こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「堆肥化計画の土」です。かなり前の話になりますが、2022年ごろに農園の一角にスペースを設けて雑草やもみ殻や豆の残渣など色々な資材を使って堆肥作りをしていたことがあります。肥料袋を使って雑草堆肥を作ったり、枝豆収穫で出た残渣を使ったり、発酵促進剤のコーランネオを混ぜてみたり色々試していました。
今回は2022年から作っていた堆肥が気づいたら完成していたので何かに使えないか考えてみました。さまざまな材料を混ぜ込んで堆肥化していたため成分がどうなっているか未知数です。そこで最近の波に乗って今回作った堆肥がどんな成分なのかAIに質問してみました。
投入した材料の配分が明確ではないため予測という形になりますが回答を得られたため記事に結果をまとめていこうと思います。
個人的には想像よりしっかりした堆肥に仕上がったと感じており面白かったです。年月が経てば微生物によって分解が進み跡形も無くなるのは驚きですね。
いつしかの堆肥化計画
昔の記事を読み返していると2022年に堆肥化計画の話を投稿していました。言葉足らずで読みにくい記事でしたがこれが堆肥化計画の始まりです。結果報告も中途半端で恥ずかしい限りです。確か肥料袋を使った雑草堆肥は失敗もあり思ったほど安定して分解されなかった記憶があります。
この記事の3番目の場所が今回紹介する堆肥になります。記事内では豆の残渣と米ぬか・コーランネオなどを混ぜ合わせたと書かれていますが、その後は雑草やもみ殻や落ち葉や剪定枝や廃棄果実や土も混ぜ合わせて山にして放置していました。
長い年月をかけてゆっくり分解された結果、このような状態となりました。

全体をかき混ぜてみるといい感じの濃い色をした土になっていました。
この堆肥の材料は基本的に自然にある不要なものを使いましたが、コーランネオだけは別途購入して混ぜ込みました。
コーランネオの話
コーランネオとは香蘭産業から販売されている発酵促進剤です。個人的に気に入って使っていて堆肥化計画をしていた2022年や2023年ごろは定期的に購入して米ぬかと一緒に使っていました。
ちなみにコーランネオは「肥料」ではなく、「有機物を発酵・腐熟させるための資材(発酵促進剤・腐熟促進剤)」です。
中身はおおまかに言うと、米ぬかをベースに、酵母・乳酸菌・麹菌などの有用微生物と、糖類・アミノ酸・キトサン・各種ミネラル(鉄・マンガン・カルシウムなど)を加えたものです。もともと米ぬかがベースに使われている商品ですが、追い米ぬかをしてたくさんの微生物の餌を準備して使っていました。
つまりコーランネオは「微生物とそのエサ&ミネラルのセット」で、今回投入した雑草・枝・大豆残渣などを早く分解させ、臭いも抑えながら完熟させる役割があります。

さすがに太い枝は分解されていませんでしたが、細い剪定枝は見当たらなかったため長い年月にて分解されたのだと思います。微生物の力は偉大です。
1kgのものであれば金額も高くないため試しに使ってみるのもおすすめです。
堆肥化した土の成分は?
さて、完成した土についてどんな成分か私にはさっぱり分かりません(笑)しかし、最近のAIブームにより投入した材料や方法などの情報を入れれば想定される成分を教えてもらえるようになりました。
すごい時代になったものです。
ここからはAIに教えてもらった今回の「堆肥・土」の成分イメージを書いていきます。
※AIによる回答ですので間違っていることもあるかと思います。
2022年から雑草・落ち葉・剪定枝・廃棄柑橘・大豆残渣・米ぬか・もみ殻・コーランネオ・土を混ぜて数年放置しているので、以下のような状態になっている可能性が高いとのことでした。

まずは雑草・枝・もみ殻などが分解されて腐植となり、黒っぽい団粒構造の「堆肥質の土」になっていると思われ、この中に大豆残渣・米ぬか由来の窒素+コーランネオの微生物死骸などが加わり、一般的な植物性堆肥並みの「緩効性の窒素」を含む土になっていると考えられます。
他に含まれる成分としては、大豆残渣・米ぬか・雑草・柑橘の皮や果肉由来で、リン酸とカリもそこそこ含まれているはずで、コーランネオ由来の鉄・マンガン・カルシウムなどのミネラルに加え、もともとの土や植物体由来のミネラルも溶け出しており、微量要素的にはバランスのよい堆肥に近い状態と考えられるとのことでした。
思っていたよりもいい回答をもらえて嬉しいですね。
他にもコーランネオの酵母・乳酸菌・麹菌などをきっかけに、土着の微生物も増え、微生物相がかなり豊かな「生きた土」になっている可能性が高いとも書かれていました。
コーランネオそのものは「発酵を助ける資材」で、窒素リン酸カリをドカンと供給するタイプではありませんが、米ぬか・大豆残渣・柑橘・雑草などを一緒に発酵させているため、結果的には「有機質肥料を含んだ堆肥土」に近いものになり、完全に熟成していれば、肥料効果はゆるやかで、元肥や土壌改良材として安心して使えるレベルになっていることが多いそうです。
以上がAIが教えてくれた想定される成分で、正確な数値を知りたい場合は土壌分析センターや農業試験場などで堆肥・土壌分析を依頼するのがいいとのことです。
堆肥化した土の使い方は?
以前は堆肥化した土を使ってかぼちゃ栽培をしたりしていましたが、本来堆肥化した土はそのまま使うものではありません。
畑や菜園で使うときは、畝の土に体積比で2〜3割程度混ぜるくらいが良いとされており、今回のように成分のわからない堆肥は既存の培養土とブレンドすると安全です。
AIに聞いた内容ですが、堆肥化した土を使って栽培して野菜の葉色が薄い・生育が遅いようなら、化成肥料や油かすなどで窒素だけ少し足してやるとバランスが取りやすくなるそうです。
結果を踏まえて、今回作った堆肥の一部は露地柑橘と来シーズンに新しく植える果樹栽培に使うことに決めました。

柑橘類に使った内容としては地表の土と作った堆肥を混ぜ込んでみました。
堆肥に含まれる成分がはっきりと分からないため、小規模テストとして一部の柑橘に使うようにしています。問題なさそうなら来年の追肥のタイミングに使っていこうと思います。

堆肥化のループ
作ってみた感じは簡単に堆肥化できたと思いますので今後も継続していこうと思います。
一部の堆肥をベースとして残して今後も有機物を投入していき数年後に使う堆肥を作ります。
とりあえずもみ殻と落ち葉がすぐ手に入ったのでまずはここから投入して混ぜていきます。これから冬の剪定で果樹枝が出てくるため細いものや廃棄柑橘なども投入していこうと思います。

年単位でスペースが取られますが放置しておくだけで気づいたら堆肥になってるのは面白いのではないでしょうか。完成した堆肥は成分に偏りがあったりはっきり分からないマイナス面もありますがフカフカな堆肥ができた時はテンションが上がります。
まとめ
今回は堆肥化計画の話を記事にまとめました。2022年から始めた堆肥化計画から気付けば3年も経っていたとは驚きです。時の流れは早いものです。
雑草や米ぬかやもみ殻など比較的簡単に手に入る資材を使って堆肥化できるのは面白いと感じます。うちの場合は果樹栽培をしているので剪定枝や廃棄果実なども投入して色々なものを混ぜ込んだ土ができました。個人的におすすめしているコーランネオもいい働きをしてくれていることでしょう。
AIによる想定される成分でも良さそうな回答を得られて嬉しかったです。とは言え、伝えたデータから想定されるだけであって正確な成分は分かりません。そのためまずは小規模でのテストを行い使用に問題が出ないか確認し、問題がなければ追肥などのタイミングでも使うようにしていきます。
ちなみに過去の堆肥化した土でかぼちゃ栽培をした時は問題なく収穫までできていたのでそのまま使っても植物は育つと思います。ただ、今回はAIの助言に従って土壌改良に使ったりしていきます。
当ブログでは今回のような農業の気付きやちょっと変わった取り組みを「小ネタ」として記事にまとめて投稿しています。遊びの延長のような話も多いですがもしかしたら参考になる部分もあるかもしれません。
記事が気になった方はカテゴリー「農園の小ネタ」から記事を選んで読んでみてください。少しでも面白いと思ってもらえたら嬉しいです。
個人農家の強みはフットワークの軽さです。色々なことに挑戦して失敗を重ねて成長していけたらと思います。
今回も最後まで読んでいただき感謝です。



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