こんにちは!管理人のすのうです。
今回のテーマは「さび病」です。さび病とは菌によって病斑が形成される病気で、この状態を放置して栽培を続けると葉の病斑が別の葉・茎に広がり生育が悪くなります。
発生しやすいのは春や秋の雨や風通しが悪い環境が続く時で、葉に赤っぽい斑点が出現するのが特徴です。今回は栽培しているイチジクでさび病が発生していたため対処しました。短い記事にはなりますが詳細を記事にまとめていきます。
農園に露地植えしたイチジクに変化がありました。誘引作業をしていた時、葉っぱに赤っぽい斑点があることに気付きました。
イチジク・葉っぱ・赤い斑点で調べてみると「さび病」がヒットしました。さび病は菌によって引き起こされる病気で放置すると病斑が広がります。発生しやすい時期は5月と10月付近でまさに10月のタイミングで発生しました。又、温度が25℃から30℃あたりがさび病の発生しやすい温度だそうです。
さび病に対しては農薬を使って防除するのも1つでイチジクに適応するものの例として「アンビルフロアブル」と言うものがあります。
希釈倍率としては1000倍で収穫前日まで使用できます。使用回数は2回までで10aあたり200L~700Lまでを目安にします。
作物
いちじく |
病気
さび病 |
希釈倍率
1000倍 |
使用
収穫前日まで |
回数
使用回数2回以内 |
目安
200~700L/10a |
うちもアンビルフロアブルは保管しているため必要があればすぐに使える環境にしています。この薬は果樹によく発生する病気に活躍し、黒星病や灰星病やうどんこ病など幅広く対応できます。注意点として作物の適応病害虫欄をしっかり確認するようにしてください。適応の無いものは使わないようにしましょう。
さて、ここまで農薬の話をしましたが今回は農薬での防除を行っていません。発生範囲が狭かったため手作業で対応しました。
病斑は写真の赤丸の部分に集中しており他の葉っぱは特に問題ありませんでした。この部分のためだけにわざわざ希釈して散布するのも…と考えて今回は病斑の出ている葉っぱを処理する方向としました。
さび病は葉が重なったり、風通しの悪い部分に発生しやすいと言われています。枝や葉が混み合ってきたと感じたら間引くことも検討してみてください。
それにしてもイチジクの葉っぱは綺麗ですねぇ。うちでは柑橘やキウイやリンゴなどを栽培していますがイチジクの葉っぱがダントツで綺麗でお気に入りです。
写真でも分かる通り端の葉っぱは全く病斑が出ていません。
そのため、今回は病斑の出ていた葉っぱを全て廃棄する対応としました。思っていたより病斑のついた葉っぱが多かったのですが新芽もチラホラ見えていたため全て落としました。
ちなみに病斑の出ている葉っぱには当然ながら菌がいます。さび病の広がりを防止するために葉っぱを落としてもそのままにしておくと菌の胞子が風に乗って再発する可能性があります。
落とした葉っぱはできることなら圃場外に持っていくことが望ましいですね。
今回はイチジクの病気「さび病」の話を記事にまとめました。
イチジクのさび病は農薬でも対処することができ、適応のあるものの1つに「アンビルフロアブル」があります。使用する場合は使用する作物に適応しているかを確認し、希釈倍率や使用回数などを守って正しく使うようにしてください。
今回の対応としては病斑の出た葉を落とし、混み合った部分を風通しの良い状態に変えました。一旦これで様子を見て、今後さび病の範囲が広がるようであればその時にどうするかを考えていきます。
イチジク栽培は分からないことも多いためしっかり情報を集めて良い環境・効率の良い管理で栽培できるように努力していきます。
イチジク栽培はカテゴリー「無花果日記」にまとめていますので興味があればカテゴリーから記事を探してみてください。最初の方は記事数が少ないですが何か変化があれば記事にまとめて投稿していきます。
今回も最後まで読んで頂き感謝です。
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