クローバーでグランドカバー|果樹園の草生栽培始めました

もふもふ農園

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「グランドカバー」「草生栽培」です。どちらも聞きなれない言葉かもしれませんが、重要なテーマです。簡単に言うと土の表面を植物で覆って雑草の抑制に繋げると言う感じです。今回私が選んだ植物は「クローバー」で、クローバーを使って他の雑草が生えてくることを抑制することを目的とします。

この栽培方法を始めて聞いた・知っていた・試してみたいと言う方に参考になるようにしっかりとメリットデメリットも含めて伝えていけるようにしていきます。

今回クローバーを移植する場所は今年から本格的に始動した「キウイ」「柑橘」の露地果樹園です。露地栽培のため雑草が生えすぎて困っており、過去には麦わらマルチで全てを覆ったり、定期的な草むしりをしていますが次から次へと雑草が生えてきます。

クローバーでのグランドカバーにより他の雑草抑制効果が出れば良いと思います。

果樹園クローバー計画

この果樹園では過去に全ての雑草をむしって「麦わらマルチ」を試したことがあります。麦刈りのシーズンに麦わらを集めて果樹園全体を覆うようにマルチングしました。

正直な話、この麦わらマルチによって雑草が生えてこない・少量しか生えてこないだろうと考えていましたが甘い考えでした(笑)

雑草の生命力と繁殖力には驚かされてばかりです…

この麦わらマルチが6月上旬でこの記事を書いている8月下旬現在の果樹園がこちらです。

驚くほど雑草が出てきました。雑草の種類で目立つのはアサガオです。ツルが広範囲に広がって果樹に巻き付く状態でした…雑草の中でもツル系のものは特に厄介で他の植物に巻き付いて樹勢を低下させたり葉を覆って光合成を妨げたりしていきます。

ここまで雑草まみれになった場所はなかなか元通りにはできません。空いた時間に草むしりをしても次の草むしりまで日が空けば再び雑草まみれとなっています。

この状態を何とかしなければならない。そう思って調べていると「グランドカバー」「草生栽培」に辿り着きました。

グランドカバー

グランドカバーとは地面を覆う植物のことです。 一般的にグランドカバーに使われる植物は上に成長するタイプの植物ではなく、横に成長する性質を持つ植物が適していると言われています。

イメージしやすいところで言うと「芝生」ですね。土の表面をびっしりと覆った芝生上には雑草が生えるスペースがありません。草丈(高さ)の低い植物で一面を覆ってしまえば管理も楽になります。

芝刈り機で切り揃えられた芝生上はとても綺麗で見ていても気持ちの良いものですね。

草生栽培

草生栽培は草を生やす管理法で、防草シートなどのマルチを使わず自然の草を生やして栽培します。草刈りをしたら刈った草はそのままにしておき様々な生物に分解されて土に還ります。

個人的には無機物マルチ(防草シートなど)より有機物マルチ(草や藁など)の方が好きで、この草を生やす栽培方法は以前からやってみたいと思っていました。

余談ですがうちの管理している「梨園」では草生栽培を実施しています。定期的に草刈りを実施している梨園では背の低い雑草が増えて歩きやすい状態です。

草を生やすことにより地表の水分が保たれるメリットやダニなどの害虫が雑草に留まる効果も期待されるようです。

この梨園で収穫できる梨はとてもみずみずしく甘さの乗った梨で高い評価を受けています。管理面もありますがこの草生栽培も一役買っていると考えています。

さて、「グランドカバー」「草生栽培」を学んだあとは何の植物を使うか、そこを検討しました。使用する植物は管理が楽で踏まれても大丈夫で生命力が強い、果樹栽培と相性が良く土を肥やしてくれる。そんな理想の植物を探しました。

そして辿り着いた答えが「クローバー」でした。最終的な候補には「ナギナタガヤ」も挙がりましたがコスト面でクローバーを試すことにしました。

クローバーとナギナタガヤ

グランドカバーや草生栽培に向いている植物を調べてみると色々出てきます。全てを試していきたい所ですがうちが管理しているのはこの果樹園だけではありません。ここで栽培しているものはほとんどが栽培3年以下でほとんど収入に貢献していません。

収入がある程度見込める状態ならばお金をかけてみようと思いますが、最初は比較的コストのかからない方法を試していきます。

試してみるものはしっかりと検討したうえで1種類に絞って実践していきます。何種類も試していくとなるとそれぞれの様子を見なければなりません。1種類なら栽培方法を覚えることも容易です。そのため今回は1種類に絞って実践していきます。

結論としては「クローバー」を選びましたが、ナギナタガヤもなかなか興味深い植物でした。

クローバー

クローバーを知っている人は多いと思います。道端や公園、田んぼや畑でもよく見かけますね。

「グランドカバー クローバー」で調べたら出てくるほどで実際に使われている方も多いようです。ただ、「グランドカバー クローバー 失敗」などやらなければよかったと思っている方がいるのも事実です。

今回は実際にうちがクローバーを取り入れてみますので、実践しようか悩んでいる方は参考にしてみてください。

このクローバーはマメ科の植物で生命力・繁殖力が強く、どんどん根を伸ばして広がっていきます。

繁殖力が強い植物はグランドカバーに向いていますがその繁殖力がデメリットになることもあります。例えば庭に少しクローバーを植えてバランスよく管理したいと思っていても、気付けばクローバーの勢力が強くなりすぎて庭のほとんどがクローバーに覆われてしまった。そんな話もあります。

一度植えてしまうとどんどん広がり他の植物を植えにくくなります。加えてクローバーは種類によっては草丈(高さ)があり思っていたよりも雑草感が出てしまいます。栄養のある土壌では大きくなる傾向にあるためしっかり考えてから植えましょう。この果樹園では伸びすぎたら多少は刈り込もうと思っています。

クローバーのメリット

クローバーのメリットは何と言っても繁殖力土壌適応力です。これはメリットでもあり、デメリットでもありますが、繁殖力があるおかげで手間をかけずに広がっていきます。又、ほとんどの土壌に適応しているため栽培が容易です。管理をしなくても勝手に成長していきます。もちろん裏をかえせば不要になった時にその場所から取り除くのは困難で、残った根からすぐに繁殖していきます。

他のメリットとしては「窒素固定」ができることです。はじめて聞く方もいると思いますが、クローバーのようにマメ科の植物は根っこに「根粒」と言うものがあり、この根粒には「根粒菌」と呼ばれる特定の細菌が住みつき、この細菌により空気中の窒素を窒素化合物として留めておくことができる特殊な活動ができます。

植物が生育するには窒素はとても重要です。その窒素化合物を留めておけるマメ科の植物は土壌を豊かにしてくれる言わば有益な植物とも言えますね。

農法の1つとして休耕(耕作を一時休むこと)中にマメ科の植物を植えて成長後にすき込むことで土壌を回復させることができます。優秀なマメ科の植物使ってみたいと思いませんか?

クローバーの品種選定

今回取り入れる植物はクローバーに決定しましたがここからはどの品種(型)にするかを選定していきます。クローバーに品種ってあるの?と思われた方、実はあるんです。

一般的に認識されているクローバーは「シロツメクサ」です。白い花が咲いて公園や畑や道路の端など幅広い場所で見かけます。他には赤色の花が咲く「アカツメクサ」やアカツメクサよりも濃い色の花を咲かせる「ベニハナツメクサ」もあります。ベニハナツメクサはクリムゾンクローバーと呼ばれたりもしており園芸で人気があるとか。

他には変わった品種として「ハッピークローバー」と呼ばれるものがあります。四つ葉以上のクローバーばかりが出てくる改良された品種です。四つ葉ばかりのクローバー一度は育ててみたいですね。

さて、たくさんの品種を紹介しましたが今回使うのは一般的な「シロツメクサ」です。先ほどからコスト面を考えて~と言っているのでコストの安いシロツメクサにしました(笑)

余談ですがシロツメクサには「型」があるのをご存じでしょうか?3種類に分類され「野生型」「中間型」「ラジノ型」に分けられます。注目すべきは「ラジノ型」で大型のクローバーになります。その大きさはよく見かけるクローバー(野生型)の2倍から4倍でかなり大きいです。ごく稀にラジノ型のクローバーが生えているのを見かけたりもしますがほぼ野生型です。

※中間型は野生型(小さい)とラジノ型(大きい)の中間の大きさです。

ナギナタガヤ

今回はクローバーを選びましたが最終候補には「ナギナタガヤ」も挙がりました。このナギナタガヤもなかなか魅力的な植物でした。

ナギナタガヤはイネ科の植物です。イネ科の植物ですので草丈(高さ)は高いです。背の高い植物はグランドカバーや早生栽培に向いてなさそうですが、この植物は一味違います。

ナギナタガヤは夏の終わりに種をまき、秋頃に数センチの高さになります。そのまま越冬して春から本格的に成長して夏前に自然に倒伏します。イメージできますか?

種を撒いてうまく発芽させれば秋から夏前は一面がナギナタガヤで覆われて、雑草が生い茂るシーズンにはナギナタガヤの倒伏によって全面がマルチ状態になります。稲刈りシーズンに台風などの影響でベターっと倒れた状態を見たことがありますか?イネ科の植物は高さがあり倒伏すると地面が覆われて他の雑草が出てこれません。

ナギナタガヤは時期がくれば自然に倒伏しますので雑草が生い茂るシーズンに大活躍する素晴らしい植物です。さらにメリットがあり、倒伏して雑草を抑制する他にも有機物マルチとして覆われた後は微生物により分解が進み、土を肥やしてくれます。初年度さえ種を撒いておけばその後は倒伏時に種も一緒に落ちて秋頃に再び芽をだします。

デメリットは倒伏前の5月6月頃は60㎝から80㎝程度のイネ科の植物が生えている状態ですので作業がやりにくいです。うちではこの果樹園の奥にアスパラハウスがあり5月は春芽の収穫が続いているため作業の快適性を考慮してナギナタガヤを断念しました。

果樹園でナギナタガヤ栽培を推奨されている記事を読んだことがあり、なかなか興味深かったです。

もふもふ果樹園

お待たせしました。ここからが実際の果樹園クローバー計画の報告です。

まずは果樹園の草むしりをしてクローバーを植える場所を作りました。種を購入して撒いても良かったのですが大豆畑に野生型のクローバーが繁殖していたため掘り起こして活用することにしました。

もふもふ果樹園〈8月〉

8月下旬、もふもふ果樹園をクローバーで覆うことを決意しました。

最初の作業として果樹園の草むしりをしました。

できる限り綺麗に雑草を刈りたかったため、草刈り機などは使用せず鎌を持って全て手作業で行いました。

刈った雑草は「雑草堆肥」として活用するため一輪車に集めて置き場に運搬しました。

果樹園の雑草はアサガオ系が多かったためツルを辿って刈りました。ツル系の植物ですのでかなり広がっておりキウイ棚の支柱や他の果樹に絡みついていました。

集めた雑草は一か所に集めて雑草→土→雑草→土→雑草のように積み重ねて雑草堆肥作りを行いました。微生物をより活性化させるため「コーランネオ」と「米ぬか」「モミガラ」「米のとぎ汁」も加えて堆肥にしていきます。

今回はクローバーの話ですので詳しくはこちらの記事をご覧ください。肥料袋で雑草堆肥を作ったり、果樹園の一角に雑草堆肥場を作った話をまとめました。

もふもふ果樹園〈9月〉

草むしりがある程度終わればいよいよクローバーを植えていきます。先ほども伝えましたが、今回は種ではなく野生型の自生しているクローバーを植え替えする形としました。

理由としては「コストがかからない」「ある程度成長した状態から始められる」「敷地内にクローバーがあった」そのようなことから植え替えをしました。

自生しているクローバーを掘り起こすと根がびっしりと繋がっています。これがグランドカバーとして果樹園を覆うと他の雑草は生えてこなくなりそうですね。

草むしりをして何もなくなった場所にクローバーを植えました。一応植える場所の土を掘り返して根をはりやすくしました。

ちなみに植えてから1日後はこんな感じです。全体的にしなって元気がありませんでしたが水やりを2日ほど続けると葉っぱがピンとなりました。土壌適応力が高く、生命力もあるため多少雑に扱っても大丈夫そうです。

この生命力の高さが仇にならなければ良いのですが…もしもクローバーの草生栽培に失敗した時…定着したクローバーを取り除くことはかなりの労力を使うと思います。

まとめ

もふもふ果樹園でのクローバー計画はまだ始まったばかりです。果樹園内に約15か所ほどクローバーの塊を植えて今後の成長を見守ります。

何か動きがあったり新たに発見や失敗した点があればこの記事内に追記していきます。

お金をかけずに草むしりの手間を軽減したり雑草が生えてくることを抑制する方法、それがグランドカバーであったり草生栽培であったりします。栽培方法に興味があれば是非やってみてください。

ネットで調べれば推奨されている植物はたくさんあります。うちではクローバーとナギナタガヤが最終候補となりました。各植物には優れた点や注意点がありますので自分の圃場に合ったものを選んでください。

農業に基本はありますがやり方や考え方は人の数だけあると思います。私は今回クローバーを選びましたが他の人からしたらありえない選択なのかもしれません。それでも私は自分が実際に試すまで正しいか失敗か判断したくないため挑戦してみます。

記事内では私が感じたことを発信しますので途中でクローバーは選ばない方が良いと言うかもしれないです(笑)

農業は日々勉強!やりたいことは何でも挑戦していきます!

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

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