こんにちは!管理人のすのうです。
今回から研修日報シリーズが始まります。アスパラ農家として研修した内容を記事にして記録に残していきます。
最初のテーマは「ハウス管理」です。
2021年3月に植え付けたアスパラ株PA050のハウスで雑草が生い茂っていたため、草むしりをしました。超過酷です…
もふもふ農園で働いた、とある1日の研修記事です。
さっそくだがこれ何?
3月に植え付けを行ったアスパラです!
アスパラの品種は?。
グリーンアスパラガスです!
アスパラの品種は?
アスパラガスに品種が多くあるって知ってましたか?
グリーンアスパラ
ホワイトアスパラ
ムラサキアスパラ
ピンクアスパラ
ではなく品種の話をします。
例えばイチゴには あまおう とちおとめ スカイベリー さちのか 紅ほっぺ などなど多くの品種があります。
もちろんアスパラにも様々な品種があるよ。
基本知識
アスパラガスってどんな野菜?
アスパラガスは多年生宿根性の野菜です。
簡単に言うと一回や一年で収穫が終わるんじゃなく、毎年同じ根からアスパラが出てくるんだ。
土の中では地下茎が成長しており貯蔵根(養分の貯蔵)、貯蔵根から出ている吸収根(養水分の吸収)があり蓄えた養分を使って春に一気に芽を出します。
例えばこの写真、アスパラが何本も見えているけどこれは同じアスパラの根から生えているんだ。
この下には1メートル以上のアスパラの根が広がっています。
アスパラガスの種類
知名度のある種類は4種類。グリーン ホワイト パープル(紫) ピンクアスパラです。
それぞれの特徴を学んでいきましょう。
最も多く流通しているアスパラ。名前の通り茎が緑色です。
みんながイメージしてるアスパラ。歯ごたえがよく風味もいい。
茎も穂先も白いアスパラ。光を当てない栽培により白いまま成長させます。
基本的にホワイトアスパラガスは土盛りで遮光します。土により遮光したアスパラは独特の苦みが特徴です。うちでは遮光により白色にしています。
皮が固めで独特の甘みとほのかな苦みがある。
茎も穂先も紫色のアスパラ。紫色はアントシアニンなどのポリフェノールによるもの。
甘みや香りはグリーンアスパラよりも強い。ゆでると緑色になる。
ホワイトアスパラに似ているが先がピンク色をしたアスパラ。ホワイトアスパラのような栽培をし、収穫までの数時間のみ日にあてることでピンク色になります。
※うちでは紫品種を遮光して、より鮮やかなピンク色のアスパラガスを栽培しています。
ホワイトアスパラと同様、独特の甘みと苦みがある。
もふもふ農園では現状グリーンアスパラとパープルアスパラを栽培中。
※合わせて遮光による白色・桃色アスパラガスの栽培も行っており、4色アスパラとして直売所中心に販売もしています。
より詳しく知りたい場合はこちらの記事も読んでみて下さい。特にアスパラ農家さんの場合は利益アップに繋がるかもしれませんよ。
アスパラガスの品種
アスパラガスと言っても様々な品種があります。
スーパーや直売所などでも品種まで記載されていることはほとんどないので、聞きなれないと思います。
ガインリム NJ953 ハルキタル ウェルカム グリーンタワー ゼンユウガリバー スグデルなどなど。
この品種によっての違いとしてアスパラ頭部のしまりや茎の太さ、収穫量、栄養素が異なります。最近は「さぬきのめざめ」と言う香川ブランドのアスパラガスが有名になりましたね。今後、アスパラの品種が取り上げられると栽培がもっと活発になりそうです。
新しく植えたアスパラの品種は?
PA050。
PA050
この見た目じゃ分からないよ(笑)
今回植え付けたPA050この品種にしたポイントは
株の育生が早い
揃い性がいい
ガリバー種より本数が多く出る
もふもふ農園では品種のメインをPA050とスーパーウェルカムにしています。
ちなみに個人的な感想ですが「スーパーウェルカム」はめちゃくちゃ旨いです。品種によって味が全然違うので食べ比べしてほしいレベルです。
研修内容
ここからが本題。
1日の研修内容です。
朝起きて、もふもふ農園に到着したのがAM8:00。つーさんはAM5:00から立茎したアスパラハウスで収穫作業をしていました。
1日のタイムライン
これが農家の1日だ!
- 7:30起床準備してもふもふ農園に移動
- 8:00畝の草むしり手作業での草むしり
- 9:00全体の草むしり手作業での草むしり
- 12:00昼食休憩エネルギーをチャージ
- 13:00全体の草むしり手作業での草むしり
- 16:30作業終了片付けと帰宅準備
1日のメイン作業は草むしりです。7時間半ずっと黙々と草むしりを続けました。
そんな過酷な1日の記事です。
ハウス内の草むしりは定期的に行います。草の下にはアスパラの根があるため除草剤を使えない・草刈り機などで刈ろうとしても地上部から伸びたアスパラがあるため使えない。結局は手作業で草むしりする必要があります。
うちでは新規のアスパラハウスを含めて計15棟あり、順番に草むしりをしていても最後のハウスが終わるころには最初のハウスは草が生えています(笑)
AM
今年3月にグリーンアスパラPA050の植え付けを行ったハウスで研修です。
植え付けしたアスパラ周辺の草を手作業で抜いていきます。
アスパラ株がまだまだ細く、養分を他の雑草に取られないよう草を抜きます。
ちなみに白く見えているのは「おから」です。もふもふ農園ではおからを撒いて、おからが水分で固まることを利用して雑草を抑制しています。
※基本的におからマルチは推奨されていません。おからが悪臭を放ってマルチに向いていません。今回はたまたま余っていたため撒きました。
畝(うね)3列分の雑草除去完了。ここからハウスの全体草むしりに入ります。
アスパラ株周辺の雑草はなくなりましたが、ハウスとしてみると雑草だらけ。
きれいな管理されたハウスにすべく草をむしりまくります!
むしってむしってむしりにむしる…
むしった雑草はサブローCEOの近くの置き場へ持っていきます。
監視されていたようです(笑)
12:00までむしってお昼休憩
30分のごはんタイムと30分の仮眠でエネルギーをチャージします。
PM
まだまだむしる雑草はあります。
むしってむしってサブローCEOの近くに置きにいきます。
サブダンゴになっていました(笑)CEOはお休み中です。
折り畳み式コンテナ20杯分ほどの雑草。小休憩を除いて7時間ほどむしってました(笑)
手と腰と足がガタガタになりました…
まとめ
研修日報ー学んだことー
単なる「草むしり」されど「草むしり」。農場管理に大切な基本作業でした。
特にアスパラ株の植え付け後は弱々しく、他の雑草に負けそうになります。雑草を除去して栄養を独占できるようにしました。
農家は収穫だけじゃない
管理することも大切。
もちろんその日アスパラの草むしりが夢に出てきました。
3月の植え付けでは小指の関節ほどだったアスパラ株が約2ヵ月で
大きいものはヒジぐらい40cmほどに成長しました。
気になる点として大きさにばらつきがあり、小さいものは10cm~15cmほどでした。
今後の成長に期待です。
この新規に栽培を始めたPA-050は別で成長記録を記事にまとめています。1年間の成長を月別に報告していますのでアスパラ1年目の記録に興味があればこちらの記事も読んでみて下さい。
ハウスの中央は大きい感じでした。ハウスのサイドを開けているからその影響かな…
アスパラ株が成長してきたので、倒れないようネットを準備しました。
高さは40cmほどに合わせました。
ここのハウスは何十年間収穫できるか楽しみです。
余談ですがもふもふ農園のアスパラは最も古い株で平成元年(1989年)植え付けです。30年以上収穫できています。
植え付け時の土作りが本当に重要。
では今回はこのあたりで。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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