笑)

最初に水をたっぷりかけてモミガラくん炭を湿らせて約1㎝の穴をあけてはつか大根の種を入れました。全てはここから始まります。

くん炭栽培-発芽-

モミガラくん炭栽培を考えたのは10月14日でビニール袋栽培を考えて準備・種まきしたのが10月15日の夜です。

栽培はほぼ放置で毎日1回の水やりしかしていません。そんな中、動きがあったのは10月20日でした。

5日後に芽が出ました。写真をよく見ると右下にも芽が出ていますね。この大根達を「20日後に食べる大根」と呼び、食べることを目的に栽培をしていきます。

余談ですが、はつか大根ラディッシュってどう違うの?そう考えたことはありませんか?私はミニカブのことをラディッシュと呼ぶと思っていました。ラディッシュのイメージが小さい赤カブだったからです。しかし、調べてみるとはつか大根のことをラディッシュと呼び、実は同じものだと知りました。

何でもはつか大根の英語での綴りがRadishとのことで一般的に小さな大根をラディッシュと呼ぶそうです。20日後に食べられる大根が収穫できたら美味しいラディッシュ料理を作ります!

くん炭栽培-栽培から10日後-

栽培開始から10日後、発芽から5日後となる10/25の状態を追記していきます。

室内での栽培ですので虫に食われたり、寒さにやられることなく順調に成長しています。

綺麗に開いた葉っぱの中心から本葉が見えており、順調に生育しています。この調子なら収穫までしっかり育ちそうですね。モミガラくん炭100%での栽培ですので不安はありますが、今後も水やりをしっかりと行って成長の様子を観察していきます。

ちなみに水やりに関しては栽培開始から10回行いましたが(1日1回)そのうち7回は米のとぎ汁を使いました。栄養が豊富らしいので今後もタイミングが合えば使っていきます。

くん炭栽培-栽培から15日後-

栽培開始から15日後、発芽から10日後となる10/30の状態を追記していきます。

8粒撒いた種は7粒が発芽しました。くん炭栽培では発芽率が悪いのかなと思っていましたが、7/8が発芽したことを考えると上出来ではないでしょうか。

前回は本葉が見えてきたことを報告しましたが、今回は本葉の存在感が出てきて一部のはつか大根はしっかりと4枚の葉っぱが確認できます。

このまま生育してくれれば大根を食べる日も近いですね。

余談ですが、はつか大根の種が入った袋には「20日から40日で収穫できます」と記載されていました。個人的にははつか大根と言うからには20日程度で収穫できると思っていましたが、40日程度まで想定する必要がありそうです。今の生育状況では発芽から20日後ではまだ収穫できそうな気はしていません。

もう少し記事が長くなりそうです(笑)

くん炭栽培-栽培から20日後-

さて、はつか大根として収穫できるかも!と思っていた日が近くなってきました。

栽培開始から20日後、発芽から15日後となる現在の生育はこちらです。

毎回変化はありますが、茎は細くて大根として食べられるのはまだまだと感じます。

生育が遅れているとも感じ、栽培をしていて温度が気になっています。室内でくん炭栽培をしていますが、最近は朝晩の冷え込みが厳しく、早朝はかなり肌寒くなっています。

適温ではない状態での栽培が生育に影響しているのか、そもそものくん炭栽培が生育不良の原因かはわかりませんが、引き続き様子を見ていこうと思います。

まずはくん炭100%でも発芽・生育することは分かりましたので後は環境を変えていろいろ試していきたいと思います。

このはつか大根も収穫までは記事を更新して、読んで頂いている皆さんに結果を報告していきます。

くん炭100%と水(米のとぎ汁の日が多い)だけで栽培する。時間はかかりそうですが、収穫できそうな気がしてきました。

くん炭栽培-栽培から25日後-

栽培開始から25日後、発芽から20日後となる11/9のはつか大根はこうなりました。

新しい葉っぱは順調に出てきていますが、茎が細くて大根が収穫できるとは到底思えません。

適期ではない植え付けも影響していそうですが、モミガラくん炭だけで栽培するなら液肥も活用したほうが良いのか?と思いました。

一応枯れたりはしていないため今後もしっかり水やりを続けて収穫を目指していきます。

くん炭栽培-栽培から30日後-

栽培開始から30日後、発芽から25日後となる11/14のはつか大根はこうなりました。

2株枯れました…。思いつく原因として日当たりを確保するため11/10にベランダ栽培に変更したことです。虫がつくことも考えましたが、日当たりを優先しました。

ベランダを置き場としたため夜間や早朝は5℃程度まで冷え込みます。枯れた株はまだまだ小さかったため寒さに耐えられなかったと思われます。

8粒の種を撒いて7粒が発芽、栽培の中で2株が枯れて残りは5株になりました。栽培から1ヵ月が経過してそろそろ収穫して記事をまとめたいのですが、大根が実っている様子はまだありません。もう少し時間がかかりそうです。

くん炭栽培-栽培から35日後-

栽培開始から35日後、発芽から30日後となる11/19のはつか大根はこうなりました。

3株目も枯れました…原因として、日当たりを確保するためベランダで栽培を続けていますが、朝晩はかなり冷え込みます。最近は5℃付近まで冷え込むようになりました。

当初は朝晩だけ室内に入れようか悩みましたが虫がついているかもしれないと感じたためそのままベランダ栽培しています。

あまり生育も良くないため、収穫できるか不安になってきました。区切りとして栽培開始から40日の結果で結論を出そうと思います。残り5日…次回の更新で今回のくん炭栽培は終わりにします。

くん炭栽培-栽培から40日後-

今回がいよいよ40日目で最終となります。

栽培開始から40日後、発芽から35日後となる11/24のはつか大根はこうなりました。

最近ますます寒くなり、過酷な環境を過ごしてきた猛者たちです。収穫できそうなものは手前左の1株だけですね。残りは小さい状態ですので近々もふもふ農園のビニールハウスで快適生活をさせてあげようと思います。

では…一番大きな株を収穫したいと思います!

サブローCEO
サブローCEO

そいや!

一応はつか大根が収穫できました!モミガラくん炭だけで栽培することができたと言えそうです。

反省と今後の課題

今回のモミガラくん炭栽培では反省点がありました。

まずは温度です。はつか大根の適温は18℃から30℃程度と言われており、栽培期間中はほとんど適温を下回っています。特にベランダに管理場所を変更してからは5℃くらいの寒さの中で栽培する形となり、枯れた株も出てきました。

本来なら春から夏の終わりくらいで検証するべきですので、今後に活かしていきたいです。

他にも最初の発芽からしばらくの期間を室内にしてしまったことが反省点です。農業期間は電気を消しているため光合成がうまくできていなかったのではないかと思います。窓際で管理したり、明るい場所を定位置にするべきでした。

しかしながら、この適温から外れた過酷な状態でモミガラくん炭と水道水(たまに米のとぎ汁)だけで一応収穫できたことは驚きがあります。適温での栽培ならもっと大きな株になっていたと思います。

pHの高いくん炭で発芽・成長・収穫できることが分かり、今後の農業のヒントが生まれたと思います。土はくん炭のみで追肥をしたらどうなるか、窒素固定のできるマメ科の植物を植えてみるのはどうか、やってみたいことが次から次へと出てきてしまいます(笑)

余談-もふもふ農園のはつか大根-

余談ですが、購入したはつか大根の種が余っていたので農園の方で消費することにしました。

栽培環境としてはビニールハウスで鉢栽培、水やりは自動給水で1日1回です。

使用する土は果樹栽培で使っている土にモミガラとモミガラくん炭をブレンドしたもので、比率としては1:1:1くらいです。(果樹土:モミガラ:モミガラくん炭)

栽培開始から15日で生育は超順調でした。特に双葉の大きさが全然違い、こちらはもうじき収穫できそうです。

まとめ

モミガラを炭化させて作るモミガラくん炭ですが、他の堆肥や土を使わず単体で使えるとは思いませんでした。今回は栽培が容易ですぐに結果の出る「はつか大根」をチョイスしましたが、将来的には様々な野菜で試していきたいです。

実際に栽培してみると発芽して今のところは順調に生育しています。モミガラくん炭のpHの問題や栄養素の偏りがどう影響してくるのか気になるところですが、栽培を続けていけばハッキリすると思います。

→結論:モミガラくん炭だけでも収穫できた!

ほぼ0円で入手できるモミガラを炭化させて作るモミガラくん炭。モミガラくん炭を使った野菜作りが定着したら今後の農業にも影響してきそうですね。炭を使うと言うことは脱臭効果やクリーンなイメージがつきますし、土より軽くて運搬も容易です。実際に導入できれば土や堆肥を使った栽培よりコストも下がりそうですね。

モミガラくん炭栽培に興味が出ればまずはくん炭作りから始めましょう。又は市販のモミガラくん炭を購入して栽培を試してみるのもアリですね。

今回は新カテゴリー「もふもふ農園の小ネタ」の初記事になります。ちょっとしたネタを知っておくと何かの役に立つかもしれませんね。

後日談

モミガラくん炭生活を終えたはつか大根たちはもふもふ農園のビニールハウスで老後生活をおくることになりました。

アスパラポット栽培に居候させてもらいます(笑)

40日間の過酷栽培の後はあたたかいビニールハウスで過ごします。

今回も最後まで読んで頂き感謝です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました