こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「レモンプロジェクト」です。もふもふ農園の新規栽培作物として「レモン」を選び、苗木を計50本購入しました。
苗木から栽培するため収穫できるまで1年~2年ほどかかると思います。長期的な栽培の様子を記事にして投稿していきますので興味があれば読んでいただければ嬉しいです。
ちなみに私は現在、会社員として働く一方、農業研修生として父つーさんに農業を教わっています。このレモンプロジェクトが成功した頃には農業を引退すると言っていましたが生涯現役で農業に携わっていると思います(笑)
もふもふ農園ではアスパラガス/黒大豆/麦/米/玉ねぎなどの野菜や梨/キンカン/デコポン/ポンカンなどの果物を栽培しています。そこに「レモン」が加わりました。
レモンプロジェクト始動
以前よりつーさんとは新規に何かを栽培したいと話していました。「国産バナナ」を栽培して丸かじりできるものを作ろうとか「ブランド無花果」を作ってアピールしようとか国内自給率の低い「ごま」を栽培しようとかいろいろと案は出ますが実行まで至りませんでした。
そんな中、急に「レモン」の名前があがりました。
レモンの基本情報
レモンは「ミカン科ミカン属」で柑橘類に属しています。
実はラグビーボールのような形をしており、実の色や大きさは栽培品種によって異なります。
柑橘類はほとんど農薬を使用しなくても栽培できますので「丸かじりレモン」もできそうです。輸入レモンは農薬が気になるところですが、国内栽培なら完全無農薬で栽培している農家さんも多いです。
柑橘類の中でも酸味や香りが強いのが特徴で、強い酸味は多量に含まれたクエン酸によるものです。クエン酸は疲労回復に良いと言われていますね。
余談ですがクエン酸には「疲労回復」「血流改善」「ミネラル吸収促進」「美肌効果」「食欲増進」「代謝アップ」など多くの効果が期待できると言われています。又、クエン酸の活用方法はお菓子作りや料理だけでなく根菜の黒ずみを防いだり、食材の臭みを取ったり、辛味を抑えたり、お酒に入れて酸味を出したり、掃除に使ったりと多くの用途があります。
話がクエン酸に偏りましたが、健康果実「レモン」を栽培することにしました。
ちなみにレモンにも品種が多くあり、「リスボン種」と「ユーレカ種」の栽培が特に多いとされています。
もふもふ農園の栽培品種
レモンの中でも何の品種を栽培しようかと議論しました。つーさんは「トゲ」のない品種を推して、私は「珍しい」品種を栽培したいと考えていました。
結論として「棘なしレモン:ビアフランカ」を40本、「オレンジレモン:姫レモン」を10本購入して栽培することになりました。
棘なしレモン(ビアフランカ)は異常落葉の少ない栽培しやすい品種と言われています。棘がない(少ない)ため作業時に棘が刺さらないのが嬉しいポイントですね。
ちなみに異常落葉とは葉っぱが変形したり黒ずんだり変色のような変化が見られ、落葉している状態です。
姫レモンはライムやすだちに近い大きさで一般的なレモンより小さめです。12月頃には完熟となりますが「オレンジ色」をしており見た目はミカン寄りとなります。味も普通のレモンとは違い、酸味が強くなく甘みがある。レモンとミカンの中間のようなイメージです。
もふもふ農園の柑橘栽培
今回、新たに「レモン」栽培が始まりますが、もふもふ農園では柑橘栽培に力を入れています。
柑橘の種類
「キンカン/ポンカン/デコポン」を栽培しており各50鉢ほど計150鉢を3棟のビニールハウスで管理しています。
「鉢」と書きましたが、うちの柑橘栽培は「鉢」で行っています。露地栽培でもなくビニールハウスで栽培しています。
個人的な見解ですが、露地栽培よりビニールハウスで鉢栽培をする方がメリット大だと思います。
柑橘の鉢栽培
鉢栽培は根に制限がかかり早く収穫できると言われています。又、露地栽培だと一度植えるとなかなか移動できませんが鉢なら移動がしやすいです。日当たりが悪かったら鉢ごと動かせるメリットがあります。
合わせてビニールハウス栽培なら天候に左右されず作業することができ、雨でも快適に収穫作業ができます。特に寒さに弱いと言われるレモンはビニールハウス栽培が向いていると言えますね。
ビニールハウスで鉢栽培のデメリットとしては「水やり」が思いつきますね。ビニールハウスは雨が入ってこないため水やりをする必要があります。栽培する鉢数が多ければ多いほど時間がかかり、手間になりますね。
そんなデメリットを解決する方法がこちらです。
大きな給水ホースとそこから伸びる細いホース、細いホースの先には水を拡散する形状の治具があります。もふもふ農園ではこの一括給水システムを採用して給水レバーをひねるだけで全ての鉢に水やりできます。
新たに栽培するレモンも「鉢」で「一括給水」を採用します。
柑橘栽培の様子
ビニールハウス1棟に約50鉢を管理しています。柑橘同士が重ならないよう距離を取っています。
この時期はタヌキやキツネなどの小動物がビニールハウス内に侵入し、ホースを噛みちぎる問題が発生していたため、黒柴サブさんに警備をお願いしていました。
ポンカン/キンカン/デコポンの3種類は問題なく生長し、毎年果実を収穫できています。
夏前には柑橘に綺麗な花が咲きます。この時期は花の蜜を求めて蜂がやってきます。大量の蜂が飛び回りなかなか作業できません。
レモン栽培始めました
ここからがもふもふ農園のレモン栽培記事になります。
レモンの苗木を50本(棘なしレモン×40、姫レモン×10)を購入し、ここからレモンプロジェクトが始まります。
基本のレモン栽培
後ほど、もふもふ農園のやり方を説明していきますが、まずは基本となるレモン栽培のポイントを書いていきます。
基本は8~10号鉢に「赤玉土:6」「腐葉土:3」「砂:1」の割合で植える。
鉢の土の表面が乾いたら水を与える。
肥料は植え付け1か月後に玉肥4個ほどを鉢の周りに埋める。その後は毎年春と秋に玉肥を与える。
ざっくりですが、基本はこのあたりになります。
【もふもふ農園】鉢の準備
栽培にあたって準備するものがいくつかあります。
まずは鉢の準備から行います。レモンだけでなく柑橘や果樹の鉢栽培では徐々に大きな鉢に変えていくのが良いと聞いたことがありました。しかし、もふもふ農園では最初から大きい鉢を使います(笑)
ちなみに、木を大きくしたいなら大きな鉢に、小さい木にしたいなら小さい鉢を使って栽培するとそれに合わせて生長していきます。
そして、今回採用された鉢がこれです。
大きさは#60サイズ(17号鉢相当)になります。他の農家さんが使っていたもので、不要になったため譲り受けました。
農家のつながりって大切ですね。
このサイズの鉢だと1,500円~2,000円くらいが相場ですので50鉢で10万円…初期費用がかかってしまうので、譲ってもらえたことに感謝です。
【もふもふ農園】土の準備
鉢の準備が終われば次は土ですね。
ホームセンターや園芸ショップでは「柑橘栽培」用の土が売っていますが、それを50鉢分購入していたらすごい金額になってしまいますね…
試しに「柑橘栽培 土」で検索してみたら12Lで約1,000円でした(送料含まず)。1鉢に4袋使用したとして1鉢4,000円、50鉢で20万円…初期費用がものすごくかかってしまいます。
もふもふ農園が選んだ土がこちらです。
他の農家さんから田んぼに補充する土を分けてもらいました。
だいたい17号鉢の8割ほどを目安にして入れていきます。この作業を50鉢分繰り返しました。1鉢あたりの重量は体感で40㎏~50㎏ほど…重労働です。
この土で完成ではなく堆肥を追加したり豆かすを追加したりしますが、まずは土をゲットしました。(後日、鉢をひっくり返して再度土作りを行いました)
【もふもふ農園】堆肥の準備
先ほどの土だけでは栄養が物足りません…他にも堆肥を追加して土作りを行います。
堆肥はどうするんだろうと思っていたらつーさんが電話をしていました。電話先は大規模農家さんでした。堆肥の一部を分けてもらえるそうです。
農家さんのつながりって本当に大切だなと感じました。
広大な土地に堆肥の山ができていました(笑)レベルが違うと感じました(笑)
この堆肥を分けてもらい、本日の作業が終了しました。
【もふもふ農園】1日の作業まとめ
朝から昼過ぎまで作業を行い、必要物資がある程度揃いました。
①鉢②土③堆肥の準備が終わりました。
後は+αの材料集めと土作りになりますが、腕と肩と腰が悲鳴をあげてきたため作業を切り上げました。
次回は土作り~レモンの苗木の植え付けまでを記事にできれば良いと思います。
まとめ
もふもふ農園では新たに「レモン」栽培を始めることにしました。
「レモンの苗木50本」を購入し、「17号鉢」に植え付けを行います。鉢栽培の難点である水やりは「一括保水システム」で楽にします。
鉢や土や堆肥は他の農家さんに譲ってもらったり、分けてもらったりして出費を抑えました。
農家のつながりは大切だと改めて感じました。
次回は準備した土や堆肥を使って土作りをしていきます。柑橘用の土が販売されていたりしますが費用がかかるため、自分たちでブレンドして土作りをしていきます。
ここで農家の「KKD!」(笑)このKKDとは職人や製造業の人達がトラブル発生時に「K:勘」と「K:経験」で打開策を考えて最後は「D:度胸」でやる。そんな流れから「KKD」と略されているそうです。
ちなみに私の働く会社ではこの考えは否定されています(笑)
「新KKD」と言う名で呼ばれており、「K:化学的」に分析を行い「K:計画」に沿った「D:データ」を活用する的なことでした。
まぁ、どちらも正しいのではないでしょうか(笑)
今回の場合だと化学的なデータと言うのは柑橘栽培に合ったと判断された「柑橘用の土」とも捉えられますね。しかし、コストはかかります。
それなら、今までの栽培してきた知識から勘と経験で1から土作りを行うほうが安上がりです。最後は「度胸」でやり切ることですね。
成功するのか失敗するのか結果はまだまだ先になりそうですが、順次記事にして投稿していきますので、読んでいただけたら嬉しいです。
ちなみに家庭菜園や少量の栽培であれば、わざわざ1から土作りをする必要もないでしょうし買った方が安くつく場合もありますので、自身のやり方に合わせたものを選んでください。
今回も最後まで読んでいただき感謝です。
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