こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「紫アスパラの売れ残りが出なかった話」です。うちのアスパラは17棟のビニールハウスで栽培しており2棟は紫アスパラのハウスです。個人的には紫品種は魅力的だと思っており今後の需要を見据えて順次、緑品種から紫品種へ改植を進めていこうと計画しています。
ただ・・過去の記事でも書いていましたが、紫品種は人気がないです(笑)
緑品種のアスパラと紫品種のアスパラを同じ量・同じ値段で出荷した場合、先に売り切れるのは緑品種で紫品種は売れ残ることもあり課題でした。
今回の記事では7月出荷分の紫品種の売れ残りが0だった話と売り切るために行ったことを書いていこうと思います。
紫アスパラの販売で苦労しておられる農家さん・紫アスパラの魅力をまだ知らない消費者の皆様、是非とも記事を読んでみてください。
最初に紫品種と緑品種の違いについて説明していきます。
紫アスパラは、見た目がきれいなだけでなく、甘みが強めでやわらかいことが多く、サラダなどの生食にも向いています。緑アスパラは、より一般的で、香りがしっかりしていて歯ごたえがあり、炒め物や焼き物に使いやすいです。
紫品種を購入していただいている飲食店様に話を聞いてみると春の紫アスパラは生で食べても美味しいと仰っていました。アスパラって生で食べられるの?と驚かれる方もいると思いますが新鮮な紫アスパラは生食できます。ちなみに私は紫アスパラの食べ方で一番好きなのは天ぷらです。
色の違いについても説明していきます。緑アスパラは日光を浴びて育つことで緑色になりますが紫アスパラは表皮にアントシアニンという紫の色素を多く含む品種で紫色のまま伸びていきます。ただ、夏の紫アスパラは春の紫アスパラに比べて色が薄い傾向があります。

味と食感の違いとして紫アスパラは緑品種より甘みが強く、やわらかめとされます。緑アスパラは、みずみずしくてシャキッとした食感が特徴です。この部分は夏のアスパラで大きな差が出ていると感じます。猛暑の中で収穫する緑品種はハサミで切ると硬いですが紫品種はスッと切れます。個人的には夏のアスパラを購入するなら紫品種をおすすめします。
栄養面では紫アスパラはアントシアニンが多いのが特徴です。注意点として紫アスパラは加熱すると色が緑っぽく変わりやすいので、色を活かすなら生食、サラダ、軽い蒸し調理が向いていそうですね。
一言でまとめると、彩りを出したいなら紫アスパラ・普段の料理に万能なのは緑アスパラ。まあ緑品種の方が先に売れるのも納得ですね。紫品種はどうやって魅力を引き出すのか考えるのが面倒なので使いやすい緑品種を購入されるのでしょう。
ここからは7月出荷分の紫アスパラで売れ残り0を達成するために行ったことを紹介していきます。参考になるかは分かりませんが色々と書いていきます。
まずは「販売促進POP」です。直売所出荷先の許可があれば売り場に置かせてもらえるので重い腰を上げてPOPを作りました。意外だったのがお客さんがPOPを見て紫品種のアスパラがあるのを知ったことです。
ずっと前から紫品種のアスパラを出荷していたのですが、もしかしたら色の悪い緑品種のアスパラと思われていたのかもしれないです。
生産者からしたら当たり前と思っていたことでも消費者の方からすると知らないことはザラにある。販売促進POPによって多少は売上が変わったと感じました。
ちなみに今回作ったPOPはこちらです。農園のマスコットキャラのサブさんも入れて遊び心を出してみました。大きく描かれた紫アスパラのインパクトと説明でバランスのとれたPOPだと思っています。

POPに書く内容は直売所によって制限があったりするので当たり障りのない文章が無難です。たとえば農薬に関することだったり栄養素が与える影響だったりは注意が必要です。
続いて販売先を増やす取り組みとして試験的に「ふるさと納税」に登録してみました。市の評価にも繋がるので色々とやり取り・手続きはありましたが7月に緑品種と紫品種を返礼品として設定し結果として15件ほど発送させていただきました。
紫品種はだいたい6件ほど発送し、少ないながらも出荷先として希望が見えました。生産者さんでふるさと納税の返礼品にできないかと考えておられたら市のふるさと納税窓口に相談してみるのがいいと思います。うちの市ではとても丁寧に対応していただき、発送も問題なく行えました。
ちなみに寄付いただいた方にはお礼状も同梱しています。私自身もふるさと納税をして返礼品をいただくことがあるのですが、段ボールに商品だけ入っているパターンだと少しモヤっとすることがあります。(考え方は人それぞれですのでなくてもいい方も多数おられると思います・・・)

来シーズンは春アスパラと夏アスパラ、お米なども返礼品として設定する予定で打ち合わせを進めています。寄付先に選んでいただいた皆様、ありがとうございました。
続いての販売戦略は「飲食店への出荷拡大」です。緑品種を購入していただいている飲食店様へ紫品種をアピールし、実際にサンプルを使っていただき乗り換えされるパターンも多かったと感じます。昨年よりも紫品種の販売量が増えて逆に供給が追いつかないこともありました。紫品種は太い規格が出やすいため飲食店向きかもしれないです。
その他にも「紫アスパラの取材」を受けて雑誌やメディアに出ることで購入されるケースがあったり、「売れ行きを見て直売所出荷先の割合を変える」こともしました。直売所Aで売れ行きが悪い場合は直売所Bの緑品種を減らして紫品種の出荷量を増やすようなことです。
最後に「値段決め」も重要なことです。本来であれば紫品種は緑品種よりも高い値段をつけたいところですが、うちの販売先においては同額でないと売れ残ると判断しました。緑品種より高いと緑品種でいいと思える方が多いため無理に価格差を出さないようにしました。
今シーズンのアスパラガス出荷もなんとか終わりました。過去であれば2月から9月頭くらいまでの長期収穫をしていましたが今シーズンは3月から7月で切り上げです。
収穫しようと思えばまだ引っ張れますが猛暑の影響で収穫が大変なことと今年は株を休ませようと判断しました。また春に美味しいアスパラが収穫できるよう株に養分を蓄えさせていきます。
さて、売れ残り0を達成した紫アスパラですが取り組んだ内容はどれもやってよかったと思いました。販売促進のPOP作りは最初は億劫でしたが作り始めると楽しくなってきてこの部分は変えた方がいい・ここは強調したい・サブさんをどうやって入れようかなどアイデアが溢れてきました。(ちなみに緑品種はJAの力も借りて全て捌きました)
やったことがなかったふるさと納税の返礼品設定もサポートを受けながら問題なく梱包・発送することができました。不安も大きかったですがやってみて学びも大きかったです。来シーズンも商品ラインナップを増やしていきたいです。
今回は紫アスパラについて記事を書きました。うちのメイン品目であるアスパラガスはブログ内の記事も多くなっており、投稿したアスパラガスの記事はカテゴリー「アスパラ日記」にまとめています。

アスパラの苗から収穫までをまとめた話や夏になると多くなる変な形のアスパラガスの話、肥料喰いとして有名なアスパラガスの追肥や冬作業の話などたくさんの作業を記事にまとめて投稿しています。アスパラ栽培やアスパラ記事に興味があればアスパラ日記から記事を選んで読んでみてください。参考になる内容や知らなかった豆知識などもあるかもしれません。
今回も最後まで読んでいただき感謝です。


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