キウイ日記|絶望のキウイとコガネムシ対策

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キウイ日記

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「キウイ栽培」です。やはりと言うべきか今年もコガネムシがキウイの葉っぱを食害し、気が付けば葉っぱがなくなりました。小さなコガネムシも確認できたため昨年に発生したコガネムシが卵を産んで孵化・・・悪循環で被害を出している状態もあると思います。

コガネムシの幼虫対策として昨年の秋にダイアジノンをキウイの根本に振りかけましたが全てを駆除するには至らなかったようです・・・

さすがにこのレベルの被害は致命的なため、本気でコガネムシ対策を調べて実践・ここからのリカバリーをしていきます。

コガネムシは成虫も幼虫も植物にとって悪ですのでこれ以上被害を拡大させないためにできることを行っていきます。

コガネムシ対策について調べていくと私の認識不足を痛感したり参考になる情報もゲットすることができたため今回の記事ではその点を中心に書いていこうと思います。

キウイ栽培に限らずコガネムシに悩まされている方は多いと思います。今回の記事が何かの役に立てれば嬉しいです。

本気を出したコガネムシ対策

本題に入る前に私の管理しているキウイ園について話をしておきます。

キウイ園の栽培スタイルは露地栽培です。地面に単管パイプを刺して高さ2mのキウイ棚を設置してキウイを管理しています。

3aほどのスペースにキウイ棚を設置して雌のキウイを9本と雄のキウイを10本?くらい植えました。

キウイ園では除草剤を使わない栽培を試してみたかったため繁殖力の強いクローバーと夏の暑さで自然倒伏するナギナタガヤを使って地面を覆う(雑草抑制)ようにしました。

当初は手入れをあまりしていないエリアだったこともあり様々な雑草が生えており中でもツル系雑草のアサガオとヤブカラシが厄介でした。ナギナタガヤやクローバーを使ううちに勢力は弱まりましたがキウイ園の端ではアサガオもヤブカラシも生えています。

今までに行ったコガネムシ対策としてはダイアジノンを混ぜたコガネムシ団子を作ったり粘着トラップを設置したりYouTubeで効果があると言われていた蜂トラップを設置したりしましたが被害は止まりませんでした。

そうこうしているうちにキウイが枯れ始め雌のキウイ9本中3本の葉がなくなりました。コガネムシだけでなく猛暑で水不足も考えられたため水やりもしましたが効果はありませんでした。幸いにも根元から芽が出ましたので完全に枯れた訳ではなさそうでした。

キウイの果実もあと数ヶ月で収穫できる状態でしたが葉がなくなったため全て落としました。来年にむけてリカバリーしたいところです。

コガネムシの生態

コガネムシは成虫も幼虫も文句なしで害虫と言えます。成虫は葉っぱを食害して穴だらけにし、樹勢の低下を招きます。一方でコガネムシの幼虫は植物の根を食べるため水分がうまく吸えなかったり地上部を維持するために必要な根がないため場合によっては枯れてしまいます。

ちなみに露地栽培のように土が制限されていない場合はまだマシですがポット栽培でコガネムシの幼虫がいる場合は絶望です。YouTubeで聞いた話ですがポット栽培でコガネムシの幼虫が1匹いるだけでその植物は枯れるとまで言われています。

コガネムシの発生を確認したら早急に対策する必要がありそうですね。

ちなみにキウイ園ではキウイ以外にも柑橘やイチジクを栽培していますがコガネムシによる食害を受けているのはキウイだけでした。雑草も含めるとヤブカラシの葉っぱも好むようでコガネムシがヤブカラシの葉っぱを食べている姿も確認しています。

写真はツル系雑草のヤブカラシです。コガネムシはこの雑草も好むようです。

コガネムシを寄せ付けないポイントの1つに雑草管理がありました。コガネムシの好む植物を減らすとコガネムシの量も減りそうですね。私の管理しているキウイ園は草を残すスタイルでやってきましたがコガネムシの生息環境を減らすなら草はなくす方がいいですね。

圃場外までの管理は現実的に厳しいですができる限り雑草を減らしていきます。特にコガネムシが食べているヤブカラシを中心に減らす努力をしていきます。

コガネムシの嫌いな植物

コガネムシが好む植物があると言うことは嫌いな植物もあるのではないか?そう考えました。

調べてみるとスイセンやニンニクやマリーゴールドが出てきました。いわゆるコンパニオンプランツとして近くに植えることで効果を発揮、コガネムシが寄り付きにくくなるそうです。

個人的には収入になりそうなニンニクをコンパニオンプランツとして使いたいと思いましたが管理するものが増えそうなのでマリーゴールドを候補に入れました。植え付け時期が春だったので来年に植えて効果の確認をしようと思います。

対策としてはコガネムシの生息環境を減らすため雑草管理を厳しくする・コガネムシの嫌うマリーゴールドをコンパニオンプランツとして活用する。来年にかけて実践していきます。

コガネムシの駆除

大発生してしまったコガネムシに対して有効な手段が農薬散布ですね。農薬を使わない栽培は魅力的ですが病害虫による樹勢の低下は深刻です。うちのようにキウイの葉っぱがなくなれば光合成できずに養分を作ることもできません。

コガネムシの幼虫によって根っこが食べられてしまえばより深刻です。

必要に応じて適切に農薬を使用する。これも立派な栽培管理です。

ではコガネムシに対してどの薬を使えばいいのでしょうか?

かるく調べてみましたがキウイフルーツに使えるコガネムシ駆除の薬はない気がします。←そんな訳ある?(笑)

と、言うことで世間のキウイ農家さんはコガネムシ対策をどのようにしているのか、よく調べてみました。

結論として「ネオニコチノイド系」「有機リン酸系」の薬がコガネムシ対策に優れているようでここからキウイフルーツに使えるものを探してみました。

一例になりますがキウイフルーツに使える薬剤としてアルバリンモスピランが該当していました。どちらもネオニコチノイド系の薬です。

ちなみに例に挙げたモスピランですがキウイフルーツには使えますがカイガラムシ類とキウイヒメヨコバイに登録がありますがコガネムシにはありません。個人的なニュアンスとしてはキウイ栽培をしていてカイガラムシに困っておりモスピランを散布したらたまたま発生していたコガネムシにも効いてしまった。(モスピランはりんご等ではコガネムシ成虫に登録あり(4000倍))あくまでもコガネムシを駆除する目的で登録の無い薬を使う訳ではありません。

農薬を使う際は適切に使用しましょう。

栽培した野菜や果樹を直売所などで販売しようとすると栽培記録の提出を求められます。農薬を使う際は使用しても良いものか・散布タイミングは合っているかしっかり確認しましょう。

おすすめ散布グッズ

今回は小型散布機マルハチ2Lとモスピランを使ってキウイのカイガラムシ防除を行いました。

過去から定期的におすすめしている散布機で小規模エリアの散布なら手軽に簡単に使えるので重宝しています。スプレーノズルを定期的に掃除しないと詰まってしまうので使用前にはチェックしておくと良いですね。

最初に散布機に半分程度水を入れ、農薬を既定の量入れてしっかり混ぜていきます。薬剤が溶けたら2Lラインまで水を入れて完全に混ぜていきます。シャカシャカと散布機を振れば簡単に薬液を作ることができます。

マルハチ2L散布

特に夏場は気温が高いため昼間の散布は避け、比較的涼しくなってきた夕方のタイミングで行いました。

葉の裏側までしっかりと散布していきます。

散布機の先を調整すれば水流をストレートから霧状まで切り替え可能です。

コガネムシの駆除(幼虫)

キウイ栽培におけるコガネムシ成虫駆除の薬剤はほとんどありませんが幼虫になると話は別です。「コガネムシ幼虫 駆除」などで調べるとたくさん出てきます。

つまり幼虫の駆除はほぼほぼ答えが出ていると言えますね。調べた結果、大多数の型がダイアジノンを推しており効果抜群のようです。

ダイアジノンは私も使っていますが紹介されていた商品には使いやすいと感じるものもありました。容器に入っていて塩や七味やふりかけのようにシャカシャカを使えるものでした。

使い勝手も良さそうなので興味があれば参考にしてみてください。私も今使っているダイアジノンがなくなったら試してみようと思います。

ちなみにダイアジノンは土に混ぜて使います。割りばしなどで穴を掘り、ダイアジノンをパラパラと振りかけて土を戻します。キウイの根本周辺に5か所ほど繰り返して最後に水をかけて終了です。

土の中は見えないのでコガネムシの幼虫を駆除できているか心配ですがやれることはやった!そう考えておきます。

ちなみにコガネムシの産卵シーズンは8月頃で8月末には幼虫の孵化が始まります。ダイアジノンを散布するなら8月末のタイミングがベストですね。

コツコツ作戦

コガネムシ1匹が産む卵の量は50個から100個とも言われています。コガネムシトラップや薬剤散布などの対策も良いですが地味に効果があるのがコツコツ作戦です。

コツコツ作戦とは無理のない範囲で毎日数匹でもコツコツとコガネムシを捕獲して処理する作戦のことです。1日で3匹のコガネムシを捕まえたら150匹から300匹の孵化を防いだのと同じ効果があります。

特にキウイ栽培ではキウイ棚を設置しているケースが多く、棚を揺らすとコガネムシがボトボトと落ちて捕まえやすいです。農薬を使いたくない場合はコツコツ作戦と雑草管理、コガネムシが嫌うマリーゴールドを植える等の合わせ技を行うと効果が出そうですね。

まとめ

やはりと言うべきか今年もコガネムシの被害に悩まされています。

昨年以上に被害は深刻で葉っぱはなくなり、やむを得ず実っていた果実も落としました。

被害の拡大を阻止しなければ翌年の収獲も危ういため今回はしっかり調べて対策することにしました。

ヤブカラシやアサガオなどの雑草はある程度封じることができていたと思いましたが圃場外ではまだまだ生えておりコガネムシの生息環境となっています。定期的に草刈りをして雑草管理をしっかりと行っていきます。又、来年はコガネムシが嫌うマリーゴールドを試してみようと考えています。マリーゴールドは栽培難易度の低い花ですので使いやすいのが嬉しいポイントです。

ちなみに過去から行ってきたナギナタガヤ栽培はしっかりと効果を発揮しており、見た目的にも良い感じです。隙間から雑草が生えてきていますが枯れたナギナタガヤと緑の雑草は区別しやすく雑草が伸びきる前に処理できています。ナギナタガヤは来年も活用しようと思います。

枯れて倒伏しているものがナギナタガヤです。果樹園では取り入れられていることが多いです。夏前までは雑草まみれの圃場に見えますが夏になると自然倒伏して地面を覆い、写真のように雑草抑制に貢献してくれます。秋になると溢れた種が発芽して翌年の雑草抑制に向けて成長してくれますので毎年種子を購入する必要はありません。個人的に気に入っている植物です。

最後に余談ですがキウイが弱った原因に水不足も考えられました。最近は35℃以上の晴れが続いており雨もあまり降っていません。土の乾燥とコガネムシによる食害のダブルパンチで樹勢がより低下したのかもしれません。

キウイ園の近くに水源はないため今回は試しでアスパラの切り落としを置いてみました。8月中旬頃まではアスパラガスの収獲を行っており、規定の長さで切り揃える際に下部を廃棄します。普段は堆肥作りに役立てていますが水分を大量に含んでいるため毎日の廃棄先をキウイの根本に変更しました。キウイの生育が少しでも改善されればと思います。

アスパラガスは90%以上が水分ですので根本に使うと水分補給・太陽熱の遮断効果が大きいのではないかと考えました。捨てていたり堆肥化に使っていたものですのでコスト0円でできました。

以上が今回のキウイ記事となります。キウイ自体は栽培しやすくおすすめ果樹と言えますがコガネムシが厄介です。今後もコガネムシ対策はしっかり調べて効果のある対策があれば記事にまとめて投稿していきます。

キウイ栽培はカテゴリー「キウイ日記」にまとめていますので興味があれば記事を探して読んでみてください。

今回も最後まで読んで頂き感謝です。

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