遮光ハウスで軟化栽培|ホワイトアスパラ/ピンクアスパラ栽培

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アスパラ栽培

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「ホワイトアスパラ・ピンクアスパラ」です。もふもふ農園ではやる気のある時に少量のみ栽培を行い、直売所に出荷しています。今回は、ホワイトアスパラ・ピンクアスパラの栽培方法や収穫の様子を記事にしていきます。

ちなみに、ラップの芯やパイプ・市販のアスパラキャップでもホワイトアスパラ・ピンクアスパラを作ることが可能です。今回の記事では1本ずつ作るのではなく、たくさんの範囲で栽培・収穫することを伝えていきます。

規模は小さくても良い・とりあえず作ってみたいと思ったら、こちらの記事を読んでみてください。私がラップの芯でホワイトアスパラを作ってみた記事になります。改良点はありますが、一応しっかり栽培・収穫できました。

余談ですが、遮光してホワイトアスパラやピンクアスパラを作る方法を「軟化栽培」と言います。品質を高める意味合いや珍しいと言う付加価値を付けるなどの目的があります。

軟化栽培によってできたホワイトアスパラは光を当てたもの(グリーンアスパラ)に比べて組織が発達していなく柔らかいと言う特徴があります。

加えて、一般的に販売されているグリーンアスパラやムラサキアスパラに比べて流通量の少ないホワイトアスパラやピンクアスパラは希少で価値も高いと言えます。

栽培自体は多少手間が増えるため、もふもふ農園ではやる気がある時に少量のみ栽培しています。

ホワイトアスパラやピンクアスパラは時間の経過とともに少しずつ緑や紫色に変化していきます。うちが直売所に出荷して売れ残ったホワイトアスパラは約2日で薄い緑色になりました。

遮光ハウスで軟化栽培

もふもふ農園ではアスパラハウス15棟の中に「パンダゾーン」と呼ばれるハウスがあります。(私が勝手に言ってるだけです(笑))

パンダゾーンはいわゆる客寄せゾーンのことで、このハウスにはグリーン品種のアスパラとムラサキ品種のアスパラが定植されています。

写真では分かりにくいですが4つの畝があり、グリーン品種とムラサキ品種を定植。さらにアスパラハウスの中に小さいハウスの骨組みがあり、遮光ハウスに切り替えられるようにしています。

遮光ハウスの設置

遮光ハウスと言っても、大掛かりな設置はしません。ビニールハウス内に遮光ハウスを設置するので簡易的で大丈夫です。

光を通さない遮光ビニールを覆うだけで、設置自体は1時間あれば終わります。

遮光ハウス内での作業はいろいろと手間がかかるのでやる気がある時だけ軟化栽培を行います。具体的には、暗い中での作業ですので普通の収穫より時間がかかります。加えてビニールハウス内の遮光ハウスですのでより暑く・湿度があり不快な環境です。

しかし、収穫するホワイトアスパラ・ピンクアスパラはとても綺麗で毎回やってよかったと思います。

※一応追記しておきますが、正しいホワイトアスパラガスの栽培方法は「盛土」だそうです。

盛土により遮光して軟白する。遮光ハウスではなく、盛土によるホワイトアスパラ栽培は管理がさらに大変になります。

盛土で栽培されている人から言わせればうちのはホワイトアスパラではないと言われるかもしれません。便宜上、記事ではホワイトアスパラと書いていますが、普段は白アスパラと言っています(笑)

今年はハウス1棟内の3分の1ほどを遮光しました。最低限のハウスパッカー留めにて遮光ハウスの完成です。立茎時期になったらこの遮光ハウスはもとに戻すため、ホワイトアスパラ・ピンクアスパラは期間限定での販売となります。嬉しいことに出荷分はほぼ完売しています。

遮光ハウスでの収穫

遮光ハウス内での収穫は大変です。今回は短めの遮光ハウスにしたため、収穫時は片側のシートをめくるだけで光が多少入ります。

とは言え、奥の方は暗いです(笑)軟化栽培は大変です。当初はライトを片手に収穫をしようと思っていましたが面倒なのでやめました。このまま中に入って収穫しています。

収穫したアスパラ

グリーン品種を軟化栽培したらホワイトアスパラ、ムラサキ品種を軟化栽培したらピンクアスパラになります。ホワイトアスパラはたまに販売されているのを見ますが、ピンクアスパラはほとんど見ません。

付加価値を付けたアスパラは人気があり、現状はホワイト・ピンクともに直売所に出荷していますが、午前に出荷して昼前には売り切れる人気商品となっています。

遮光ハウスをしていない場所では通常のグリーン品種とムラサキ品種の収穫もできますので、タイミングが合えば4色アスパラとして販売することもできます。

3月中旬現在、ムラサキ品種はあまり萌芽していないため、今後に期待です。

ちなみにホワイト・ピンクアスパラは軟化栽培によって栽培しているため、光に浴びている時間が長いと次第にグリーン・ムラサキに変化していきます。稀に直売所で売れ残りが出た時はホワイトアスパラが薄緑アスパラになっていました。

まとめ

ホワイトアスパラやピンクアスパラを作りたいなら軟化栽培をしましょう。

たくさんの範囲をまとめて遮光するなら今回紹介した遮光ハウスがおすすめです。最初にハウスの骨組みを設置したり、遮光ビニールを用意する手間がありますが、まとめて収穫できるのは魅力です。

逆に少しだけ軟化栽培を楽しみたい、とりあえず作ってみたいと思うなら最初に紹介したアスパラキャップや手作り遮光グッズを使いましょう。コストをかけずに作ってみて、自分に合っていると思えば遮光ハウスに変えるのもアリですね。

アスパラで客寄せ商品を考えたら、ホワイトアスパラ・ピンクアスパラをぜひ検討してみてください。

ちなみにもふもふ農園ではアスパラの加工品開発に取り組んでおり、現状は「アスパラ茶」「アスパラスープ」の試作に力を入れています。まだまだ改良の余地があり、販売までは遠いですが試行錯誤を続けていきます。

アスパラ茶の作り方は記事にして投稿していますので興味があれば読んでみてください。私が使用しているコスパ最高の乾燥機も紹介しています。

最近はアスパラの収穫量も増えてきて忙しくなっています。アスパラ栽培・収穫・直売所出荷・農協出荷などで毎日バタバタしています。

収穫したアスパラの一部は直売所で販売中です。

直売所1か所で1日70束ほど出荷しています。もうじき別の直売所でも販売開始で、さらに忙しくなりそうです。

私のブログではアスパラ記事をまとめた「アスパラ日記」カテゴリーがあります。栽培の研修日報記事やアスパラ料理、今回のように軟化栽培の記事を投稿したりしています。アスパラに興味があれば、カテゴリーから記事を探してみてください。

祖父が平成元年に始めたアスパラ栽培。父が2代目としてアスパラ農家を続け、私がそれを継ぐ。誇りをもってアスパラ栽培を行っていきます。

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

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