姫レモンを育てよう|珍しいまんまるレモンの話

※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています
レモン日記

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「姫レモン」です。姫レモンは別名「紅レモン」とも呼ばれており、特徴としては小さな丸いレモンです。さらに珍しいことに熟すと橙色や紅っぽい色に変化します。

小さくて可愛らしいことからレモンの名が、熟した色が紅っぽいことからレモンとも呼ばれるようになった説があります。

今回は姫レモンの魅力と栽培してきた経験から記事を書いていこうと思います(^^)

レモンにはたくさんの品種があり、スーパーなどではほとんど販売されていないレアな品種も多々あります。レモンの栽培を検討されている方は姫レモンも候補に入れてみてはいかがでしょうか。

個人的には良い点も悪い点もあると感じますのでその点をしっかり伝えていきます。

姫レモンの話

こちらが私が栽培している姫レモンの写真です。

この記事を書いているのは11月上旬で姫レモンがまだ色づいていなかったのでこちらの写真は昨年12月に撮ったものです。

昨年はたくさんの姫レモンが実りました。これだけ果実をつけると隔年結実になるかも・・・と不安がありましたが、今年もそれなりに実がついたので安心しました。

姫レモンは春に花が咲いて、夏に小さな果実を確認し、秋には果実が大きくなり、冬には橙色に色づきます。姫レモンの管理をしっかりしているとたくさんの果実が実ります。サイズも小さめで使いやすく果汁もそれなりに多いのでレモン果汁を使う時は重宝します(^^)

ちなみにレモンは四季咲きの性質があるため春以外でも花が咲きます。ビニールハウス栽培の姫レモンは11月でも花が咲きました。

姫レモンってどんなレモン?

最初に姫レモンと一般的なレモンの違いを説明しておきます。

私が感じることとして「色が違う」「大きさが違う」「香りが違う」この3点が大きな特徴です。

一般的なレモンは冬になると黄色になりますが、姫レモンは橙色になります。みかんと同じ色で見た目的には甘そうです(^^)ポンカンや不知火と並べてみるとこれがレモンだとは思わないですね。色が違うので一般的なレモンとは違いますね。

全て甘そうなみかんに見えますがレモンはレモン!姫レモンはとても酸っぱいです。

この見た目・・・ドッキリに使えそうですね(笑)

次は大きさ(重さ)ですね。レモン1個の重さは110gから170gくらいだそうです。一方で姫レモン1個の重さは80g程度で小ぶりです。大きさに違いがありますが皮が薄いため見た目よりたくさんの果汁が絞れます。

レモンの香りは想像しやすいと思います。爽やかな香りです(^^)一方で熟した姫レモンは独特な香りがします。山椒の香りと例えられることが多く爽やかさもしっかりあります。独特な香りは料理のアクセントとしても重宝され、通常のレモンでは出ない強みがあります。

姫レモンの育て方

うちの農園では2021年に姫レモンの苗木を購入してビニールハウスで鉢栽培を、2023年には露地でも栽培を開始しました。どちらも枯れることなく順調に育っています。

こちらは露地植えした姫レモンの写真です。縦に伸びていくというよりは横方向に広がっています。レモンの品種によって見た目も変化して面白いです。

こちらは以前に投稿した記事ですね。この写真は露地栽培しているビアフランカです。ちなみに高さは2mを超しており縦方向に伸びています。

姫レモンを育てるにあたっての注意点を伝えておきます。私が思うに「害虫対策」「土作り」「追肥」「防寒対策」ここは押さえておきたいポイントですね。

害虫対策

姫レモンに限らず、柑橘類を栽培されている方は「アゲハ蝶の幼虫」への警戒は必須といえます。

特に葉っぱの少ない栽培1年目、2年目あたりはしっかりと確認することが重要です。奴ら(アゲハ蝶)は夏前から夏の終わりごろまで飛来してたくさんの卵を産みつけます。孵化した幼虫は葉っぱを貪り、どんどん巨大化していきます。

1匹程度なら耐えられるレベルかもしれませんが何匹も1本の木に付いてしまうと致命的な被害を受けてしまいます。

新芽まで綺麗に食い尽くされたレモンは光合成ができずに弱ってしまいます。一応レモン自体が強いので、かなりの食害を受けても水やりをしっかりしていれば葉っぱを出してくれます。ただ、成長は遅くなるためできる限り幼虫対策はした方が良いと思います。

アゲハ蝶の幼虫対策はいくつかありますが、個人的には①割り箸などを使って地道に取り除く②ネットなどでレモンを覆いアゲハ蝶が侵入できないようにする③薬剤による駆除を行うこの3点が現実的な対策だと思います。

うちの管理しているレモンハウスは丸ごとネットで覆っているためアゲハ蝶の幼虫被害はかなり少なかったです。一方露地栽培している姫レモンはやはり幼虫による食害被害が多く、1匹1匹取り除くことが厳しかったため薬剤による駆除を行いました。

薬剤は1から希釈して薬液を散布する形でも良かったのですが個人的には市販されているスプレータイプのものが使いやすかったです。幼虫に直接スプレーすると数分で駆除できます。こちらは農薬となるため取り扱いには注意してください。

アゲハ蝶の幼虫だけでなく葉っぱを食べる虫に幅広く使えますのでおすすめ商品です。使用の際はパッケージに記載された使用の注意点を確認してください。

土作り

姫レモンに限らず植え付けの際は土作りが重要です。

庭に穴を掘って苗木を植えるだけではダメな場合が多いかもしれません。

植え付け時のポイントとして日当たりは良いか、水はけは良いかを確認し、腐葉土などを混ぜ込んだ土を使って植え付けます。

うちの場合は1から土作りをしてレモンを植えたり、種苗屋さんに依頼して果樹用のブレンド土を購入したりホームセンターで購入してきた赤玉土をベースにしてもみ殻や腐葉土を混ぜて使ったりしました。

こちらは2021年のレモン栽培初期の写真です。初期メンバーはビアフランカ・璃の香・姫レモンでした。1から土作りをして苗木を植えました。土作りは大変でしたがこれから先10年以上栽培を続けていくため妥協はしませんでした。

栽培にあたって一番避けるべきは管理されていない土を掘ってそのまま植えることです。カチカチの土では根を張れずに木が大きくなりにくいことや水はけが悪いことで根腐れする可能性もあります。

最近話題になっている栽培方法に耕さない農業というものがあります。土を掘り起こさずそのまま種を蒔いて育てる動画を見ましたが、上級者の栽培方法と感じました。

ホームセンターで手に入る赤玉土や腐葉土は合わせても1,000円程度で購入できますので最低限の土作りはやったほうがいいと思います。鉢植えで楽しむのも同様でしっかり土作りをしましょう。

追肥

レモンは肥料喰いで有名です。定期的に追肥を行い効率よく栽培していきましょう。

追肥のタイミングですが私は3月、6月、9月、11月の年4回と決めています。(春と秋と言われていたり春と夏と秋と書かれていたり様々ですが私は年4回追肥をしています)

与える肥料は有機肥料と化成肥料をブレンドしたもの(有機肥料多め)を年4回と液肥を月1回程度葉面散布しています。肥料を与えることで効率よく成長したくさんの果実を実らせてくれることでしょう(^^)

木が大きくなり葉っぱが多くなればアゲハ蝶の幼虫がある程度発生しても耐えられるようになります。今回紹介した姫レモンは薬剤による幼虫駆除を行いましたが、同じ露地栽培のビアフランカレモンは農薬不使用で栽培できています。

農薬を使わないレモンは魅力的ですね。

防寒対策

柑橘類の多くは耐寒温度がマイナス3℃程度です。暖地での栽培であれば防寒対策は必要ないかもしれませんがそれ以外の地域では不織布を巻いたり敷き藁をしたり対策するのが良いと思います。

栽培1年目や2年目は木も小さく寒さによって枯れてしまう危険もあるため注意が必要です。過去には100均で衣類カバー(不織布とビニールが半々になったもの)で防寒対策したり不織布を巻き付けて防寒対策したりしましたが対策をしている場合としていない場合では春からの生育に大きな差が出ました。

寒さで葉っぱが枯れてしまった状態から春を迎えた場合は新しい葉っぱを展開するまでにそれなりの時間がかかります。一方で不織布などで防寒対策をしていたレモンは葉っぱが残っているので春から元気でした。

栽培年数が浅い場合は防寒対策をしっかり行なうのがいいですね。

ちなみに栽培を5年以上している露地レモンは不織布を巻かなくても冬越しできました。木が大きくなってくると不織布を巻くだけでも一苦労ですのでできる範囲で頑張るようにしています。

姫レモンの果実

栽培する上で一番の楽しみは収穫ですね。

姫レモンも他のレモン同様にグリーンレモン(緑色の状態)として収穫できるため、2パターンのレモンを楽しめます。

姫レモンの収穫時期はグリーンレモンが10月頃、熟した橙色の状態が12月頃です。収穫を遅らせれば霜にあたって果実が痛むことも考えられますので注意してください。寒さの影響を受けにくい屋内管理で栽培している方はしっかり熟してから収穫を楽しめますね。

こちらはグリーンレモンの状態で収穫した3品種です。どれも綺麗で魅力的です。

12月中旬ごろになると姫レモンの木はこのように変化します。見た目的には完全に小ぶりなみかん・金柑です。甘そうですが酸味は強烈です(笑)

姫レモンは小ぶりでたくさんの果実がつきますのでグリーンレモンの時から少しずつ収穫していくと木の負担も減らせると感じました。

栽培の注意点

姫レモンは珍しい橙色のレモンで見た目だけでなく香りなども他のレモンとは異なります。栽培候補に入れている方も多いと思いますが、注意点が1つあります。

姫レモンはトゲが強烈です!

うちの農園では様々なレモンを栽培しており品種として璃の香・ビアフランカ・ジャンボレモン・ピンクレモネード・アレンユーレカ・瀬戸内レモン・菊池レモンなどがありますが、ダントツで姫レモンのトゲが強烈です。

レモンのトゲは切ってしまっても生育には関係ないため定期的にトゲを切っていますが切り忘れたトゲや新しく伸びた枝から出たトゲが手に刺さります・・・

ちなみにトゲ切りには小さめのハサミが使いやすいです。私の使っているハサミはこちらです。

価格も安く、コンパクトで使いやすいので興味があれば商品ページを確認してみてください。

冬場の剪定作業は厚めの手袋が必須です。ちなみにレモンの品種にはトゲのない品種もあり、うちの場合はトゲなしレモン「ビアフランカ」を栽培しています。こちらのレモンはスーパーなどでもよく見かける紡錘形(円柱状で両端が次第に細くなる形)で馴染みのレモンです。

レモンを栽培してみたいけどトゲが気になる・・・と不安な方はトゲなし品種なら安心ですね。

ビアフランカは農園で約40本ほど栽培しており安定した収入につながっています。やはり馴染みのある見た目なのでお客様も購入しやすいと思います。

一方で姫レモンは直売所では人気があまりなく売れ残ることもありました・・・

飲食店様からは面白いレモンだと言っていただくこともありますが一般家庭ではレモンとして知名度もなく橙色の丸いものに「レモン」と品名ラベルが貼っていても受け入れられにくかったのだと思います。もしかしたらラベルの貼り間違え?と思われていたかもしれません。

将来的に販売まで考えている場合は販売ルートを考えた上で栽培する方が良さそうです。

まとめ

今回はレモンの珍しい品種「姫レモン」を紹介しました。

私自身は姫レモンを気に入っているのですが、直売所やスーパーでの出荷を考えている方は売り方を考えた方がいいかもしれません。見た目は小さなみかんや大きな金柑ですのでポップなどで珍しい橙色のレモンをアピールしないとレモンが欲しい人に届かないかもしれません。

姫レモンは小ぶりながら良い香りと酸味の強い果汁が楽しめる魅力的な品種です。料理のアクセントに使ったり、お酒にレモン果汁を加えて楽しんだり、お菓子作りに使ったり使い道はたくさんあり重宝します。

1個あたりの大きさも80g程度で使い切りやすいため購入したレモンを半分冷蔵庫に入れて忘れてしまうこともなくなります(笑)

栽培方法も他の柑橘類同様で、栽培難易度も高くないため興味があれば栽培してみてはいかがでしょうか。

姫レモンは他の品種と違ってトゲが強烈な点は注意です。管理しやすさを優先するならトゲなし品種を、変わった品種を栽培してみたいなら姫レモンはおすすめです。

トゲの多い品種は風などの影響で葉っぱや果実を痛める可能性が高めです。こまめにトゲを切ったり、風の影響を受けにくいところで栽培できたらいいですね。

レモンは使い道がたくさんある魅力的な果樹です。うちの農園ではレモン栽培に力を入れておりメインとなる「璃の香」「ビアフランカ」をはじめ、たくさんの品種を栽培しています。

レモン栽培の様子は記事にまとめてカテゴリー「レモン日記」に投稿しています。苗木を購入した話や土作りの話、病害虫対策や剪定の話などそれなりに記事がありますので興味があればカテゴリー「レモン日記」から記事を選んで読んでみてください。

ともにレモンライフを楽しみましょう!

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました