キウイ栽培5月6月編「授粉・摘心・摘果」の話

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キウイ日記

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「キウイ栽培5月6月」です。キウイの成長速度がすさまじく、気が付いたらかなり伸びていました。今回の記事では私がキウイ栽培で行った作業を5月6月編として紹介していきます。

ちなみに私がキウイ栽培を始めたのは2022年の3月でした。この記事を書いているのは2022年の6月上旬で、栽培から僅か3ヵ月程度ですが一番成長したキウイは170㎝の高さになりました。特に目立った生育不良や病害虫は発生しておらず、今のところはとても栽培しやすい果樹だと思います。

とは言え、栽培に関してやることはもちろんあります。5月6月の作業として「人工授粉」「摘心」「摘果」を行いましたので、記事にまとめていきます。

※私の栽培スタイルは時に教科書から外れたことをしている場合があります。例えば栽培1年目から(苗木2年目)果実を実らせたり、樹形を色々試してみたり、苗木の植え付けで切り戻さず植えたりしています(笑)記事を読まれた方は私の方法を正しいと思わずに、しっかり考えたうえで栽培管理してください。

最初に今回の言葉について伝えておきます。写真では「受粉」と言っていますが、「授粉」と言うワードで今回は進めていきます。

「受粉」…めしべが花粉を受ける 「授粉」…人工的に花粉をつける

次に「摘心」ですが、うちでは「摘芯・芯どめ」などと言っていましたが、基本的な呼び名・漢字は「摘心」のようでしたので今回の記事ではではなくを使います。

5月6月のキウイ日記

キウイはツル性の落葉果樹です。ツルがよく伸びるため定期的に管理をする必要があります。今回の記事ではツルを補助する「誘引」の作業は省いていきます。

誘引を簡単に説明しておくと、伸びた枝が風によって折れないように麻紐などで結ぶことです。うちではだいたい20㎝から30㎝程度伸びるたびに誘引の作業を行っています。

誘引に関しては4月頃から8月頃まで長期間にわたって行う作業です。キウイやブドウなどのツル系果樹には基本となる作業ですね。

人工授粉

キウイは雌雄異株の果樹のため、雄木と雌木が存在します。雄木の雄花と雌木の雌花を授粉させることによって実がつくため、どちらか一方の木を植えただけでは果実を収穫することはできません。

うちでは雄木を4本と雌木を6本植えてキウイ栽培をしています。(当初は雄2本、雌6本でしたが、色々あって雄が4本になりました)

栽培の教科書を読んでいると雌木4本程度に対して雄木は1本で良いと書いていたため、そこまで雄木を増やす必要はないと思います。

授粉ですが、やり方はいくつかあり、虫によって花粉を運んでもらう自然的なやり方や雄木の雄花を摘み取って雌木の雌花に直接こすりつける方法、雄花を集めて葯(やく)を切り取って乾燥させ花粉を取り出す方法などがあります。

うちの受粉に関して2022年は雄花を直接雌花にこすりつける方法と花粉を採取して筆で授粉させる方法を試しましたが、ともに授粉成功しました。こちらは過去に記事を投稿していますので、授粉を詳しく知りたい場合は読んでみてください。

摘心

続いて摘心です。この作業は目安として5月~6月頃にかけて行います。作業の意味合いとしては不要な枝の伸びをおさえることで、必要な場所の成長を促すとも言えます。

具体的に説明していきます。まずはこちらをご覧ください。

うちのキウイはまだまだ先端を伸ばして樹形を作り上げている最中です。先端を伸ばしたいのですが下部の芽が成長しています。

そのためここで成長をストップさせ、先端に養分を多く届けるため摘心を行います。

ちょっと矢印がズレていますが、先端をカットして伸びないようにしました。

ちなみに先端以外から発生した脇芽は全て根本から落とす人も多いですが、うちは一定数の葉っぱを残しています。理由としてはせっかく展開した葉っぱを落とすのは抵抗があることと、太陽の光を浴びれる位置に葉っぱがあるとより光合成の効果が期待できるためです。

このやり方でキウイ栽培を始めて3ヵ月が経過しましたが現在の高さは約170㎝です。この状態は生育が良いと感じています。

余談ですが、翌年以降の摘心は少し作業内容が異なります。今の考えですが、2023年は下部の芽は全て摘み取って葉っぱも展開させません。キウイ棚の上から出た枝に関しては葉っぱが15枚出たら先を摘心します。キウイは葉っぱ5枚に対して果実1個が目安ですので1本の枝で3個程度のキウイを収穫しようと思っています。

翌年の状態ではもっと分かりやすく写真を撮って記事にまとめたいと思います。

摘果

6月に行う作業として摘果があります。摘果とは授粉によってついたキウイの実を間引くことです。作業の意味合いとしては実を大きくしたり果樹の負担を軽減することです。

2022年に関しては果樹への負担を軽減する意味合いが強く、本来ならば成長のために実はつけないのが定石です。しかし味を知って直売所や飲食店への売り方を考えたり、作業の流れをつかんでおきたいため、キウイの木1本に対して2個の果実を収穫することにしました。

例えば、この写真では6個の実がつきました。単純にキウイの実1個に対して葉っぱが5枚ですので30枚の葉っぱがあれば全て残すことも可能です。しかし実にエネルギーを使って本来の成長が遅れれば本末転倒です。2022年は2個の収穫をすると決めたため、そこに合わせて摘果していきます。

摘果する時に考えておきたいことは「どれを優先して落とすか」です。手当たり次第に落としていては形の良いキウイを落として、傷物が残る可能性もあります。落とすポイントは「形の悪いもの」「傷のあるもの」「小さいもの」を優先にしましょう。又、今回の写真ではあまり参考になりませんが、キウイは1か所から3個程度の実がつくことが多いため1か所1個に間引くことも頭に入れておきましょう。

摘果を行わない場合は果実が小さくなる傾向にありますがそれでも良いと思えば全て残すのもアリだと思います。なぜならうちのポンカン栽培では一部は一切摘果を行わない栽培方法をしているからです。たしかに小さな実がたくさんつきますがそれを好む人も一定数存在します。年末には「お飾りポンカン」として販売したりします。(鏡餅の上にのせる用ですね)

栽培方法は人それぞれで良いと思います。人によっては一切摘心も誘引もしない場合もあるでしょうし、キウイ棚も作らない人もいるかもしれません。ただ、効率の良い栽培の定石があるため頭に入れたうえで判断しましょう。

ひとまず、先ほどの状態から摘果を行い、1本の木に果実2個残しました。この果実は11月頃に収穫です。うちの選んだ品種「東京ゴールド」「アップルキウイ」がどのようになるのか楽しみです。

まとめ

今回はキウイ栽培の5月・6月作業として「授粉・摘心・摘果」について記事を書きました。今後の作業としては夏場に不要な枝を落としたり、秋に収穫したり、冬に剪定したりします。又、一定の月には追肥として油粕や肥料を入れる作業もあります。

こちらは記事としてまとめるレベルの作業ではありませんでしたので情報だけ書いておきます。うちでは6月に化成肥料を一握り撒きました。人によっては有機肥料しか使わない場合もあるかもしれませんが、調べていくと化成肥料も使った方が良いと思えました。(ちなみに私は化成肥料否定派でした(笑))

そんなこんなで、今のところキウイ栽培は順調です。枯れた木はなく全て元気に育っています。こちらが生育状態の写真です。

うちのキウイ棚は185㎝~190㎝程度に設定していますのでもうじき上まで到達します。今後は誘引によって理想の樹形に仕立てていくのが楽しみです。(2本主枝のオールバック仕立てを検討中です)

キウイ栽培にあたって意識しているポイントは有機物マルチで、アスパラの茎や雑草や枯れ葉など、様々なものを敷き詰めています。一般的なポリマルチは楽ですが土壌を肥やす効果はあまり期待できませんので有機物マルチを意識しています。

この記事を書いている6月上旬は麦刈りの時期ですので、刈り取った後の麦藁もマルチとして果樹園に敷き詰めました。

有機物の下にはダンゴムシやミミズが多く棲みつき、土がふかふかになってきています。作物の生育も良いと思えるため、今後も続けていきます。(書籍の情報ですが、有機物マルチはやり方によっては土の栄養成分が偏ってしまうそうです。)

それでも雑草を抑制しつつ微生物などの力を借りて栽培する有機物マルチは魅力的です。

最後に余談として、摘果したキウイの実を切って中身を確認してみました。

うちが栽培しているキウイは黄色系の品種(果肉が黄色)でしたが、摘果した果実を切ってみたら緑色でした。いつから黄色に変化するのか不思議です。

もっと果実が実っていたら検証できたのですが現状の量だと厳しそうです(笑)

今回はキウイ栽培の作業に関して記事を書きましたが、過去の記事では私が選んだキウイの品種紹介であったりキウイ棚を自分で設置してみたりした内容も投稿しています。キウイ栽培に関してはカテゴリー「キウイ日記」でまとめていますので興味があればカテゴリーから記事を読んでみてください。

キウイ日記カテゴリーはまだまだ記事数が少ないですが、今後も記事を投稿して充実させていきます。

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

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