育苗ハウスでブドウ栽培|2年目ブラックビートの話

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もふもふ農園

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「育苗ハウスでブドウ栽培」です。と、言ってもこの内容は昨年に記事にまとめて投稿していますので、今回は2年目の状態や最近行った作業をまとめたpart②の記事になります。

育苗ハウスでのブドウ栽培は順調で今年は果実を収穫できそうなほど枝が伸びて葉も展開してきました。ゴールデンウィークの田植えシーズン期間は育苗ハウスに苗を搬入したり軽トラに積み込んだりしていましたがブドウは邪魔になりませんでした。

今後は様子を見つつ育苗ハウスの四隅にブドウを植えてより活用してはどうか?と考えたりしています。育苗ハウスの活用方法を考えておられる方がいればブドウの選択はアリだと思います。

育苗ハウスは苗を置かなければならないためシーズン中はハウス内を片付ける必要があります。

苗を置いて育苗ハウスとして活用しますが、シーズンが終わると…

再び何もない状態となります。育苗ハウスの活用方法としては果樹のポット栽培をして育苗期間は移動させたり農機具を置いたりすることが考えられますが、もっと良い活用方法はないかと考え、ブドウ栽培に辿り着きました。

ハウスの下ではなく上を活用することによって育苗期間もそのままの状態を継続できます。

今回の記事はブドウの生育状態や作業をメインにまとめていきますので、育苗ハウスへのブドウ棚作りを知りたい場合はこちらの記事から読んでみてください。

又、ブドウと同様にツル系植物で「キウイフルーツ」も育苗ハウスに向いていると感じます。うちではキウイは露地栽培をしていますが昨年は農薬不使用で栽培できました。もともと病害虫に強く、落葉果樹のため寒さにも強いキウイは育てやすくおすすめな果樹です。

育苗ハウスにキウイ棚を作ればブドウ同様にうまく栽培していけると思います。露地栽培にはなりますがキウイの栽培はカテゴリー「キウイ日記」に記事を投稿しています。手がかからずあまり管理作業をしていないため記事は少ないですが栽培に興味があればこちらもチェックしてみてください。

ブドウ日記|育苗ハウス2年目のブドウ栽培

さっそくですが、こちらが2年目となるうちのブドウです。今年は房が確認できて2年目ながら収穫を目指そうかと思っています。

ブドウの品種は「ブラックビート」で特徴としてはかなり大粒なブドウとなります。

昨年は1本の枝を伸ばして棚上で誘引しましたが、今年は横方向に枝を伸ばし始めました。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、4月中旬にはそれなりに芽かきを行って全体的な整理をしています。

ブドウ棚までは2.2mほど、昨年伸びた分を合わせるとブドウ棚から4mほど枝を伸ばしました。

芽かき作業では1か所から2本、3本と芽が出てきたため1か所1本に間引くことを意識しました。加えて不要な位置にある芽は全て落として余計な養分を使わないようにしました。具体的にはブドウ棚より下の位置で出た芽は全て落とすことや棚上から出た芽であっても将来的に枝が混み合うことが考えられたりブドウ棚の端方向へ伸びそうなものは落としました。

ブドウ栽培|春作業

最近(4月・5月)の作業としては「誘引」「つる取り」「摘心」「整房」このあたりです。

それぞれの作業を簡単に説明します。

ブドウの誘引

「誘引」は伸びた枝をブドウ棚に固定することです。ツル系植物は生長も早く、管理を怠ると枝が絡み合って光合成しにくかったり思っている方向と違う方に伸びて管理しにくくなってしまいます。

誘引により均等に光を浴びて効率よく栽培することができますので大切な作業です。ちなみにうちでは誘引に麻紐を使っています。単価も安く使いやすいので重宝しています。

麻紐を使う場合は合わせて「アイアイカッター」も使ってみて欲しいです。アイアイカッターは小型のカッターのようなもので安全に麻紐を切ることができます。ハサミを常に持ち歩いて誘引していると邪魔になるためアイアイカッターを指にはめて作業します。

ブドウの枝は春から夏にかけて2m程度伸びると言われています。夏にかけて数回誘引する必要がありますのである程度枝が伸びたら棚に固定しましょう。

誘引の注意点として、春に枝が伸び始めた段階で強い力を加えると枝が根元から折れます。最初の誘引はあまり力をかけずに誘引するかある程度(30㎝程度)まで伸びてから誘引するようにしましょう。

ブドウのつる取り

ブドウには「つる」と呼ばれる紐のようなものが出てきます。枝を伸ばす過程でつるが発生しますがこのつるが厄介なことがあります。

つるがブドウ棚に絡まって思っている方向に枝が伸びていかない場合があるため定期的につる取りを行います。レモンのトゲ同様にブドウのつるは不要ですのでハサミでつけ根から切り取ります。

つるを切るハサミは何でも良いですが、私は「岡恒」のハサミを使っています。リーズナブルな価格ですが長持ちするのでお気に入りです。

ブドウの摘心

続いて「摘心」です。ブドウの枝は伸びが盛んで特に春から夏はぐんぐん伸びていきます。当然ながら枝が伸びると言うことはたくさんのエネルギーを使います。

枝を伸ばすことにエネルギーを使いすぎると花や果実にエネルギーが回らないため摘心を行います。

摘心のやり方は簡単で枝の先を落とすだけです。ブドウであれば目安を1枝で葉っぱ20枚程度にしてそこから先は落としてしまう。最初はこれくらいシンプルに考えておくくらいが良いと思います。

枝の伸びをおさえて花や果実もしっかり成長させましょう。

ブドウの整房

こちらは私も初めての作業です。今回はネットや栽培の教科書の情報を中心に学んで実践してみました。

整房はきれいな形の房に仕上げるために必要な作業です。作業時期としてはブドウの開花前で作業内容は「房の上段整理」「房の下段整理」です。

上段の房は半分程度落として下段は先端を落とします。ブドウの段は10~13段程度残るように調整して整房終了です。6月頃になれば大きくなった粒を間引く「摘粒(てきりゅう)」作業がありますが、こちらの作業もやったことがないので今のうちから勉強しておきます。

ジベレリン処理

ほとんどのブドウの品種にはタネがあります。ブドウを食べた時にタネがあって嫌だなぁと思ったことはありませんか?実はブドウのタネは「ジベレリン処理」をするとほぼなくせるんです。

園芸店などでは「ジベレリン」が販売されており、これを水に溶かしてブドウの開花期前後に房に浸けます。作業を行う目安時期やジベレリンの濃度はブドウの品種によって異なるため一概には言えませんが、今回のブラックビートであれば満開時から満開3日後を1回目の目安としました。続いて満開から2週間後を目安に2回目のジベレリン処理を行います。

この処理によってタネがなくなるメリットに加えて粒が大きくなるメリットもありますので、できればやっておきたい作業と言えますね。

もちろんこの作業を行わなくてもブドウの収獲はできますので参考として知っておいてください。

まとめ

もふもふ農園では育苗ハウスの有効活用として「ブドウ」を選び、ブドウ棚を設置しました。棚の高さはハウスの入り口と合わせて、育苗シーズンや田植えシーズンでも軽トラが出入りできるようにしています。

栽培2年目となるブラックビート(栽培しているブドウの品種)は順調に枝を伸ばして果実の房も出てきました。枝が混み合ったり、房が多かったのである程度の間引きを行って5つほどの房を残すようにしました。

今後は誘引や摘心、つる取りなどの作業を続けて全体の管理を行い6月頃には摘粒と袋掛けを予定しています。

※6/6追記

見よう見まねで摘粒を行い、袋掛けを行いました。袋に関してはブドウ専用の袋を買うと高いので不織布の袋を買って付けました。

生育の悪い房を落として最終的に8房に袋掛けを行い収穫を目指すことにしました。

ブドウ栽培は初心者ですが、少しずつ勉強してまずは収穫を目指していきます。

余談

最後に余談ですが、田植えシーズンに良質な無料資材を発見しました。

大豆栽培から水稲にすると大豆の残渣がかなり浮いてしまいます。田植え前には網ですくって田んぼから出しますが、これは実は良質な資材なのでは?と思いました。

細かく砕かれた状態に加えて水田でふやけた残渣はとても軽くふわふわの状態です。今回はこの残渣を回収してキウイとブドウに使ってみることにしました。

試しに50㎏ほど回収して果樹1本あたり5㎏ほどまきました。資材投入によって何かしらの効果があれば良いと思います。

使えるものは何でも使う!いろいろ試して自分に合った農業を作り上げていきます。

今回も最後まで読んで頂き感謝です。

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