こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「ブドウの管理」です。最近はブドウ栽培を投稿する記事が増えてきましたね。今回は以前から栽培しているブドウの品種:ブラックビートの管理についてブドウ農家さんから直々にアドバイスをもらったので内容を記事にまとめていきます。
そのブドウ農家さんは父の知り合いの方で以前から私が栽培しているブドウの状態を見てくれていました。栽培のやり方は人それぞれなので特に何も言われてこなかったのですが、今回は私からブドウ栽培の注意点や今のブラックビートの管理方法で変えた方がいいことはありませんか?と聞きました。
ブドウ栽培においての基本的な部分や、そのブドウ農家さんのやり方を教えてもらったので紹介していきます。注意点として、私は今でも栽培する人の数だけやり方があってもいいと思っています。ただ、栽培の教科書に書いていることは効率の良い管理であることが検証されているのも事実です。自身のレベルアップのため今回はベテラン農家さんのアドバイスを実行していきます。
ブドウ日記|ブドウ栽培のレベルアップ
こちらが2025年6月のブラックビートです。分かりにくいですが枝が混み合いどう手入れしていけばいいか分からなくなってきました。
全体的にもさもさしています。これでも定期的に摘心したり摘果したり誘引して管理しています。
現在ついている果実は50房から60房ほど、1回は房を調整しています。
粒が大きくなってきた部分もあり6月下旬ごろには2回目の房作りをして袋掛けを予定している感じです。
ここからはベテラン農家さんからのアドバイスをまとめていきます。注意点として、今回は栽培の教科書に書いていることではなく、農家さんからの話をもとに作業しています。本来の手順とは異なる部分もあるかもしれませんので参考にするくらいにしてください。
房の管理について
最初に言われた内容が「つける房が多い」と言うことでした。栽培4年目となる今年は40房くらい収穫しようかと考えていましたが、まだ樹にエネルギーを蓄えさせた方がいいとのことでした。
今の状態でどれくらい収穫するのがベストか聞いてみると10房くらい、多くても20房くらいにしたほうがいいそうです。私的には昨年もたくさん収穫でき、今年も元気な状態だったので多くの果実を収穫しようかと考えていましたが断念し果実の量を減らします。
間引く果実は生育の良くないもの、形の悪そうなものを中心に落としていきます。
ビニールハウスに入ってブドウ棚の状態を確認された際、どれだけ収穫予定か聞かれました。樹を成長させながら毎年収穫量を増やすためには収穫する果実を適切に管理する必要がありラインが難しいですね。
部分的に粒が大きい場所、全く大きくならない場所、スカスカな房などばらつきが多かったです。
選別された果実たちは丁寧に管理して高品質な果実を目指します。
ツルの管理について
ブドウ棚に誘引された状態を見られて、ツルは全て切ろうと言われました。
ブドウのツルは想像以上に養分を使っているため果実に使う養分が減ってしまい品質が低下すると教えてもらいました。
ツルは落とすようにしていますがブドウ棚を見てみるとたくさんのツルが出てブドウ棚に巻き付いています。ツルが出たらすぐに落とすのが理想ですが他の作業に追われ、管理がうまくできていませんでした。
以前にツルを全て切って満足していましたが今ではツルだらけです。ブドウ棚に絡みついて生命力を感じました。
今後は定期的に確認してツル管理頑張ります(笑)
芽の管理について
次は芽の管理です。ブドウ棚の状態を見て1箇所から2つも3つも芽を伸ばさないように言われました。
芽が出始めた春頃には芽かきで1箇所1芽にしていれば良かったのですがアスパラの収穫時期とかぶっていたためブドウは芽を伸ばし、気づけば切るのがもったいなくなっていました・・・
1箇所から4つほど伸びていた場所もありベテラン農家さんは笑っていました(笑)混雑しすぎなのは私でも分かります。ただ成長してもったいなかったので切れずに今に至ります。
今からでも1つに絞ろうと言われ、バッサリと落とすことにしました。
摘心について
主枝から出た芽を伸ばし続けて定期的に誘引していますが、どこまで伸ばしたらいいか相談しました。
6から7枚くらいで摘心するくらいにしようと決まり、今後は葉っぱ6枚で先端を落としてそれ以上は全て切っていこうと思います。
切れば脇芽から伸びていきますが出てきた脇芽は葉っぱ2枚残して切っていきます。
6月になると伸びた芽は1m以上のものも多くなり枝が混み合ってきました。混雑してくるとどう枝を整えたらいいか分かりにくくなるためこまめに管理していくことが大切と感じました。
立ち枝について
伸びた新梢から上方向に出てくる枝が養分をたくさん使ってしまいます。
上方向に伸びた枝は葉っぱ2枚を残して先端を落とすようにしていきます。
探してみるとたくさんの立ち枝があり一掃しました。
一掃しても次から次へと立ち枝が出てくるのでイタチごっこです。
枝の切り戻しについて
これは少し先の話になりますが、8月ごろに主枝となる枝の切り戻しをするそうです。
目安として伸びた枝の半分を切り戻すとのことでした。
切り戻しによって細い枝が伸びていくことを防ぎ、太い枝が残せます。
色々と話を聞いて枝なりツルなり房なりをバッサリ切りました。成長した枝や綺麗な葉っぱを切ることは抵抗がありましたが自分自身のレベルアップのため思い切りました。
自己流も楽しいですがたまにはしっかり学びます。
まとめ
今までは自由奔放に管理していたブラックビートですが、今回はブドウ栽培のベテラン農家さんからコツやアドバイスを教えてもらい、基礎のブドウ管理をできる限り実行しました。
今回は枝をバッサリ切っていきました。使ったアイテムは「岡恒のハサミ」と「ライオンレーヴェ」です。以前に紹介したコンパクトなハサミでは役不足なので少し大きくて切りやすいハサミが今回のような作業ではおすすめです。
ライオンレーヴェは少し高価格帯のハサミですが岡恒のハサミはコスパが良いのでまずは1本目のハサミとして持っておくのも良いと思います。
気になれば商品リンクから詳細を確認してみてください。
ライオンのレーヴェはめっちゃ切れます。柑橘類の剪定でも大活躍しています。
さて、房の管理では全体的に房の数を減らし、ツルの管理では全ての枝を辿って伸びたツルを一掃しました。
芽の管理では1箇所1芽に整えて2本以上出た場所は1本に絞りました。枝が伸びすぎた部分は葉っぱ6枚を残して摘心を行い、上方向に伸びた立ち枝は葉っぱ2枚残して切るように管理していきます。
新しく伸びた主枝候補は8月を目安として半分に切り戻しをする。今回の管理によってブドウの見た目はかなりスッキリしました。ただ、定期的に管理しないと枝が伸び、ツルが出て同じように混み合ってしまいます。
これから再びアスパラガスのシーズンに入るため手入れする時間は限られますが学んだことを活かして翌年以降に繋げていきたいと思います。
次回は房を整えて袋がけする作業となります。袋掛けは昨年も行っており害虫被害を減らす効果が高いと実感しています。この作業も内容をまとめて投稿していきます。
ブドウは初心者からベテランまで幅広く楽しめる果樹だと思います。私のように初心者でブドウ栽培を始めてもたくさんの果実を収穫できました。
当ブログではブドウ栽培の記事をカテゴリー「ブドウ日記」にまとめています。苗木を植えた話からブドウ管理の話も投稿しています。
興味があればカテゴリーから記事を選んで読んでみてください。
今回も最後まで読んでいただき感謝です。
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