下克上|売れ残り果樹の栽培日記

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下剋上日記

こんにちは!管理人のすのうです。

今回のテーマは「下克上果樹」です。いわゆる売れ残りのバーゲンセールになった果樹たちを集めて(買い取って)栽培してみた話です。

昨年と今年で合わせて50本以上の苗木が集まったのでいっそのこと新カテゴリーとして記事を書いていこうと思います。その名は「下克上日記」!

購入した果樹にはマイナー果樹もあるのでそちらも含めて記事にしていきます。

私自身、全く栽培方法を知らないものもありましたので勉強しながら栽培し、果実の収穫を目指していきます。

ちなみに「いちじく」の栽培をテーマに無花果日記カテゴリーを作っていましたがこちらの記事は今後下克上日記に統合することにしました。いちじくは昨年のバーゲンセールで手に入れた苗木ですのでこちらのカテゴリーに入れていきます。

下克上日記

さて、この記事を書いている2024年5月中旬、お世話になっている種苗屋さんから果樹の苗木を購入しませんか?とお伺いがありました。

一般的に果樹の苗木は春過ぎやゴールデンウィークごろにセールが行われます。新しい苗木を仕入れるためにも置き場を整理する必要があり、古い苗木はセール価格になります。

果樹の種類によって値引きは様々ですが1割引きから最大で5割引きくらいまでのバーゲンセールです。欲しかった苗木が該当していれば安く買えるチャンスですね。

お世話になっている種苗屋さんでもゴールデンウィークにセールが行われました。そこでも選ばれなかった(購入されなかった)果樹たちが今回の主役下克上果樹達です。

当然のことながら売れ残りですので良い状態のものは少なく葉っぱが少なかったり見た目が悪かったりして根もかなり巻いている果樹たちです。一部の果樹は枯れているのでは?と思える状態でした。

果樹達を栽培することになった経緯としては種苗屋さんから私の父に話があり、父がまとめて購入して私が管理を任されました(笑)種苗屋さんとしてもセール期間が終わり、売れ残った果樹を廃棄するくらいなら買い取ってもらえる方がありがたいとのことでした。

今回栽培することになった果樹たちは自分では購入しないだろうと思うものが多く、栽培方法も分からない状態ですが収穫目指して頑張ろうと思います!今回の記事では購入した苗木の紹介や植え付け状況について記事にまとめていきます。

選ばれなかった果樹たちが今後どうなっていくのか私自身も楽しみです。

苗木紹介

最初に購入したものを一覧で紹介します。この苗木達をそれぞれの場所で栽培していきます。

個人的に期待している果樹は「フィンガーライム」「フェイジョア」「へベス」「りんご」です。

フィンガーライムは高単価でうまく販売先が見つかれば利益に繋がると思います。一方懸念点としては収穫まで持っていくのがなかなか難しいそうです。私のように手抜きで栽培したいと思っている人には向かない系の果樹ですね(笑)こちらは赤系と緑系を各1本、合計で2本となっています。

フェイジョアは近年人気の出ている果樹で果実だけでなく枝や花も評価されており花屋さんでも枝物として出回っていると聞きました。フェイジョアは4本の苗木を購入したためうまく育てば果実・枝物で利益が出そうです。

へベスは3本購入しています。噂では聞いていましたが栽培することになるとは思っていませんでした。果実の大きさや見た目はスダチやカボスの中間的なイメージですが風味や香りは別物のようです。栄養としては豊富なビタミンC、必須アミノ酸が含まれており需要は高そうですね。

りんごは今年1本、昨年に3本購入しており合計4本です。私のイメージですがりんごは寒い地域で栽培するものだと思っていましたが昨年に植えた3本は葉を落とすことなく順調に成長し、雑草だらけの場所でも生き残りました。昨年に植えたものは花芽はつきませんでしたが期待を込めて栽培していきます。

まだまだ紹介しきれませんがイチョウや柿は大きくなるので防風林として活躍してもらおうと考えていたりレモン系は鉢植え(ポット栽培)と路地植えで生育を見ていこうと思ったり幸水(梨)は新たに苗木を購入して規模を大きくしようと考えたりしています。

そんな中、かなり扱いに困る苗木がいました・・・

杜仲の木

この杜仲(トチュウ)の木は合計でなんと17本もありました(笑)あまりにも人気がないのか、人気すぎて大量に仕入れた結果かは分かりませんが説明文を読むとお茶として活用法があるそうです。

ここからはウィキペディアの情報も合わせて書いていきます。(Wikipediaより一部引用)

杜仲の木は中国固有の木で、トチュウという名は中国名「杜仲」の音読み。日本では植物園に限って見られたが、近年では杜仲茶のブーム等を背景に苗木が販売されている。要はお茶の葉の効能が評価されて苗木が販売されるようになったとのことですね。

効果として、杜仲茶はダイエット、強壮、高血圧予防、肝機能向上などに効果があるとされ、数年おきにブームが訪れる。お茶でこれだけの効果が期待できれば魅力的に思えますね。このブームに乗っかってお茶の葉を販売できたら良いですね!

ちなみに杜仲の木は雌雄異株で雄花と雌花があるそうですが果実は食用にならず油を取ったりするくらいの活用法だそうです。販売として考えられるのは葉っぱだけになりそうですね。

ネットで調べた情報によると暑さや寒さに強く、樹や葉から出る樹液には害虫忌避効果が期待できると書かれていました。イメージとしてはニームオイルのような感じですかね。杜仲の木はエリア全体的に分散して植えて葉の収穫意外にも害虫忌避として活躍してほしいと思います。

栽培エリア

栽培する苗木の量があまりにも多いため4つのエリアに分散して植えることにしました。①ビニールハウスポット栽培②ビニールハウス直植え③路地キウイエリア④新エリアです。

ビニールハウスポット栽培

ビニールハウス内に大型ポットを並べて栽培するエリアはいわば幹部候補生組です。私が期待している果樹を中心にポット栽培することにしましたが植えることのできる本数は限られています。現在の規模としてもビニールハウス4棟で合計270鉢程度を管理しておりこれ以上はハウス内が圧迫されてしまいます。

管理できる本数と果樹用の土の残りを加味した結果、12鉢を新しく管理することにしました。

管理する果樹はフィンガーライム・フェイジョア・レモン・アンズの4品種です。

ビニールハウス直植え

ビニールハウス内に植えることはメリットもありデメリットもあります。ポットでの管理であれば鉢の移動ができる、肥料の配分がしやすい、根を制限した栽培で早期の収穫が見込めるなどのメリットがありますが直接植えると樹が大きくなりやすく管理の難易度が上がります。

メリットとしては給水ホースでの管理をしなくても良くなったり雑草の刈り取りに草刈機を使えたりします。特に給水ホースに関しては過去にホースの詰まりや害虫・害獣にホースを食いちぎられたりして給水できずに枯れてしまう件がありました。直植えにより管理は大変になりそうですが挑戦していきます。

ちなみにビニールハウス直植えはへベスを選びました。柑橘の大トロせとかを管理しているハウスに空きがあったためへベスはここの住人となります。

路地キウイエリア

キウイエリアという事で植える品種はもちろんキウイです。昨年もキウイの雄をバーゲンセールで追加しましたが今年も追加です(笑)

これで雌キウイ9本に対して雄キウイが10本以上となりました。本来であれば雄キウイ1本で雌キウイ3本から5本くらいの受粉ができるそうですが管理本数は逆転し、雄の本数が多くなりました。そろそろ雌キウイを増やさなければならないと思う一方で、増やすのであればキウイ棚を増設しなければならない現実があります・・・

かなりの労力がかかるためしばらくはこのままにしておきます。

キウイ栽培はカテゴリーキウイ日記に記事を投稿しており定期的に栽培の記録を残しています。キウイフルーツは病害虫に強く、露地栽培でもしっかり成長します。キウイ棚を作るスペースがあれば栽培をおススメしたい果樹です。

キウイ栽培に興味があればこちらから記事を選んで読んでみてください。

新エリア

ポット栽培や空きスペースでの管理には限界があります。購入した果樹はまだまだ残っていますのでこれを機に新エリアを開拓することにしました。

新エリアは昨年さつまいもを栽培していたエリアで面積としては30aくらいです。

今後のことも考えて全てを使うことはせず果樹間2、5m程度を確保して苗木を植えていきます。

ちなみに私がやりたいと思っている栽培方法には有機物補給サイクルを取り入れる事があります。キウイ栽培ではナギナタガヤと言う植物を使って雑草抑制と有機物補給を行なっています。せとかを栽培しているビニールハウスではヘアリーベッチと言う植物を使って雑草抑制と有機物補給を行なっています。どちらの植物も地表を覆って雑草抑制効果が期待できたり夏の暑さで倒伏、自然に枯れてゆっくりと分解され有機物補給ができる魅力的なサイクルが期待できます。

そしてこれが今回の新エリアです。

防草シートですね(笑)ナギナタガヤやヘアリーベッチを使って管理しても良かったのですが隙間から生えてくる雑草の処理(悪さをするアサガオやヤブカラシなどの雑草処理)を今の管理エリア以上にやるのが億劫だったので今回は全面防草シート管理にしました。

作業手順としては一度トラクターを使って土を耕して栽培エリアに防草シートを敷きます。風で飛ばされないようにシートピンを打ち付けます。

苗木を植える位置にハサミで切り込みを入れて中の土作りをしました。土作りは元々の土・有機肥料・土壌改良剤を混ぜ合わせて簡単に済ませました。

新エリアは風のよく当たる場所だったので一番端には防風林として活用できそうなイチョウと柿を固めました。

こちらは新エリア横の草生栽培エリアです。ナギナタガヤを導入して1年目で現状は他の雑草も出ています。来年はクリムゾンクローバーを植えてみようかと考えています。栽培品目は金柑・柿・りんご・ジューンベリー・ライラックとなっています。

栽培の途中経過

今後は気になった果樹をピックアップして記事にまとめていきますが、今回は2024年の6月中旬の様子を書いていきます。

枯れた果樹はなく全て根付いたと感じました。ビニールハウスで栽培している果樹たちは特に生育が良くフェイジョアやへベスは次々と葉を展開していました。

ブルーベリーや梅はもともと弱り気味で購入しましたが今のところは枯れずに生き残っています。写真の右はりんごの苗木ですがこちらは元気で新芽が出そうな気配がありました。

新エリアでは杜仲の木が存在感を出しており全ての木が元気よく枝や葉を展開していました。害虫忌避効果も感じられ、杜仲の木は全く害虫による食害を受けていませんでした。

レモン達は生育が早く、部分的に新芽や新芽の兆し(幹がポコっとしてきた)が見えました。ただ・・・

レモンはやはりと言うべきかアゲハ蝶の幼虫が確認でき、定期的に処理しています。葉っぱの少ないうちに幼虫が出ると致命的なほど葉を食い尽くされるので何かしらの対策を取っていきたいです。

ちなみにレモンの苗木を70本購入してポット栽培しているエリアではアゲハ対策としてネットをハウス全体に設置しています。栽培1年目は次々とアゲハ蝶が飛来して食害を受けましたが対策後はほとんど侵入されなくなりました。一部穴の空いた部分や隙間を通ってハウス内に侵入されますが被害は大幅に軽減されました。

レモンは人気の果樹で栽培している方も多いと思います。ブログ内ではレモン栽培記事をまとめたカテゴリー「レモン日記」がありますので興味があればカテゴリーから記事を選んで読んでみてください。

もしレモン栽培でアゲハ蝶の幼虫に困っているのであればネットで対策するか薬を使って駆除するのが手っ取り早いです。個人的には最初大変ですが栽培エリアをネットで覆ってしまうのが効果大です。アゲハ蝶は次から次に飛んできて卵を産みつけますので薬を使うにしても大変です。

ちなみに規模が小さいならすでに作られたスプレータイプが使いやすいです。うちの路地金柑は昨年スプレーで駆除していました。

まとめ

残り物には福がある。そう信じて栽培を行い、集まった果樹たちは下剋上してメイン果樹となって欲しいです。

今回は新エリアの管理として防草シートを選びました。個人的にはナギナタガヤやヘアリーベッチなどを活用して雑草抑制や有機物補給をする栽培方法が好きですがトータルの管理しやすさで言えば防草シートで覆ってしまう方が楽ですね。

こちらも最初に防草シートを敷いてピンを打ったり手間はかかりますが今回は時間のある時に一気に仕上げました。

下剋上日記のとりあえずの目標としては「2025年に杜仲の木から葉っぱを収穫してお茶を飲む」とします。あれだけ杜仲の木が多く生育も順調であれば達成できそうです(^^)

余談ですが、購入した苗木はほとんどが接木苗で接合部にはテープが巻かれています。ご存知の方も多いと思いますがこのテープは外してから植え付けることが推奨されています。理由としてそのまま植え付けした場合、テープで巻いている内側の水分が抜けずに腐ってしまいます。元々の目的は接木した部分の固定で結合するまでの繋ぎですので購入して植え付ける時は取っておきましょう。

今後も変化があれば記事にまとめて投稿していきます。

今回も最後まで読んでいただき感謝です。

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