アスパラ農家の研修日報 ハウス応急処置|台風被害の緊急対策

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アスパラ栽培

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「ビニールハウスの応急処置」です。お盆に上陸した台風で「もふもふ農園」のビニールハウスに被害が出ました。保険の申請や補修予定は計画されていますが、他の農家さんのビニールハウスにも被害が出ているため補修が長引きそうです。

今回の研修日報では、ビニールハウスの応急処置で学んだ内容を記事にしていきます。ちなみにアスパラハウスが補修されるまで、そのままにしておけばよいのでは?と感じる方もいると思いますが、アスパラの敵は雨です。露地(ビニールハウスを使わない方法)でも栽培されていますが、立茎したアスパラハウスに雨が当たり続けると病気がまん延しやすくなります。

そのため、簡易的であってもできる限りの補修を行いました。

サブローCEO
サブローCEO

研修内容を聞かせてもらおうか。

ビニールハウスの応急処置

時は8月上旬…もふもふ農園に台風クラスの突風がふきました。台風の直撃はありませんでしたが風によりビニールハウス5棟に被害が出ました。

風によりビニールが破れてしまいました。このままではハウス内のアスパラが雨ざらしになり、病気にかかりやすく最悪の場合は枯れてしまいます。

今は立茎したアスパラの親茎が根(貯蔵根)に養分を送る大事な時期ですので病気は避けたい所…、そのため応急処置としてビニールハウスの補修をする必要があります。

場所によってはビニールがごっそりはがれています。台風シーズンは被害が多くなります。特に古いビニールハウスに被害が出やすく、ダメージが蓄積していると感じます。

使用するもの

では「もふもふ農園」で使う応急処置グッズを見てみましょう。

補修テープです。ビニールハウスが乾いた状態であれば補修テープを貼ります。今回は小雨が降っていたため適していませんでした。後日、晴れた日に使用しました。

パッカーです。ハウス用のパッカーで破れたビニールとハウスのパイプをとめて被害拡大を防いでいきます。ビニールが濡れているときはこの方法で仮止めしていきます。

基本的にはこの2種類のグッズで応急処置をして、本補修まで耐えるようにしています。

ちなみに「仮」補修ではPOフィルムを使います。POフィルムは簡単に言うと、ビニールハウスのフィルム(ビニール)です。パッカーや補修テープに比べると手間はかかりますが、きれいに仕上がります。

サブローCEO
サブローCEO

応急処置だの仮補修だの本補修だの分かりにくいな。

応急処置はパッカーと補修テープで雨を防ぎます。仮補修は部分的にPOフィルムを張り、破れた場所を直します。本補修ではビニールの張替えを行います。破れた場所が多すぎる場合は全てを張替えます。

応急処置方法【パッカー】

破れたビニールを引っ張ります。できる限りもとの状態に近い位置で留めて雨水が少しでも入らないようにしていきます。

ビニールハウスの内側で作業を行います。位置が高いため脚立を立ててビニールを引っ張ります。少しでも元の位置を意識してパッカーで留めていきます。晴れていれば補修テープも合わせて使っていきます。

注意点としてビニールハウス内はやわらかい・水はけのよい地面ですので脚立が安定しにくいです。倒れないように注意します。又、脚立の上の位置で作業しますので体勢が不安定になりがちです。安全作業を意識しましょう。

今回の応急処置は私とつーさんと農業仲間3人の計5人で行いました。1人ではできることに限界があるため、人数がいたほうが効率は良いです。1人がビニールを引っ張り、1人がパッカーを渡し、1人が留める。農業仲間のありがたさを感じました。

つーさん
つーさん

仲間を作れ!

これも再び強風がくれば飛んでいくようです。本補修までの仮処置です。

ビニールハウス5棟の応急処置は約2時間で終わりました。

場所によっては大きな破れが残ったままですがなんとか応急処置はできました。この後は晴れた日を狙って補修テープを貼り、強度を高めます。

ちなみにつーさんは「パッカー」を「パーカー」と呼びます。私もずっとパーカーと聞いていたため今回の記事ではじめてパッカーだと知りました(笑)

応急処置方法【補修テープ】

ビニールが濡れていないことを確認したら「補修テープ」を使います。作業手順は簡単で補修テープを繋ぎ合わせて隙間のないように貼っていきます。

縦でビニールを引っ張り、横で隙間を埋めるように貼っていきます。補修テープはビニールが乾いている状態で貼っていきます。濡れている状態だとうまくつきません。

仮補修【POフィルム】

応急処置はあくまでも簡易的な補修です。テープやパッカーでは隙間ができやすく雨を完全に防ぐのは難しいです。

特に一番上は作業がやりにくいです。範囲が広いと補修テープでも直せません。このような場合はPOフィルムで補修を行います。

POフィルムを必要サイズにカットして破れた部分を補修していきます。

ハウスバンドの先に重りを結び、逆側はPOフィルムを結びます。ビニールハウスの反対側に投げ、ゆっくりと引っ張ります。

2人作業なら効率的に進めていけます。両サイドから引っ張って隙間を防げたら専用針金で固定していきます。

「ビニペットスプリング」です。ビニールハウス用の針金で検索すれば色々な種類が出てきます。

余ったPOフィルムをカットして完成です。強度が高まり仮の補修としては十分です。

まとめ

台風シーズンはビニールハウスに被害が出やすくビニールの破れや破損被害が出ます。

雨ざらしになったアスパラは病気になりやすく枯れる危険があるため早急な補修が必要です。しかし、保険や補修作業は日がかかるためそれまでの間に何かしらの補修をする必要があります。

もふもふ農園では応急処置として「補修テープ」「パッカー」を使い、できる限りもとの状態を意識して応急処置をしています。

作業は脚立を使い、高所作業となり危険が伴います。できる限り2人以上での作業を行い、安全を意識していく必要があります。

これから台風シーズンでもあるため、被害拡大が心配されます。アスパラを守るためにも被害が出たら早急に応急処置を行っていきます。

以上が応急処置研修内容となります。

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

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