こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「ブドウの気根」です。農園で管理しているブドウ(ブラックビート)から気根(きこん)と呼ばれる現象が見られましたので紹介していこうと思います。
結論から言うと大きな悪影響のあるものではなく栽培環境などによりよく見られる現象のようです。(私が調べた結果)
この現象は昨年もあり、最初は枝から病害虫が出てきたのかと焦りました。よくよく調べてみるとよく見られる現象のようで安心しました。今回は、情報収集を行いブドウの気根が出る環境やどうしたらいいかをまとめて書いていきます。
ブドウ栽培は順調で今年も果実を楽しめそうです。新しく栽培を始めた竜宝に関してはもう少しでブドウ棚まで枝が届きそうです。
こちらは2025年6月下旬ごろのブラックビートです。枝からは気根と呼ばれる根っこがたくさん出ていました。
ブドウの枝から出た根っこは日に日に伸びていき背筋がゾクゾクしてきます。
さて、この気根と呼ばれる現象は一体どのようなものなのでしょうか。
ブドウの枝から出る根っこ(気根)とは、空気中に生える根のことを指します。土の中に伸びる根ではなく空気中に出る根で気根です。
通常、植物の根は土の中に伸びますが、ブドウでは湿度が高い時期や過湿、乾燥、木の成長が旺盛なとき、または地上部と根のバランスが崩れたときに、枝や幹から「気根」と呼ばれる根が発生します。
うちの場合ではビニールハウスのサイド部分は常時解放し適切に水を与えている(つもり)ため加湿や乾燥が原因ではないと考えていますが、今の時期が梅雨時期でもあったため加湿による気根もあるのかもしれません。
個人的には成長が旺盛なときと言うのが当てはまる気がしており、たくさんの枝や葉っぱが展開している時から気根が目立つようになりました。
この気根の特徴と役割はどのようなものなのでしょうか。
特徴としては空中に生える根であり、土に接していなくても枝や幹から直接伸びてきます。
主に湿度が高い年や梅雨時期などに多く見られ、空中湿度が高いと発生しやすくなります。
呼吸や空気中の水分吸収、余分な水分の排出などの役割を担う場合があるとのことです。
そういえば、うちのブドウは朝にこのような状態になっています。
ブドウの葉っぱから水が出る現象は、「溢液(いつえき)」と呼ばれる自然な生理現象です。これは、根から吸い上げられた水分が葉の水孔(すいこう)という特別な穴から余分な水分として排出されるものです。
葉っぱや気根から水分を排出しようとしているのかもしれません。水やりが多かったのかもしれませんね。
さて、気根ですが調べていくと冬には枯れてしまい、基本的に木自体には大きな影響はないとされています。ただ、外観が悪くなったり、病原菌の温床になることがあるそうです。情報収集をしていると剪定ハサミなどで切り落とす派と特に生育に問題ないため残していい派の意見がありました。
私自身どうするかを考えた結果、自然現象で出てきたものなのでとりあえず放置しようと思います。
気根(きこん)は、ブドウの枝や幹から空中に向かって生える根で、特に湿度が高い環境や樹勢が強いときに発生しやすい現象です。
発生には様々な条件がありますが、割とよく見られる現象のようです。
最初に見た時は枝の中から虫が出てきたのかと焦りました(笑)
気根は病気の原因になることもあるため、見つけた場合は剪定して取り除く意見もあれば、放置していても差し支えなく自然に枯れるから問題ない派もいました。
私は自然現象なのでそのまま放置しようと思います。
本来は土の中にある根っこが枝から出て空中に伸びていく、植物は不思議ですね。
ブドウ栽培はまだまだ始まったばかりです。うちでは品種:ブラックビート・マニュキュアフィンガー・竜宝の3品種を栽培しています。どの品種も順調に栽培できていると感じており、竜宝以外の品種はブドウ棚まで伸びて誘引しています。今年もブラックビートがたくさん収穫できそうですので堪能したいと思います。
当ブログではブドウ栽培に変化や発見があれば記事にまとめて投稿しています。投稿した記事はカテゴリー「ブドウ日記」にまとめていますので興味があれば記事を選んで読んでみてください。
今回も最後まで読んでいただき感謝です。
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