こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「ゴツゴツした不知火」です。前回に続いて今回の記事も不知火の話ですね。
農園では1月・2月に不知火の収穫を行い、今年もたくさんの果実を収穫することができました。その中で普通の状態とは異なる果実も出てきたため記事にまとめることにしました。
うちの栽培環境はビニールハウスで鉢栽培です。50mのビニールハウスに60Lの大型鉢を並べて不知火を栽培しています。すべての鉢に給水ホースを繋ぐことでハウス入り口の給水レバーを捻るだけで水やりができて管理も楽です。
ビニールハウス栽培のため果実に傷がつきにくく水やりや肥料の調整も行いやすいため高品質の果実が収穫できています。
2025年はカイガラムシによるすす病が出てしまったためマシン油による防除を行いましたが昨年やその前の年は農薬を使わずに果実の収穫ができました。
不知火は大きな果実が実り、種もほとんどないため人気のある柑橘です。興味があれば是非とも不知火ライフを楽しみましょう。
スーパーでは体感的に1kg1,000円くらいの値段がつけられています。不知火の中でも厳しい基準をクリアしてJAから出荷されるものはデコポンの名前が許され、付加価値がついたデコポンは高級フルーツとして扱われています。
うちの不知火はまだまだ知名度が低いのでそこまで高い価格は付けていませんが将来的には1kg1,000円で販売したいと思っています。1個300gくらいの果実が多いので単純に1個300円の価格をつけたいですが、現状は難しいですねー。
話が長くなりましたが、ここからが今回のテーマです。
農園で収穫した不知火の中にはゴツゴツした変異種も存在し、ずっと規格外として廃棄していました。
ふと、この果実は何なのだろうか?と気になったので調べてみました。
確証は得られませんでしたが私なりに調べた結果を記事にまとめていきます。
では規格外扱いしていたゴツゴツ不知火を紹介します。
普通の不知火とは見た目が違います。ツルッとした不知火に比べてこの柑橘はゴツゴツボコボコしています。ただ、全体的なシルエットとしてはデコがあり大きな果実で不知火だと認識できますね。
普段収穫している不知火に比べて色は薄く、橙色よりも黄色に近く底は緑色をしています。手触りは想像通りでボコボコしたボールのような感じです。
この果実は全体的に出ていますが法則としては強い枝(徒長した枝)に実っていました。
強い枝につく果実は強い見た目の果実になるんでしょうか。
困った時はネットに頼る!
Google先生に教えてもらうことにしました。不知火ゴツゴツした果実や不知火徒長枝果実などで検索を重ね・・・
これかな?と言う答えに辿り着きました。
それは・・・
間違っていたらすみません。
どうやら不知火の2番花から結実した果実のようです。
柑橘の2番花果実とは最初に咲いた1番花の後に咲いた2番目の花が結実したもので特徴としては成熟が遅れたり品質が劣ることが多く、多くの柑橘農家においては2番花は結実させない・結実した果実は摘果することが多いようです。
2番花果実は基本的には実らせずに落としてしまうため幻の果実と言うのかもしれませんね。基本的には摘果を忘れて大きくなった果実をもったいないから農家が食べる。お客さんには出回らないから幻の果実なのかもしれません。
うちでもみられるゴツゴツ不知火。今まではすべて規格外として廃棄していましたがせっかくなので食べてみたいと思います。
時期は2月中旬。他の果実は収穫適期となり甘さと酸味のバランスがとてもよくジューシーで美味しい状態です。
一方でこのゴツゴツ不知火の状態ですが・・・
ゴツゴツした見た目通り皮がとても分厚くて果肉はパサパサしています。水分が少なく個人的には美味しくない分類に入りました。
内側の皮を剥いて食べるとまだ食べられますが好んでゴツゴツ果実を選ぶほどではありません。
活用法を考えるとしたら、水分が少ないことを利用してチョココーティングすると美味しいかもしれません。普通にみずみずしい柑橘をチョココーティングしようとすると水分とチョコが反発してうまくつきませんが、パサパサ柑橘ならいい感じにチョコがつきそうです。
水分の少ない柑橘は今後活用法を探っていきたいと思います。
※個人の感想です。
通常の不知火と食べ比べをしてみました。分かりやすい例えかは分かりませんが通常の不知火は果実の1粒1粒にしっかりと水分が入っていて噛むたびにジューシーさが出てきます。一方のゴツゴツ不知火は水分がないためザクザクとした食感で甘いおやつのようでフルーツっぽくはありませんでした。
ネットの情報と実際に食べた結果、やはりゴツゴツ不知火は規格外として安く販売するか廃棄するかの結論に至りました。
スイーツなどのレシピも模索しおすすめできると判断したら記事にまとめていきます。
今回は規格外果実としてゴツゴツ不知火を紹介しました。
私自身はゴツゴツ不知火を規格外で美味しくないため全て廃棄していましたがこの果実がいったい何なのか気になっていました。
調べていくと幻の果実と呼ばれていたり品質が良くないため摘果対象となっていたりたくさんの情報が出てきましたが総合して私は「規格外・廃棄候補の不知火」と判断しました。
今後も販売はせず廃棄していくと思いますが、まずは摘果で余計な養分を使わないように木の管理をし、もしもゴツゴツ不知火ができてしまった場合はアレンジ料理で美味しくできないか試していこうと思います。
1月2月は不知火の収穫ピークで直売所にもたくさん出荷し、リピーターのお客さんからは個人注文も受けたりしています。
こだわって栽培した農産物が評価されると嬉しいもので今後の励みにもなります(^^)
栽培していて疑問に思ったことや他の方にも役立ちそうなネタがあれば今後も記事にまとめて投稿していきます。
興味があれば当ブログを読んで応援してもらえると嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただき感謝です。
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