こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「ブドウの収穫」です。栽培していて一番楽しい作業ですね。収穫した野菜や果実を販売して利益を得たり、食べて味を確認したり、自慢の収穫物を飲食店にアピールして販路拡大も狙えますね。
記事の投稿日時が遅れましたが、この記事を書き始めている2025年8月1日にはブドウ(品種:ブラックビート)の収穫を行いました。
ブラックビートは1本しか栽培しておらず房の数も20から30房程度だったので収穫作業は一瞬で終わりました。最初に1房を収穫して粒の大きさや色具合や糖度などを確認し、収穫適期と判断しました。
今回の記事では収穫したブラックビートの状態やブドウ収穫・美味しい果実を収穫するために大切なことなどを書いていこうと思います。
私自身は少しずつブドウ栽培について勉強していますが、まだまだ初心者寄りだと思っています。今回は房作りに力を入れていたつもりですが、収穫したブドウは納得いくものは少なくてもっと勉強していく必要がありそうです。
ただ、収穫したブドウの糖度を測ってみると17度とまずまずの結果を残せました。ブドウ栽培を続けてきて房の形にこだわりすぎなければ初心者でも美味しいブドウは収穫できると感じます。特にブラックビートは大粒品種なので多少粒をつけすぎても食べ応えのある大きさの粒になる気がします。
ブドウ栽培をやってみたいと感じる方は是非ともチャレンジしてみてほしいです。私もブドウの管理本数を少しずつ増やしてブラックビート・マニュキュアフィンガー・竜宝と栽培を楽しんでいます。
最初に私が収穫したブラックビートを紹介しておきます。
収穫した房の中にはスーパーで並んでいるもののように綺麗な房もあり、逆に粒がまばらでB級品のブドウもありました。平均的なものは写真のようなブドウで、許容範囲と言ってほしいレベルです(笑)
粒は大きく食べ応えのあるブドウでした。ジベレリン処理を行なっていないため種ありブドウですが、そこまで食べにくいと感じることはありませんでした。
ちなみに私の主観で甘い・薄いと書くのもどうかと思ったので糖度計を使ってどれくらいの甘さなのかも確認しました。私が使っている糖度計はコスパがよく、壊れにくく、農園に精製水と合わせて持っていって使ったりもしています。
商品リンクを貼りましたが、私が使っていたものが新しくなっていたようです。相変わらずコスパの良い価格帯ですので糖度計が気になれば商品を見てみてください。個人的には使いやすいのでおすすめです。
ブドウ日記|美味しいブドウの収穫
最初にも書きましたが、今回収穫したブドウはブラックビートです。ブドウの品種や栽培している地域によって収穫の目安時期が異なりますのでその点は注意してください。
ちなみにブラックビートの収穫時期は7月下旬から8月中旬とされていますが、暖地エリアでは7月末ごろ、長野あたりでは8月下旬ごろまで収穫されているそうです。近畿地方に位置するうちの農園では8月1日に1房収穫を行い収穫適期と判断しました。
美味しいブドウを収穫するために大切なことの1つ目は収穫適期を知ることですね。
せっかくなのでブラックビートという品種を少し説明しておきます。
ブドウ栽培|ブラックビート
うちのブドウ栽培の始まりはブラックビートという品種です。種苗屋さんで売れ残った苗木を父が購入して私が譲り受けました。5年?ほど栽培を続けていますが大きな病害虫被害もなく順調に成長を続け、毎年果実の収穫ができています。
ブラックビートは、「ピオーネ」と「藤稔(ふじみのり)」を交配して生まれ、2004年に品種登録された黒紫色の大粒ブドウです。
品種の特徴として、果実は1粒15〜30gの大粒で、果皮が濃い黒色になるのが特徴です。糖度は16~18度と高めで、酸味が少なくジューシーな甘さが楽しめます。今回は糖度計で17度という結果が出ましたが食べた感想としては甘く市販されているブドウと遜色ないと感じました。
ちなみにブラックビートの多くは種なしで販売されているようです。皮が比較的薄いため、種無しの処理をして皮ごと食べられることで付加価値を高めている農家さんが多いのかもしれないです。私のようにジベレリン処理をしていないと当然種ありブドウとなります。
収穫時期として巨峰より10日ほど早く、7月下旬から収穫が始まる極早生品種と位置付けられており、本格的なブドウシーズンより一足早く販売できるため農家としては嬉しいポイントの一つだと思います。
主な産地は熊本、山梨、岡山、長野などで、まだ生産量は多くありませんが、近年人気が高まっています。私は近畿地方で栽培していますので広い範囲で収穫できる品種ですね。
うちの場合はビニールハウスによる部分が大きいと思いますが農薬不使用で収穫を続けられています。特に効果の大きかったと感じるグッズは以前の記事でも紹介しましたが粘着シートのホリバーイエローと房を守る果実袋です。
特に果実袋は効果大で袋がけしていないブドウには小さな虫が入り込んだり蜘蛛の巣が張られたりして見た目も良くない状態でした。
ちなみに私は育苗ハウスでブラックビートを栽培しており、田植えシーズンしか使わない育苗ハウスを有効活用する方法として満足しています。単管パイプや番線などでブドウ棚を作る手間はありますが、元々の育苗ハウスの骨組みがある分、棚設置はコストが安く済みます。
ブドウ栽培|2番果3番果
今シーズンのブドウ栽培において失敗した部分を書いていきます。
私の諸事情により7月上旬からほとんどブドウの手入れができていませんでした。水やりだけは父にお願いしていましたが管理ができていない間、ツルが伸びたり2番果、3番果まで出てきたりしてかなりの養分がそちらに流れてしまったと思います。
もしも適切な管理を続けていたらもっと糖度の高いブドウが収穫できたり翌年に向けてたくさんのエネルギーを木に蓄えられたかもしれません。
この袋掛けされていないブドウが全て2番果です。粒の大きさはデラウェアよりも大きく、シャインマスカットよりも一回り小さい感じです。2番果は新しく出た枝から発生し、ほとんどの場合、最初につけた果実(1番果)よりも品質が劣ります。
発生段階で全て落として1番果に養分を送ることが品質の高い果実を収穫するために大切なことです。
さらに最悪なのが3番果まで出てきていることでした。
ブドウ栽培においてツル管理や摘果は重要な作業といえます。養分を多く必要とするツルや果実は都度落として養分ロスを防いでいきましょう。
今年のブラックビートはブドウ農家さんのアドバイスを聞いて収穫する房をかなり減らし、木に養分を残すよう進めていましたが結局そちらに養分を取られました。
まだフルでブドウ管理に入れないため不定期ではありますがツルや房の管理をがんばります。
ブドウ栽培|収穫適期
私のブドウ収穫の判断目安は一般的な収穫時期と色付きと味ですが、今回少し調べてみたので書いていきます。
①ブドウの収穫時期は、果房全体がしっかり色づき、香りが出てきたタイミングで、試食して十分な甘み(糖度)と酸味のバランスを確認したうえで判断します。
②収穫適期の目安として「果実が色づき、枝に近い実から順に成熟」「実にツヤや張りが出ている」など外観からも判断できます。
③実際に試食し、甘みが強く酸味が和らいでいれば収穫可能です。未熟な場合は酸味が強いので、さらに熟すのを待ちます。
ちなみに収穫するにあたって時間帯も大切だそうで、晴れた日の午前中に、果梗(かこう)部分を優しく持ち、房ごとハサミで切り取るのが一般的です。
8月1日は晴れで朝から収穫を行いました。果実袋を開けると濃い黒色で美味しそうなブドウが出てきました。
ブドウ日記|栽培のポイント
最後に初心者でも美味しいブドウを収穫するために大切なポイントを書いていきます。
まずは日当たりと水はけの良い場所を選ぶことです。ブドウは日光を好み、水はけの悪い土ではうまく育ちません。1度植え付けたらなかなか植え替えはできませんのでしっかり考えるようにしましょう。
続いて適切な時期(主に春)に苗を植え付けることです。寒い冬に植えて馴染ませるよりも春先の植え付けが無難だそうです。
支柱や棚をしっかり用意して誘引することも大切なポイントです。1からブドウ棚を作るのは重労働ですので空いているビニールハウスやハウスの骨組みがあれば活用するのもいいですね。
剪定・摘心を行うことも大切です。枝や芽が混み合わないように定期的に剪定して、風通しを良くします。特にツルや2番果などは余計なエネルギーを使ってしまうためにかけたら落とすようにしましょう。
病害虫・雨対策もしっかりと行いましょう。病害虫の発生により樹勢低下とならないようにできる対策は行なっていきます。ちなみに薬剤による防除は悪いものではなく木の成長や品質の高い果実を収穫するために必要なものだと思っています。その上で病害虫による被害が小さかったりした場合に薬剤を使わず収穫できたくらいがちょうどいいのではないでしょうか。先ほども書きましたが果実には袋をかけて守るのがおすすめです。
土作りと肥料管理を丁寧に行うことも大切です。有機質を混ぜた水はけの良い土を使い、肥料のやり過ぎには注意します。私は柑橘などと同様に3月6月9月11月で追肥を行なっていますがこれば栽培する方によって違いそうです。
実際に栽培していくとすごい勢いで枝や葉が茂っていくことを実感すると思います。今回の私のように1ヶ月くらい管理を怠っただけで2番果やツルがたくさん出て無駄な養分を使ってしまいます。
定期的に手入れを行うことが何より大切だと思います。日々の成長を見守っていると違和感にも気づきやすくなりますね。
まとめ
今回はブドウ(ブラックビート)の収穫や美味しいブドウを収穫するためのポイントなどを記事にまとめました。
栽培難易度が高めと言われているブドウ栽培ですが、房の形にこだわりすぎなければ初心者でも美味しいブドウを収穫できると思います。
ブドウの管理として色々とやることはありますがポイントを押さええれば難易度は高くありません。ブドウ栽培に興味があればとりあえず栽培する品種を決めて1本植えてみることをおすすめします。ブドウライフを楽しみましょう。
今回紹介したブラックビートの商品リンクを貼っておきます。気になった方はリンクから詳細を確認してみてください。
当ブログではブドウの栽培記録をカテゴリー「ブドウ日記」に投稿しています。主な品種はブラックビートと竜宝で日々の気づきや行った作業、使っておすすめできるグッズなどを記事にまとめています。
ブドウ栽培に興味があればブドウ日記から記事を選んで読んでみてください。
今回も最後まで読んでいただき感謝です。
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