田植え日記|大豆後の残渣活用法の話

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています
もふもふ農園の小ネタ

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「大豆の残渣活用法」です。この記事を書いているゴールデンウィークのシーズンは田植えで大忙しです。アスパラを収穫しつつ果樹の手入れをしつつ田植えをしつつと休みなしで働いています。

世間的には行楽シーズンでバーベキューをしたり遠出をしたり帰省をしたりしている中ですが、農家は田植えに大忙し!今年も頑張ってます。

さて、今回のテーマでもある大豆の残渣ですが、大豆後の圃場で田植えをする際はたくさんの残渣が浮いて田植えに支障が出ます。そのため事前に残渣を引き上げて田植えをしやすいよう作業する必要があります。

今回は引き上げた大豆残渣の活用法を調べ、他の栽培に役立てたいと思います。

大豆の残渣の話

田植えをするため田んぼに水を入れると大豆の残渣が浮いていました。

この圃場は前回大豆栽培をしており大豆→米になると残渣が浮いて田植えの邪魔をしてきます。そのため田植え前に網を使って残渣を引き上げ積み重ねています。

この残渣が程よくボロボロでふかふかなため果樹栽培などに役立てられないか?と疑問を持ちました。2025年は肥料袋25袋分ほど大豆の残渣を回収し農園に持ち帰りました。

ちなみに毎年この残渣を回収して使っていますが、どう使うのが一番いいかいまだに分かっていません。

ネットを駆使して活用できる事例はないかを調べ、有効活用したいと思います。

まず考えられるのが堆肥化による利用ですね。過去にもやっていた方法です。

大豆残渣は有機物として豊富な栄養(窒素やリン酸など)を含むため、肥料として利用できます。昨年か一昨年には大豆の残渣を集めてコーランネオや米ぬかなどを混ぜていました。

個人的にコーランネオは長く使っていておすすめできると思えるグッズです。雑草なども土と混ぜ合わせて米ぬかやコーランネオを混ぜておくと分解速度が速いと感じます。

価格も安めなのでとりあえず試してみるのもいいですね。微生物の餌として米ぬかを追加するのがより効果的です。

気のせいかもしれませんがコーランネオと米ぬかを混ぜて切り返した次の日には程よく温かい?気がしました。太陽の熱でそう感じただけかもしれませんが(笑)

ちなみに堆肥化は、残渣を積み上げて微生物の働きで分解・発酵させるだけでなく、機械を使って撹拌する方法もあります。規模や設備に応じたさまざまな方式がありますが趣味の栽培やうちのように大規模で堆肥作りをしていない場合は手作業でできるレベルです。コストをかけず楽にいきましょう。

手作業の場合は定期的に切り返しをすると効果的です。

完熟堆肥にすることで、土壌の有機物補給や微生物相の改善、地力の向上に役立ちます(^^)

完熟堆肥とは?

完熟堆肥とは、有機物(家畜ふんや落ち葉、もみ殻など)が微生物の働きによって十分に分解・発酵し、腐熟化した状態の堆肥を指します。この状態になると、未熟な堆肥に見られるアンモニア臭や原材料の形がほとんどなくなり、黒色で水分も適度に抜けて手につきにくくなります。

主なメリットとして豊富な養分を供給できる・土が肥えたり保水力が上がる・化学肥料の使用量を減らせる・土壌や作物への悪影響(窒素飢餓や根傷み、病害虫の発生など)が起きにくいことが挙げられます。

完熟堆肥化は手間もかかりますがメリットも大きく魅力的ですね。

他の活用法として残渣をすき込んで緑肥的に利用することも簡単でおすすめです。

大豆残渣を回収し土壌にすき込むことで、緑肥的に有機物を直接土壌に還元できます。これにより、土壌の物理性や微生物環境の改善が期待できます。こちらも過去には果樹栽培エリアにすき込んで使いました。ふかふかな土の出来上がりです。

他に知らなかった活用法がないか調べてみると、家畜の飼料化やバイオガスへの活用などの情報が出てきましたが特にうちで使えるものはなさそうなので今年も堆肥化やすき込みで活用しようと思います。

活用時のポイント・注意点

残渣をすき込む場合は、分解不良やガス発生による初期生育障害を防ぐため、十分な分解期間を設けるか、堆肥化してから施用するのが理想とされています。

ちなみにうちでは大豆の残渣がそれなりにボロボロになっているためそのまますき込んでいました。活用した場所はキウイやレモンやブドウなどの果樹で特に生育に支障が出たとは感じませんでした。

こちらは2025年5月のブドウです。大豆の残渣を土に混ぜ込んだものに加えて地上部にも投入しました。記憶が正しければ昨年も同じように大豆の残渣を使った気がします。特に生育に問題もなく昨年はたくさんの果実が収穫できました。

様子を見つつ、大豆の残渣を使ってみて生育が悪いと感じたり目にみえる問題があれば使用は控えるようにしていきます。

まとめ

大豆栽培後の米栽培では水を入れた田んぼに大豆の残渣が浮いていることがあると思います。今回はこの残渣を活用したいと考え肥料袋25袋分を回収しました。活用した内容として一部は積み上げてコーランネオ・米ぬかと合わせて堆肥化を狙い、残りは果樹エリアにすき込む・上にまくようにしました。

活用してから1週間ほど経過しましたが、今のところ果樹の生育に支障はなく特に問題はなさそうです。この選択がプラスの効果となればいいと思います。この残渣は無料の資源ですので良い効果が出れば今後も回収して積極的に使っていきたいです。

ちなみに大豆の残渣回収は田植えをしながら空いた時間で肥料袋に詰めていました。

2人以上で田植えをしていると空き時間がありますのでその時間を有効活用しました。田植え時に出た空になった肥料袋に大豆の残渣を入れて一石二鳥です。

回収したものを農園に持ち帰り、積み上げてコーランネオや米ぬかを混ぜました。この残渣たちは定期的に切り返し作業を行い堆肥化したと感じればこちらも果樹栽培に活用していきます。

農作業は農家の数だけやり方があると思います。今回のように大豆の残渣を活用しようと思う私がいる一方でこの残渣は病害虫の温床で生育に害があると思う方もいると思います。

やってみて自分に合っていると感じたり今後はやめておこうと感じたり、それを探すことが楽しかったりします(^^)

農業をやっていてふと思ったことは「農園の小ネタ」カテゴリーにまとめています。参考になるかは分かりませんが興味があればこちらのカテゴリーからも記事を選んで読んでみてください。

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました